コラム

テニスの上達にはチューブトレーニングが必須!トレーナーとプロ選手による解説&実演

テニスを上達させるには、テニスの動きに合わせて筋肉を使いこなす技術を磨かなければなりません。そのための有効な手段が「チューブトレーニング」です。

当コラムでは、チューブトレーニングの有用性やテニス用のチューブトレーニングのやり方について解説していますので、ぜひ参考にしてください。また、後半では、チューブトレーニングに最適な「VRTXバンド」を紹介していますので、こちらもお見逃しなく。

[画像のタイトル]

この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナーとしての経験は32年あります。 これまで、初心者~アスリート・ボディビルダーまで、 約2000人のボディメイクのお手伝いをさせていただきました。 現在は、栃木・茨城・埼玉を中心に活動し、 独自の「最大筋収縮トレーニング法」を用いて、 関節に優しい筋トレのやり方を指導しています。

テニス選手に必要な筋肉とは?

筋力トレーニングは筋肉を肥大させて、筋肉の能力を確実に向上させます。しかし、その筋肉を上手に使えなければ、テニスを上達させることはできません。テニスの動きに合わせた体の使い方や筋力発揮ができる筋肉が必要なのです。

実際、テニスにおいては、ただ大きいだけの筋肉では役に立ちません。必要なのは、スピード・敏捷性・パワー・柔軟性を備えたテニス用の筋肉。そのためには、テニスの動きや筋力発揮の仕方に合わせた筋力トレーニングが不可欠なのです。

テニスの上達にはチューブトレーニングが必須!

テニス用の筋肉を作る手段として有効なのがチューブトレーニングです。ここでは、テニスの上達にチューブトレーニングが必須である理由を解説します。具体的には下記の3点です。

1. 終動負荷トレーニングができる

テニスでは、スイングより後に起こるインパクトの方が負荷が大きくなります。そのため、初動よりも終動で大きな力を発揮できる筋肉を作らなければなりません。

トレーニングチューブは伸ばすに従い負荷が大きくなるため、テニスでの筋力発揮の仕方に合わせた終動負荷トレーニングが可能となるのです。

2. あらゆる軌道で負荷をかけられる

テニスでは「走る」「止まる」「打つ」などの様々な動きが求められます。そのため、あらゆる軌道で筋力発揮ができる筋肉を作らなければなりません。

トレーニングチューブは動作の自由度が高いため、テニスの複雑な動きに合わせて、あらゆる軌道で負荷をかけることができるのです。

3. コート上で筋力トレーニングができる

トレーニングチューブはコンパクトで持ち運びが楽なため、コート上で使用することもできます。そのため、ある特定の動きに合わせた筋力トレーニングをした直後に、実際のプレーで動きを確かめるなど、状況に応じた使い方が可能となるのです。

トレーニングチューブは利便性に大変優れたトレーニング器具であり、工夫したいで、テニスの上達に役立つ様々な使い方ができます。

テニスにチューブトレーニングが重要な理由
  1. 終動負荷トレーニングができる
  2. あらゆる軌道で負荷をかけられる
  3. コート上で筋力トレーニングができる

テニス選手が強化すべき3つの重要部位

続いて、テニス選手が強化すべき重要部位について見ていきましょう。具体的には下記の3部位を強化することで、テニスのパフォーマンスを向上させることができます。

1. 体幹の強化

体幹は、テニスの動作を安定させ、大きなパワーを発揮するための重要な部位です。体幹とは胴体部分(胸・肩・背中・腹・股関節)の筋肉であり、体幹が安定していないと、手足の筋肉を最大限に活用することができず、ボールにしっかりとパワーを伝えることができません。そのため、力強いショットや安定したストロークをするには、体幹の強化が不可欠なのです。

また、体幹が安定することで、正しい姿勢を保ちやすくなります。すると、無駄な動きが減り、長時間動いても疲れにくくなると共に、怪我の予防にもつながるのです。

2. 股関節の強化

股関節は、テニスの動きに合わせて大きな運動エネルギーを生み出す重要な部位です。特に、骨盤と連動し、骨盤の回転力を高める役割を担っています。例えば、ボールを打つ動作の場合、最終的な外部への力発揮は腕で行いますが、その運動エネルギーは主に、股関節によって骨盤を回すことから生じているのです。

股関節は大腿骨と骨盤で構成されているため、股関節と骨盤の動きは関連性が深く、股関節の動きを強化することで、骨盤の回転力も強化されます。したがって、股関節を適切に使うことができると、骨盤の回転力が高まり、スイングが驚異的にレベルアップするのです。

また、股関節は、あらゆる方向に動かすことができる自由度の高い関節です。そのため、股関節の強化によって、行きたい方向への移動が速くなると共に、瞬時に足を止める踏ん張りも効くようになります。

3. 下半身の強化

テニスの基本姿勢は中腰であり、太ももやお尻などの下半身に大きな負荷がかかります。そのため、基本姿勢を安定させるには下半身の強化が不可欠なのです。下半身を強化し、安定した基本姿勢(中腰)を保つことで、ストロークにも自然とパワーが乗り、強力なボールを相手に打ち返すことができます。

また、下半身はテニスのフットワーク(足の動き)を強化するための重要な部位です。フットワークを強化することで、打点に早く正確に入ることができ、打った後に返球可能なポジションに素早く戻ることもできるようになります。テニスが上達する人と上達しない人の差は、フットワークの差によるところが大きいのです。

◉ テニス選手が強化すべき3つの重要部位
  1. 体幹の強化
  2. 股関節の強化
  3. 下半身の強化

テニス用のチューブトレーニングを動画で解説

それでは、テニス用のチューブトレーニングのやり方を動画で見ていきましょう。トレーナーとプロテニス選手による解説&実演となっていますので、ぜひ参考にしてください。 

1. 回旋運動エクササイズ編

【トレーニングの目的とポイント】

  • ひねりの可動域を広げると共に、回旋速度を高めるためのチューブトレーニング。
  • 3種のエクササイズ(四つん這いでの胸郭回旋・立位での体幹回旋・ランジ姿勢での体幹回旋)を行うことで、体の回転力を強化することができる。
  • お腹に力を入れた状態で回旋動作を行い、立位・ランジ姿勢では、下半身でしっかりと土台を固定するイメージでひねるのがポイント。
2. 股関節トレーニング編

【トレーニングの目的とポイント】

  • 下半身から上半身へ運動エネルギーを伝達しやすくするためのチューブトレーニング。
  • 3種のエクササイズ(股関節スイング・軸足に体重を乗せ込むローディング・前足のホールド)を行うことで、下半身で生み出された回転力を上半身へ上手く伝えられるようになる。
  • お腹をしっかりと締めた状態で、下半身に体重を乗せながら動作することがポイント。
3. 横移動エクササイズ編

【トレーニングの目的とポイント】

  • 横方向への移動を上手く行えるようにするためのチューブトレーニング。
  • 3種のエクササイズ(片足で地面を踏む・蹴り足を使って横方向に変える・横移動からオープンスタンスへの連続動作)を行うことで、横方向へのフットワークを強化することができる。
  • 横方向へ移動する際に、しっかりと地面を踏んで体を送り出すことがポイント。
4. 体幹強化トレーニング編

【トレーニングの目的とポイント】

  • スイングやフットワークなど、テニスの動きを安定させるチューブトレーニング。
  • 3種のエクササイズ(パロフプレス・パロフプレス+スクワット・ランジ姿勢でのパロフプレス)を行うことで、テニスの動きに合わせて体幹を強化することができる。
  • パロフプレス+スクワットでは、重心を両足の真ん中に置いて動作を行い、ランジ姿勢の際は、体を傾けないこと・膝を内側に入れないことがポイント。

トレーニングチューブの注意点

テニスの動きに合わせて筋肉を鍛えられるトレーニングチューブは、テニスを上達させるための理想的なトレーニング器具です。しかし、安全に使うためには注意すべき点もあります。

トレーニングチューブは「天然ゴム」を素材とした製品が多いのですが、ゴム素材のものは、使用環境や使用方法により劣化が進行し、切れる可能性があるのです。

例えば、直射日光や高温多湿な場所で長期間保管していると、劣化が進行して切れやすくなります。また、劣化していなくても、強く引っ張り過ぎて切れてしまうこともあります。運動中に突然切れた場合、ケガにつながる危険性もあるのです。

ゴムの断裂を防ぎ、安全にトレーニングしたい方には、動画内でも使用していた「VRTXバンド」をおすすめします。新しい素材を使用しているため、切れにくく安全性が高いのです。

強く、優しい。ゴムバンドの革命VRTX BAND

米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。 商品詳細を見る

VRTXバンドは米国特許取得の新感覚素材を採用しているため、負荷のかかり方が非常に滑らかであり、全身の筋肉に対して今までにない質の高い刺激を与えることができます。

さらには、強度が「7段階(1~91kgまで)」に分かれているため、テニスの初心者~上級者まで幅広く対応可能です。

テニス用のチューブトレーニングの場合には、軽~中程度の強度が適していますので、下記のおすすめ強度を参考にして、自分の筋力に合った強度を選んでください。

※対象となるバンドの種類 : VRTXオリジナルタイプ

  • 男性 : 1番「X-Light」~2番「Light」
  • 女性 : 0番「Zero」~1番「X-Light」

強度の詳細はこちら

まとめ / チューブトレーニングでテニスを上達させよう!

テニスを上達させるのにムキムキの筋肉は必要ありません。ただ大きいだけの筋肉は、重たくて邪魔になるだけです。テニスで役立つためには、テニスの動きに合わせた体の使い方や筋力発揮ができる「使える筋肉」でなけれはなりません。

そして、テニス用の筋肉を作るためのベストな方法こそが「チューブトレーニング」なのです。

現在、多くのプロテニス選手たちがチューブトレーニングを取り入れて、パフォーマンスの向上を図っています。それだけ、チューブトレーニングの効果の高さが認められているのです。ぜひチューブトレーニングを実践し、テニスの上達を目指してください!


快適な強化、VRTXで実感。