野球選手にはチューブトレーニングが最適!トレーナーと元プロ野球選手が解説&実演
野球を上達させるには、バッティングやピッチングの動作に合わせて上手に筋肉を使いこなす体の使い方を身に付けなければなりません。そのためのベストな方法が「チューブトレーニング」です。当コラムでは、野球選手が鍛えるべき部位やスキル、野球用のチューブトレーニングのやり方などについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、後半では、野球用のチューブトレーニングに最適な「VRTXバンド」を紹介しています。新素材を使用した使い心地抜群のバンドですので、ぜひチェックしてみてください。
野球選手に必要な筋肉とは?
野球やサッカーなどのダイナミックな競技動作では、「強くて使える筋肉」を作ることが重要です。強くて使える筋肉とは、実際の競技動作に合わせて大きな筋力・パワーを発揮できる筋肉。野球選手であれば、バッティングやピッチングの動作に合わせて筋出力を高めることができ、打つ、投げるなどの競技パフォーマンスの向上に役立つ筋肉が求められるのです。
いくら筋肉が大きく発達していても、競技の中で上手く使いこなせなければ、見せかけだけの「使えない筋肉」になってしまいます。当コラムでは、野球選手に必要な「強くて使える筋肉」を作るための具体的な方法について解説していきます。
野球選手が鍛えるべき重要部位、スキルは?
では、野球選手は、どのようにして「強くて使える筋肉」を作っていけば良いのでしょうか?まずは、そのためのカギを握る重要部位、スキルについて、「バッティング」と「ピッチング」に分けて解説します。
バッティングを上達させるには
バッティングを上達させるには「脚」「股関節」「体幹」を鍛えることが重要です。なぜなら、これらの筋肉を鍛えることで「腰の回転力」を強化することができるからです。
バットを振るための主な運動エネルギーは「腰の回転」から生じています。そのため、腰(骨盤)の回転力を強めることでスイングスピードが速まり、打球に勢いがつき、飛距離を伸ばすことが可能となるのです。
まず、腰の回転を生み出す起点となるのが「脚」。最初に脚が動き始めることで、腰を回転させる運動エネルギーが生み出されていきます。また、脚は一連のバッティングフォームを安定させる土台であるため、脚の筋力が弱いとバッティングフォームが不安定となり、腰の回転力を強めることができません。
次に、脚で生み出された運動エネルギーを更に大きくし、腰の回転へと繋げる重要な役割を担っているのが「股関節」。股関節と骨盤は連動しており、股関節の動きが良くなることで、より大きな運動エネルギーが骨盤へと伝わり、腰の回転力を強めることができるのです。
そして、脚と股関節によって生み出された腰の回転力を、腕の振りへと繋げるのが「体幹」。
体幹がしっかりと回転することで、下半身によって作られた運動エネルギーが、腕の先端までしっかりと伝わり、力強いスイングが可能となるのです。
バッティングにおける体の使い方をまとめると、下記の3ステップとなります。
➀脚・股関節による腰(骨盤)の回転
↓
②体幹の回転
↓
③腕の振り
バッティングを上達させるには、下から上へとうねり上げるように動作することが重要です。こうした「うねり動作」は、野球に限らず多くの競技スポーツの基本動作となります。
ピッチングを上達させるには
ピッチングを上達させる場合も、バッティングの時と同様に、「脚」「股関節」「体幹」を鍛えて「腰の回転力」を強化することが重要です。
速いボールを投げるためには、腕から先に動かそうとせずに、まずは、腰(骨盤)を回転させることから動作を始めなければなりません。そして、腕は最後にムチがしなるように遅れて出てくるようにするのです。
ピッチングにおける体の使い方も、バッティングの時と同様に、まず「脚」を起点にして運動エネルギーを生み出し、「股関節」の働きで腰の回転へと繋げ、「体幹」を通して腕に力を伝えていくことが大切です。
ピッチャーの球速が上がらない一番の理由は、腰(骨盤)の回転スピードが遅いことであり、腕の力だけで投げている限りスピードは上がりません。腰の回転スピードが速くなることで腕の振りも速くなり、球速を上げることができるのです。
また、ピッチングにおいては、体重移動も重要なスキルとなります。体重移動とは、下半身の力を、上半身を通してボールに乗せる動作のことです。
ピッチングフォームでは、片足立ちになった時には、軸足に全ての体重が乗った状態となります。そして、そこから体重移動をしながら、軸足→前足→腕(上腕→前腕→手先)の順に力を乗せていくことで、球速を上げることができるのです。
① 脚・股関節による腰(骨盤)の回転
↓
② 体幹の回転
↓
③ 腕の振り
ピッチングを上達させるには、脚・股関節・体幹を強化し、「腰の回転」と「体重移動」をスムーズに行える体の使い方を身に付けることが重要課題となります。
野球選手にはチューブトレーニングが最適
野球選手に必要な「強くて使える筋肉」を作るためには、バッティングやピッチングの動きに合わせて、脚や股関節、体幹に負荷をかける必要があります。しかし、ダンベルやマシンでは、負荷のかけ方や軌道の取り方の面で鍛えづらくなるのです。
そこで、野球選手におすすめしたいのが「チューブトレーニング」。トレーニングチューブを使用することで、あらゆる問題点が解消されます。では、チューブトレーニングのメリットについて紹介します。
実際の動きと同じ軌道で負荷をかけられる
野球では、「打つ」「投げる」「走る」などの様々な動きが求められるため、あらゆる軌道での筋力発揮に対応したトレーニングが必要となります。トレーニングチューブは動作の自由度が高いため、バッティングやピッチングの動きに合わせて、脚や股関節、体幹に対して、あらゆる軌道で負荷をかけることができるのです。
終動で筋出力を高めるトレーニングができる
バッティングでもピッチングでも、動作の後半にかけて大きな筋力発揮が必要となるため、初動よりも終動で大きな筋力を発揮できる筋肉を作らなければなりません。トレーニングチューブは伸ばすに従い負荷が大きくなるため、バッティングやピッチングでの筋力発揮の仕方に合わせて、終動負荷トレーニングが可能となるのです。
グランドで筋力トレーニングができる
トレーニングチューブはコンパクトで持ち運びに便利なため、グランドで筋力トレーニングを行う際に使用することができます。そのため、バッティング強化の筋力トレーニングをした直後に、実際に打って動きを確かめるなど、より効果的な練習方法が可能となるのです。
野球用のチューブトレーニングを動画で解説
それでは、野球用のチューブトレーニングのやり方を、テーマ別に4本の動画で解説していきます。トレーナーと元プロ野球選手が解説&実演をしていますので、ぜひ参考にしてください。
1. バッティング強化編
バッティングを強化するための3種のチューブトレーニングを解説&実演しています。
1. 軸足・内転筋を意識したバッティングエクササイズ
2. 体重移動を意識したバッティングエクササイズ
3. 下半身・上半身の連携を意識したバッティングエクササイズ
【トレーニングのポイント】
- 1のポイントは、前足を上げたら軸足側に股関節を乗せ、次に腰の回転に合わせて、軸足の内転筋を内側に入れながら打っていくこと。
- 2のポイントは、踏み込んだ側の股関節に体重を乗せながら腰を回転させていくこと。ただし、バットにボールが当たるまでは横への回転は入れないようにする。
- 3のポイントは、グリップを後ろに残した状態で、腰を回転させていくこと。
2. 下半身強化編
下半身を強化するための4種のチューブトレーニングを解説&実演しています。
1. 横向きでの下半身強化
2. ジャンプスクワット
3. 片脚スクワット
4. 踏み込み脚・軸足強化のエクササイズ
【トレーニングのポイント】
- 1のポイントは、中腰で体がブレないようにしながら素早くステップを踏むこと。
- 2のポイントは、中腰のまま、できるだけ大きく前後にシャンプすること。
- 3のポイントは、つま先と膝が外側を向かないように動作すること。
- 4のポイントは、踏み込んだ後に、軸足に体重を乗せること。
3. 回旋強化編
回旋動作を強化するための4種のチューブトレーニングを解説&実演しています。
1. 体幹回旋エクササイズ
2. 投げる動作の回旋エクササイズ
3. バッティング動作強化の回旋エクササイズ
4. 投げる動作のグローブ側の回旋エクササイズ
【トレーニングのポイント】
- 1のポイントは、真ん中まで素早く引っ張り、ゆっくり戻すこと。
- 2のポイントは、つま先と膝が外側を向かないように動作すること。
- 3のポイントは、上半身は回旋させ、股関節は横を向かないようにすること。
- 4のポイントは、チューブを握っている拳を回旋しながら素早く引き付けること。
4. ストレッチによる体幹強化編
ストレッチで体幹を強化するための4種のチューブトレーニングを解説&実演しています。
1. ハムストリングのストレッチ
2. 股関節と内もものストレッチ ①
3. 股関節と内もものストレッチ ②
4. 肩甲骨のストレッチ
【トレーニングのポイント】
- 1のポイントは、チューブを自分の方にしっかりと引っ張りながら行うこと。
- 2のポイントは、体を前に倒す時に、股関節も一緒に前に動かしていくこと。
- 3のポイントは、体を前に倒した時に、股関節とつま先は上を向くようにすること。
- 4のポイントは、体を丸めた状態から腕を後ろに回し、戻した時も体を丸めること。
トレーニングチューブの注意点
野球の動きに合わせて筋肉を鍛えられるトレーニングチューブは、バッティングやピッチングを上達させるための理想的なトレーニング器具です。しかし、安全に使うためには注意すべき点もあります。
トレーニングチューブは「天然ゴム」を素材とした製品が多いのですが、ゴム素材のものは、使用環境や使用方法により劣化が進行し、切れる可能性があるのです。
例えば、直射日光や高温多湿な場所で長期間保管していると、劣化が進行して切れやすくなります。また、劣化していなくても、強く引っ張り過ぎて切れてしまうこともあります。運動中に突然切れた場合、ケガにつながる危険性もあるのです。
ゴムの断裂を防ぎ、安全にトレーニングしたい方には、動画内でも使用していた「VRTXバンド」をおすすめします。新しい素材を使用しているため、切れにくく安全性が高いのです。
米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。
◉「VRTX BAND」の選ばれる理由- 肌触り良く、切れる心配なし: 米特許取得の新感覚素材を使用。切れにくく肌に優しい。ゴムチューブの劣化や肌への問題を解消し、トレーニング初心者でも安全かつ快適に利用可能。
- 幅広い強度バリエーション: 7段階の強度設定。1kgから91kgの負荷調整可能。初心者から上級者、老若男女を問わず、種目に応じてバンドを使い分け、多彩なトレーニングが実現。
- トレーニング動画100本以上を公開: 各領域のトレーナーが使用方法を紹介する動画を100本以上公開中。筋力トレーニングに限らず、ストレッチや競技パフォーマンス向上にも活用可能。
VRTXバンドは米国特許取得の新感覚素材を採用しているため、負荷のかかり方が非常に滑らかであり、全身の筋肉に対して今までにない質の高い刺激を与えることができます。
さらには、強度が「7段階(1~91kgまで)」に分かれているため、野球の初心者~上級者まで幅広く対応可能です。野球用のチューブトレーニングの場合には、軽~中程度の強度が適していますので、下記のおすすめ強度を参考にして、自分の筋力に合った強度を選んでください。
・初心者(小学生) : 0番「Zero」~1番「X-Light」
・上級者(高校生以上) : 1 番「X-Light」~2番「Light」
・インナーマッスル:00番「Double Zero」
強度の詳細はこちら
まとめ / チューブトレーニングで野球を上達させよう!
野球選手に必要なのは、バッティングやピッチングの動作に合わせて大きな筋力・パワーを発揮できる「強くて使える筋肉」です。そして、野球用の筋肉を作るためのベストな方法が「チューブトレーニング」。
特に、「打者としてヒットを量産したい、打球の飛距離を伸ばしたい」「投手として球速を上げたい」という人は、ぜひ当コラムで紹介したチューブトレーニングを取り入れて、野球の上達を目指してください!