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VRTX BAND 新しいトレーニングチューブのカタチ。伝統的なトレーニングアイテムが飛躍的に進化。〜 VRTX顧問山本先生とのインタビュー〜

国際武道大学大学院武道・スポーツ科学研究科教授であり、国内チューブトレーニングの第一人者である山本利春教授は、現在VRTXに顧問として関わってくださっています。

山本利春教授は、VRTX BAND の使い方の実践や応用などに多くの指導をくださっています。この「チューブトレーニング」の本質、最新の進展、それに革新的なVRTX BANDへの感想と期待を伺いました。

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インタビューゲスト
山本利春
国際武道大学体育学部体育学科および大学院武道・スポーツ科学研究科教授

インタビューゲスト
山本利春 | 国際武道大学体育学部体育学科および大学院武道・スポーツ科学研究科教授

スポーツ傷害の予防やリコンディショニングなど、スポーツ現場に役立つ実践的な研究や普及活動を行うかたわら、トレーナー、体育指導者の指導・育成に力を注いでいます。著書に「チューブトレーニングとリハビリテーション」(河出書房新社)、「完全版チューブトレーニング」(日本スポーツ企画出版社)、「チューブ体操健康法」(廣済堂出版)等。

国内チューブトレーニング 第一人者の思い

Q: なぜ「チューブトレーニング」を普及しようと思いましたか?

肥満、膝痛、腰痛、骨粗鬆症など、現在健康を害する疾患として注目されているものの多くは、運動の実施によって予防、改善可能だと言われています。しかし大切なのは、瞬間風速的に運動することではなく、運動を日常化して続けていくことなのです。

昨年(2023年)に厚生労働省が発表した最新の『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』でも、大人や高齢者 (65歳以上)ともに週に2~3回のペースで『筋力トレーニング』を行うことを推奨しています。

しかし、ひとくちに運動といっても、それを実践し継続するのは至難の業です。とりわけ一般の人の場合は、よほどの動機づけがない限り、長期間にわたって継続実践できるものではありません。

筋力トレーニングを継続的に実施ていくには、いつでもどこでも簡単に実施できるような手軽さが必要です。その簡単手軽に活用できるトレーニング方法のひとつとして推奨できるのが、チューブトレーニングです。健康づくりのための効果的な運動を出来るだけ多くの人に取り組んでいただければと思います。

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ダンベルでの筋トレとの違いとは

Q: チューブ自体は重量も軽いですし、負荷がかけられるようにに見えませんが、なぜ筋トレの効果がありますか?

チューブは、重力に影響されないトレーニングができます。重量物を用いるトレーニングは重力に抵抗して負荷をかける形態に対して、チューブでは、ゴムの反発弾力性(張力)を負荷にしたレジスタンストレーニングです。そのため、チューブ自体の重量と関係なく、負荷が確実にかかります。

昔、日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんが宇宙船の中でチューブトレーニングしている姿がテレビで紹介されていました。宇宙空間では無重力ですから、筋肉に負荷がかからず、そのままでいれば筋力は低下する一方です。

宇宙船内のトレーニングとしてチューブが活用されたのは、重力がなくても筋力に負荷がかけられることと、狭い船内でも活用しやすいことことからだと思います。チューブトレーニングが手軽で効果的であることを示した、いい例ではないでしょうか。

相応しいと相応しくないトレーニング

Q: チューブトレーニングはどのような方におすすめですか?どのようなトレーニングに相応しいか、逆にどのようなトレーニングに相応しくない?

チューブの長所は、簡易性と安全性です。いつでもどこでも実施でき、持ち運びも簡単。それに、チューブは軽量ですから、落として怪我をしたり、周囲のものを傷つけたりする危険がありませんので、自宅で筋力トレーニングを実施したい方、特に子供や老人がいる家庭では、ダンベルやバーベルのような重量物で誤って怪我をしてしまう心配が少ないため、チューブの使用をオススメです。

さらに、スポーツ分野でも活用されることが多いです。張力の特性を理解すれば、実際のスポーツ動作に近い、多様な動きで負荷がかけられるからです。

先ほど説明した通り、バーベルやダンベルなどの重量物を用いるトレーニングは重力に反していく形態であるため、下から上に「持ち上げる」動作が中心になります。

チューブでは負荷が張力であり、その張力に反する形態なので、下から上への動作に限定されませんし、また、マシンのように動きの軌道が制限されません。

例えば、チューブを柱や台に結びつけたり、パートナーに持ってもらったりすることで、身体をねじったり、倒したりする動作でトレーニングができます。スポーツ動作に関連した動作、例えば、走る動作、投げる動作、打つ動作、蹴る動作、漕ぐ動作、つかむ動作などに類似した形態でも、筋肉に負荷をかけることができます。

もちろん、すべてのトレーニングに相応しいとは限りません。筋力強化には限界があります。一気に最大負荷へトライしたりするようなものには適していません。強力な筋力を持つひとがさらに最大値アップを狙うようなトレーニングにはマシンやフリーウエイトの方が適しています。

ピラティスなど新しい領域での応用

Q: 最近ゴムチューブはヨガやピラティスなど新しい領域にも広がっているようですが、どう見ていますでしょうか?

ピラティスとは、ドイツ人の看護師ジョセフ・ピラティスがリハビリを目的として生み出したエクササイズ法です。 

実は、チューブが使われ始めたのも医療現場のリハビリ用でした。病院で腰痛、膝痛や捻挫の症状のリハビリテーションのための簡易なツールとして用いられていました。

その実践と応用を通じて次第に様々な運動パターンやプログラムが開発され、いつしかスポーツトレーニングの分野や健康づくりの分野でも取り入れられるようになり、スポーツの動作に合わせた筋力トレーニングやスポーツ傷害のリハビリテーションにまで幅広く活用されるようになっています。

チューブの特性を理解すれば、工夫次第で多様なトレーニング方法ができます。今後はヨガやピラティスなど、他の分野でもチューブの活用を期待したいと思います。

VRTXがもたらすチューブトレーニングの進化

Q: VRTXは独自の素材を開発して、ゴムチューブの劣化、肌に食い込みなど課題を解決しています。これらの特徴によって、チューブトレーニングにどの影響があるかと思いますか?

長年、スポーツ分野、健康づくり、リハビリテーション、美容など、様々な領域でゴムバンドを用いた運動を普及、教育、活用してきたものとして、VRTXのようなさらに進化した商品の誕生は大変嬉しく思います。

以前、自転車などの古チューブで使用されたこともありますが、伸び方が不十分だったり、すぐ切れたりする問題がありました。その後、トレーニング専用のチューブが出ました。だいぶよくなりましたが、ひび割れたりカサカサになったりすることは、どうしても避けられなくて、劣化・断裂はゴムチューブの長年の課題でした。

VRTXは、ゴムの繊維構造の改造に着眼して、革新的な素材を開発されました。10万回以上引っ張っても切れないことが検証され、ゴム断裂の課題をほぼ解決しました。

40年以上歴史ある、伝統的なトレーニングチューブにおける、大きい一歩の前進、飛躍的な進化だと思います。

また、2種類の混紡素材で、バンドの表面にはポリエステル繊維が覆っているため、使用感も今までのゴムチューブと違って、擦れたりするという痛みはなく、さらに快適にありました。これらの特徴によって、チューブトレーニングの更なる普及につながるかと思います。

VRTX顧問就任で、VRTXに期待すること

Q: 最後に、今回VRTXの顧問に就任することで、VRTXに期待することを教えてください。

商品に関してはもちろん、現状に止まらず、どんどん進化してほしいと思います。

それに、これまで、日本では私がテレビで紹介したチューブ体操をきっかけに、このバンドを用いた様々な商品や運動開発、指導資格制度などが数多く現れました。

しかし、このチューブの長所と短所、他のトレーニングとの比較など、正しい特徴を踏まえたバンドトレーニングは、いまだにごくわずかしか現れていません。

このトレーニングが科学的にも医学的にも理論に基づいた視点から、高齢者~子ども、アスリート~障がい者、ケガの予防、健康づくり、競技力向上といった対象や目的に合わせた使い方をしっかりと伝えた上で多くの方々に利用してもらえるように普及してほしいと思います。

VRTX BAND

米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。

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