VRTX使用者インタビューVol.2~キッズトレーナー・梅本耕孝さんの現代の子どもたちに足りていないものとは
こんにちは、ライターのRisaです。
第1回目の884さんのインタビューに感化され、ウォーキングや食事の見直しを少しずつ始めました。とはいえ、美しい体とは程遠く……。
まだまだ修行が足りん……ということで、4歳から小学6年生を対象にトレーナーとして活動している梅本耕孝さん(以下:梅本)にインタビュー。
今回は梅本さんがなぜキッズトレーナーを始めたのか、トレーナーになったきっかけ、梅本さんのVRTXの活用方法、現代のトレーニングに対する課題などを教えていただきました。
「楽しく夢中になれる」をモットーに子どもたちの指導を行っている
Risa:まずは、梅本さんの現在のご活動について教えてください。
梅本:現在は、幼稚園の年中から小学6年生までの子ども達のトレーナーとして活動しています。トレーニングのテーマはすばり「楽しく夢中に運動ができる教室」です。
Risa:「楽しく夢中に運動ができる」というテーマを掲げているのには理由があるんでしょうか?
梅本:超一流の選手たちの幼少期に共通していることが2つあると言われています。
まずは、専門種目以外のトレーニングを取り入れるクロストレーニング。たとえば、石川遼選手はゴルフ以外にサッカーとスキーを行っていたそうです。
もう1つは、運動を楽しく続けている点です。その2つの柱を基準として、子どもたちの運動能力を上げたいと考えています。
Risa:私自身、運動=辛いというイメージです。楽しくないと、なかなか続けられないですよね。なぜ梅本さんは子どもたちの指導をメインに行っているのでしょうか?
梅本:もともとは子どものみならず、大人の方に向けた姿勢改善やシェイプアップ、関節痛の改善などを指導するパーソナルトレーニングも担当していました。
そんなある日、同業者の方から「梅ちゃんは子どもの扱いが得意だね」と言われたんです。
自分自身、子どもから高齢者まで幅広く指導してみて、子どもの指導が一番好きだなと自覚していたので、キッズトレーナーとして活動していこうと考えました。
正しい知識を広めたい。22歳で岡山から上京しトレーナーに
Risa:そもそも梅本さんがトレーナーになろうと思ったきっかけを教えていただきたいです。
梅本:トレーナーになろうと思ったのは、僕自身ケガが多かったのが理由です。本のとおりにトレーニングしたはずなのにケガをしてしまった経験はとてもショックでした。同じような悩みを抱えている方の力になりたいと思い、22歳に地元の岡山から上京しました。
Risa:自身の経験が理由だったんですね。上京したあとはどんな活動をされていたんですか?
梅本:上京してすぐ、日本の最高峰のスポーツトレーナーのもとで働けることになったんです。でも超一流のトレーナーが指導しているにもかかわらず、ケガ人が続出しました。
徐々に「トレーニングの教え方が合ってないのでは……?」と思うようになって。働き始めてしばらくしてから、そのトレーナーの人に「日本に1億2,000万人いるなら、トレーニングの方法は1億2,000万通りあるはずではないですか?」と質問したんです。
しかし「そういう質問をするならば、辞めてくれ」と突っぱねられてしまって。
Risa:梅本さん自身の信念とトレーナーの教え方に相違があったんですね。
梅本:その後、ジムを辞めて2〜3年はさまざまなトレーニングの方法を模索しました。世の中には、1人1人に合ったトレーニング方法が必ずあると提唱したかったんです。
Risa:言葉だけではなくて、行動で示せるのがすごい......!必ずしもみんなができることではないと思います。梅本さんの素晴らしいお話に気を取られて、VRTXについて伺うのを危うく忘れそうになりました……!VRTXの使い心地はいかがでしょう?
梅本:VRTXの使い心地はとても良いですよね。肌ざわりが良いし、チューブのような特有のベタベタ感がなくて気に入っています。僕忖度できないので、正直な感想を伝えてますよ(笑)
Risa:肌にも優しくて肌に触れても不快感がないですよね。梅本さんはどんなトレーニングでVRTXを使いますか?
梅本:現在はトレーナーのかたわら、ベンチプレスの選手としても活動していて。鉄棒にVRTXをぶら下げて懸垂の補助や人間鯉のぼりと呼ばれるヒューマンフラッグ、ほかにはベンチプレスのデッドプレスの際に負荷をかけるためにも使用しています。
Risa:使い方が幅広いですね!子どもたちのトレーニングにも使用しますか?
梅本:はい。オーソドックスですが、VRTXで抵抗を加えながら走るトレーニングに使っています。
心を強くするのは難しい。まずは食生活から見直すことが大切
Risa:梅本さん自身、子どもの頃からメンタル面は強かったのですか?
梅本:まったく強くなかったです。むしろ弱かったほうでした。
Risa:いまお話している様子からは想像できないです(笑)!
梅本:いまめちゃくちゃ自己肯定感が高いですからね(笑)。コツコツできることを増やしていくにつれて、おのずと自己肯定感が上がっていきました。
大人になってから、思い描いた夢はほとんど叶っているんですよね。それも自己肯定感アップの秘訣かもしれません。
僕自身のありのままの姿を子どもたちに見せ続けることで、「大人になっても夢っていうのは叶うんだ」「行動しても挑戦して、失敗すればいい」という思考にできたらと思っています。
とはいえ正直、心(メンタル)自体を鍛えられないと僕は思っています。一般的には心技体の順番ですが、僕は体技心が正しいかなと。
Risa:新しい考え方ですね!なぜ体技心なのでしょうか?
梅本:まずは栄養があるものを食べないと、脳が上手に働かないと考えています。体が健康でないと技や心は鍛えられません。資本である体が整ったら技術や心を磨く。メンタルを考えられるのは超一流の選手だけだと思います。
Risa:たしかに食生活が乱れていると、メンタルも不安定になりやすいですものね……。ちなみに梅本さんの食生活はどんな感じですか?
梅本:僕はナチュラル・ハイジーンという食事法を基本として取り入れています。
Risa:ナチュラル・ハイジーンという言葉は初めて聞きました!どんな食事法なんでしょうか?
梅本:ナチュラル・ハイジーンを取り入れる場合、朝は果物のみ摂取します。ぼくはバナナやりんごなどを摂取しています。酵素を取り入れることで代謝や排泄などが促されると言われてるので実践していますね。
その後トレーニングを行ったら植物タンパク質が摂れる納豆とねぎ、旬の野菜を入れたみそ汁を食べます。このタイミングではお米は食べません。
その代わり夜は結構好きなものを食べています。週1回はPFCバランスを気にせず、何でも食べていい日をつくっていますよ。今41歳なんですが、とんこつラーメンと一緒にごはんを5杯食べます(笑)。
Risa:ごはん5杯はすごい(笑)。上手に息抜きするのも大切ですよね。
自分が広告塔に。全国の子どもたちの運動嫌いをなくしたい
Risa:梅本さんの今後の展望を教えていただけますか?
梅本:子どもの運動指導の第一人者を目指しています。日本の子どもたちの運動嫌いをなくしたいんです。
その目標のために現在いろいろ行動している最中で、近い将来、僕自身が各地に出向き、対面で指導したいと考えています。そして正しい知識と選択を持って、健康をコントロールできる人を増やしていきたいですね。
あとは、子供たちの自己肯定感をもっと上げたいと考えています。
Risa:自己肯定感が低い子どもが多いんですか?
梅本:実は多いんです。まだ4歳なのにもかかわらず、すでに自己肯定感がない生徒が多いのが現状です。「僕なんか無理だ」「私なんかできるわけがない」が口癖な子もいるんですよ。
Risa:それは驚きです。
梅本:もともとは肯定感が低かった僕でも、コツコツやっていけば自分自身を好きになれる。それが伝わるように僕がお手本にならなければと思っています。「梅ちゃんでもなれるんだ」と、子どもたちに夢や希望とか与えたいですね。
時間はかかりますが、子どもたちが楽しく運動を続けることで、その姿を見ている両親も変わっていく。お互いに「頑張っているから自分も頑張ろう」という相乗効果が生まれると信じています。
Risa:梅本さんの言葉には説得力がありますね……!最後に、VRTXを使用している方に対してメッセージをお願いします。
梅本:いままでもアスリートの方や、選手の方に対してトレーニングを行っているんですけど、子どもにはとにかく遊び心を養わせたい。子どもに大切なのは楽しいという感情です。
指導した子どもたちが「昔、梅ちゃんがこんなこと言ってたな」と思ってくれれば嬉しい。少しでも僕が伝えた言葉や指導が皆の人生に役立てば本望ですね。
子どもたちには失敗を恐れずにどんどん挑戦していってほしい。言葉には魂があると思っているので、今はうまく伝わらないとしても、まずは僕自身も子どもたちに伝え続けていきたいです。
Risa:1時間程度梅本さんとお話していましたが、インタビューが終わったあとは私も不思議と元気になっていました(笑)。いつかご指導している姿も拝見したいです。今回は貴重なお話をありがとうございました!