インタビュー

VRTX使用者インタビューVOL.3~柔道整復師・上釜陵さんがプロのフィジーカーを目指す理由とは

こんにちは、Risaです。VRTXの使用者インタビューも第3回目を迎えました。

第3回目のゲストは、柔道整復師として働く傍ら、フィジーカーとしても活躍している上釜陵さん(以下:敬称略)。柔道整復師というお仕事を始めたきっかけやプロのフィジーカーを目指す理由、VRTXの使用感についてお話を伺いました。

デイサービスの利用者の一言がきっかけでボディコンテストの参加を目指す

Risa:はじめに、現在の上釜さんのご職業を教えていただけますか?

上釜:現在は柔道整復師として、おもに怪我に対する治療や高齢者の運動指導などを行っています。

Risa:なぜ柔道整復師になろうと思ったのでしょうか?

上釜:学生時代、一般の方からアスリートの方まで幅広く通える「ドームアスリートハウス」というフィットネスジムでインターン生として働いていました。プロスポーツ選手のトレーニングフローや運動指導などを間近に見ることができ、トレーニングのいろはを教わりました。

「負けない体づくり」をメインに勉強していたのもあり、「あらためて身体の基本から学びたい」と思い整形外科で働きながら、柔道整復師の国家資格を取得しました。

Risa:インターン時代の経験が現在につながっているのですね。そもそもなぜスポーツ関係のお仕事を選んだのでしょうか?

上釜もともとサッカーをやっていたのですが、怪我をしてしまい……。残念ながら選手としては活動を続けられませんでした。それでも「裏方でも良いからスポーツに携わる仕事がしたい」と思い、スポーツトレーナーの専門学校に進学することにしました。

Risa:現在柔道整復師のかたわら、ボディコンテストの活動もされているそうですね。挑戦しようと思ったきっかけを教えていただきたいです。

上釜:ボディコンテストに参加しようと思ったのは、デイサービスを利用されている方から「あなたが来てくれてよかったわ」という一言がきっかけでした。

そのとき、自分はあまりにも安易に仕事してしてきてしまっていたことに気づいたんです。

「利用者の方々は食事制限や運動指導を通じて、自分の体に一生懸命向き合っているのに僕はただ漠然と毎日を過ごしてしまっていた。その一言をもらってから、自分も本気で身体と向き合おうと思い、利用者の方と一緒にトレーニングを始めました。

高齢者の方々の励ましが糧となり、オリンピアアマチュアジャパンで第3位を受賞

Risa:その言葉をもらう前は、とくに食事制限や運動などは行っていなかったんでしょうか?

上釜:まったく行っていませんでした。当時は身長が184cmに対して、100㎏近くありましたね。これが当時の写真です。

Risa:現在と比べると、かなり違いますね!同一人物とは思えません……!トレーニングを始めてから、利用者の方からの反応はありましたか?

上釜:ありました。利用者の方々が僕の身体が変化していくたびに褒めてくれるので、僕も嬉しくて、どんどんやる気が出てきてしまって(笑)。

次第に「自分は利用者の方々からいつも励まされているから、今度は僕が利用者の方々に還元していきたい」と思い始めました。それでたまたま見つけたのがボディコンテストだったんです。

コンテストでもらったメダルは、利用者が見えるよう接骨院に飾っています。「上釜さんが頑張っているから、私も頑張るね」と言ってくれるのが嬉しくて、僕も結果を出さなければと思い、次第に身体づくりにのめり込んでいきましたね。

Risa:たまたま見つけたとはいえ、出会うべくして出会ったのではないかと思ってしまいますね。身体を変えるために、上釜さんがまず行ったことは何だったんでしょうか?

上釜:まずは運動よりも食事管理を優先すべきだと考えているので、「鶏のむね肉を毎日2㎏食べる」というノルマを設定しました。

Risa:毎日2㎏はものすごい量ですね……。

上釜:「むね肉2㎏を達成できたら、ご褒美として何でも食べていい」というルールを決めていたんですけど、食べているうちに憂鬱になってきて、食べ終わってから何かを食べようとは思いませんでしたね(笑)。

Risa:大量のむね肉を想像しただけで、私もお腹がいっぱいになってきました(笑)。今までどのような大会に出場されてきたのでしょうか?

上釜:デビューは「ベストボディ・ジャパン」というボディコンテストに参加しました。その後はIFBB(※1)とFWJ(※2)が共同開催している「オリンピアアマチュアジャパン」に出場しています。

(※1)国際ボディビルディング・フィットネス連盟の略称
(※2)Fitness World Japanの略称

Risa:オリンピアアマチュアジャパンとは、具体的にどのような大会なんでしょうか?

上釜:オリンピアアマチュアジャパンは、年に一度、世界各国のアマチュアのフィジーカーやボディビルダーが集まるコンテストです。以前はマスターズ(※3)に出場して3位を受賞しました。

(※3)マスターズとはプロを競わないクラス

Risa:オリンピアマスターズジャパンに初めて出場した際は緊張しましたか?

上釜:初めて出場したときは緊張しましたね。基本英語で会話するんですが、審査員の英語が早くて聴き取れなくて苦戦しました(笑)。今年からはマスターズではなく、プロを目指す部門にエントリーしようと考えています。

今年出場する予定のクラスでは、身長別で8カテゴリーにわかれるのですが、各カテゴリーで優勝した8名のうち上位3名がプロになれます。そして翌日にプロの大会が開催され、そのなかで選ばれた1人がミスターオリンピアに出場できるんです。

Risa:狭き門ですね……!ミスターオリンピアはいつ開催されるのでしょうか?

上釜:2023年は11月に開催されます。ミスターオリンピアはそれぞれの国で優勝した人だけが出場できて、そこで世界ナンバーワンを決める。

出場するとその大会に出た人だけが革ジャンをもらえるんです。また10位以内に入賞すれば賞金ももらえる。まさにボディコンテスト出場者にとっては夢の舞台なんですよ。

高齢化社会を明るくするために、自分が夢を与える存在になりたい。

Risa:プロになりたいと思ったきっかけは何だったんでしょう?

上釜利用者である高齢者の方々に夢をもってほしいと思ったのがきっかけです。高齢者の方に夢について聞くと、「この年だから、夢なんてないよ」と返されることが多くて……。

僕は生きているならば、夢を持っていたほうが楽しいと思うんですよね。別に大きな夢でなくてもいい。「美味しいアイスクリームを食べたい」「東京タワーを見に行きたい」という些細な夢でもいいから希望をもってほしいなと思っています。

Risa:夢をもっているかどうかで毎日の過ごし方も変わってきますよね。

上釜はい。夢をもつのに年齢なんて関係ありません。何歳になっても夢はもっていい。

ボディコンテストに出場する前は、僕が高齢者の方から夢を与えてもらっていました。でもこれからは自分が与えたいと思っています。「こんな僕だって夢を実現できたから、夢をもつ勇気をもってほしい」と。自分の好きなもののために人生を全うしてほしいです。

自分の姿を見て生きがいを見出せてもらえれば、高齢化社会も明るくなるのではと考えています。

Risa:言葉に説得力がありますね。実際に影響を与えられたと感じたエピソードがあれば教えていただきたいです。

上釜脳梗塞を患った利用者の方がいて、その方は「一生、自転車には乗れない」とお医者さんに言われていました。でも本人には「絶対自転車乗りたい」という目標があったので、自転車に乗れるようサポートしていました。そしたら、半年後に自転車に乗ることができ、その8ヶ月後にはなんと走れるようになったんです。

諦めなければ夢は実現できると実感してもらえて、とても嬉しかったですね。

Risa:走れるようになったのはすごいですね……!何かと諦めたり、マイナス思考になりやすいですが、一緒にサポートしてくれる人がいるのはとても心強いですよね。

上釜:僕は昔から「その力が自分の思いを実現させる」という言葉が好きで。お金のように目には見えないけれども、コツコツ貯めてきた力がいつか必ず自分の夢を実現させてくれると思っています。利用者の方にも常にその言葉を伝えています。

Risa:VRTXについて伺いたいのですが、上釜さんはどのように使用されていますか?

上釜VRTXには強度が00から5までありますが、部位別にわけて使用しています。

強度が高いバンドは、体幹を中心に背中や胸など、強度が低いものは小さな筋肉を鍛えるときに活用していますね。使い分けることで、より細かい部分まで鍛えられます。

Risa:強度が分かれていると、さまざまな筋肉にあわせて鍛えられるのは便利ですね。

上釜:僕の場合はコンテスト1ヶ月前から、バンドを使用したトレーニングを取り入れます。トレーニングのはじめに使うことで、ストリエーションの出し方を確認しています。

あと「こう動かせばパンプアップする」というのを筋肉に覚えさせるトレーニングも実施していますね。

Risa:そのような細かいトレーニングにも活用できるんですね。ほかにもありますか?

上釜:ほかには、スクワットの補助にも活用していますね。スミスマシンにVRTXを引っかけてトレーニングすると、もっと下までしゃがめるようになる。「200㎏フルでやっているんだ」という自分のマインド強化にもつながりますね。

Risa:マインド強化にもつながるとは、新しい発見です……!コンテスト当日にも使用されていますか?

上釜:はい。主にコンテストのバックステージや、本番前に筋肉をキレイに見せるためのパンプアップなどで使用しています。持ち運びも便利なので重宝していますよ。

Risa:高齢者の方にもVRTXを使ってリハビリにも使えますか?

上釜:使用できると思います。一番強度が弱いバンドであれば、テニス肘になった方のリハビリに使えそうですね。

Risa:上釜さんのお話を聞いて、改めてVRTXが幅広い用途で使えることがわかりました。ありがとうございます!最後に、今後の展望を教えてください。

上釜:まずは今年のオリンピアで優勝したいと思っています。また、今後は自身の接骨院を開業しボディメイクのお手伝いをしたり、高齢者向けの運動を教えたりしたいと考えています。1人の人を僕1人で携わるというよりかは、今まで関わってきた整形外科の先生やトレーナーの方々と一緒にお仕事をしていきたいですね。

Risa:陰ながら11月の大会、応援しています!本日はお忙しいなか、素敵なお話をありがとうございました。 

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この記事を書いた人
Risa
フリーライター

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Risa | フリーライター

2020年よりフリーライターとして活動を開始。現在はインタビュー記事を中心に、SEO記事やSNS運用にも携わっている。モットーは親しみやすく、色彩豊かな文章を書くこと。 Twitter:@Risaco8619 mail:Risaco8619@gmail.com



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