筋トレメニューは一週間単位で組もう!初心者用・中上級者用に分けて組み方を解説
筋トレメニューの組み方で悩んでいませんか?種目や頻度、強度など、効果的な筋トレメニューを組むのは簡単ではありませんよね。しかし、筋肉を発達させる上で筋トレメニューは非常に重要であり、筋トレメニューの良し悪しで筋肉の発達が大きく左右されるのです。
そこで今回は、一週間の筋トレメニューの組み方について詳しく解説します。初心者用と中上級者用に分けて、筋肥大に効果的な組み方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
また、後半では、VRTXバンドを使用して行う一週間の筋トレメニューも紹介します。安全で効果的な筋トレを実現する画期的な器具になりますので、こちらもお見逃しなく!
なぜ、一週間単位で筋トレメニューを組んだ方が良いのか?
学校でも仕事でも、一週間単位で予定が組まれていますので、筋トレも生活サイクルに合わせて一週間単位でメニューを組んだ方が予定を立てやすく、習慣化も図りやすいのです。
また、一週間単位で筋トレメニューを組んだ方が、筋肉の発達を促しやすく、トレーニング効果も確認しやすくなります。
一週間単位で筋トレメニューを組むことで、その間に「筋トレ+回復」を2~3回繰り返すことができるため、一週間という期間は、筋肉の発達を促し、その効果を確認するのにちょうど良い区切りとなるのです。
【初心者用】一週間の筋トレメニューを組むポイント
では初めに、初心者用の一週間筋トレメニューを組むポイントから解説します。初心者の段階では、1回のトレーニング量を抑えつつ、頻度を高めに設定することがポイントです。具体的には、下記の4点が重要になってきます。
1. 初心者に効果的な頻度
筋肉を発達させるには、超回復のピークに合わせて筋トレを行うことが大切です。
超回復とは、筋トレによって損傷した筋肉が修復され、以前よりも強い筋肉になる現象であり、筋肉は超回復を繰り返すことによって、少しずつ大きくなっていくのです。
初心者の場合、超回復のピークは、筋トレの約48時間後に訪れます。そのため、1日おきに筋トレを行うことで、超回復のピークに合わせられるのです。
ただし、筋トレを続けていくと疲労が蓄積されてくるため、週末は2日続けて休みとします。よって、初心者の理想的な頻度は、週3回(月・水・金 または 火・木・土)となるのです。
2. 初心者に効果的な種目
筋トレ初心者は「大きな筋肉」を鍛えることが大切です。具体的には、➀胸部②背部③大腿部④腹部の「四大筋群」。
これらの部位は、重力に抵抗して体を支える「抗重力筋」の役目を果たしています。そのため、大きな筋力を発揮しやすく、初心者であっても、短期間で筋肥大させやすいのです。
また、四大筋群を鍛える種目を行うことで、肩や腕なども連動して鍛えられるため、体全体を効率よく発達させることができます。
初めて本格的な筋トレに取り組む場合には、次の4種目から始めるのが効果的です。
➀ ベンチプレス【胸部】
ポイント
- 大胸筋を中心に、三角筋前部と上腕三頭筋を鍛えることができます。
- 上半身全体を手っ取り早くたくましくしたい人におすすめです。
- ベンチプレスの器具がない場合には、腕立て伏せで代用してください。
② ワンハンドローイング【背部】
ポイント
- 広背筋を中心に、背部全体と上腕二頭筋を鍛えることができます。
- 広くて厚みのある背中を目指したい人におすすめです。
- ダンベルを引き上げた状態で2〜3秒キープすると更に効果が高まります。
③ スクワット【大腿部】
ポイント
- 大腿四頭筋を中心に、下半身全体を鍛えることができます。
- パワフルで太い太ももを目指したい人におすすめです。
- 太ももが床と平行になる深さまでしゃがみ、力強く立ち上がります。
④ クランチ【腹部】
ポイント
- 腹直筋を中心に、お腹まわりの筋肉を鍛えることができます。
- 腹部前面を「6パック」に割りたい人におすすめです。
- 上体を丸めたまま2〜3秒キープすると更に効果が高まります。
3. 初心者に効果的な強度・セット数
筋肥大が目的の場合の強度は、最大筋力の80%(8~12回が限界の重量)が目安です。自重種目の場合には、キツイと感じるまで出来るだけ多く繰り返すようにします。
セット数は2セット(インターバルは1分程度)を基本とし、もの足りないと感じる場合には3セットまで増やしてもOKです。ただし、セット数を多くしすぎてしまうと、集中力の低下や体力の消耗が起こりやすくなり、筋肉が発達しづらくなるので注意してください。
4. 初心者に効果的な一週間の筋トレメニュー例
初めて本格的な筋トレに取り組む場合には、次のような筋トレメニューを、月・水・金、または火・木・土の週3回行うと筋肥大しやすくなります。
- ベンチプレス : 8~12回(限界数)×2~3セット
- ワンハンドローイング : 8~12回(限界数)×2~3セット
- スクワット : 8~12回(限界数)×2~3セット
- クランチ : キツイと感じる回数×2~3セット
大久保孝一
パーソナルトレーナー
ベンチプレス、ワンハンドローイング、スクワットを行う際には、安全対策として、ウォームアップ(軽い重量×15~20回)を1~2セット行ってから、メインセット(最大筋力の80%)を行うようにしましょう。
【中上級者用】一週間の筋トレメニューを組むポイント
続いて、中上級者用の一週間筋トレメニューを組むポイントを解説します。中上級者になったら、1回のトレーニング量、トレーニング強度を高めつつ、頻度を下げるのがポイントです。具体的には、下記の5点が重要になってきます。
1. 中上級者に効果的な頻度
中上級者になると、種目数が多くなり強度もアップするので、体力的にも時間的にも、1回で全部位を鍛えるのが難しくなります。そこで、部位を分けて鍛える分割法が有効になってくるのです。
分割法には、2分割法や3分割法、4分割法などがありますが、ここでは、最も基本的な分け方となる「2分割法」について解説します。
2分割法とは、全身の部位を2分割して、それぞれを週2回ずつ鍛える方法です。例えば、一週間のトレーニングスケジュールは下記のように設定します。
- 月曜日…トレーニングA
- 火曜日…トレーニングB
- 水曜日…休み
- 木曜日…トレーニングA
- 金曜日…トレーニングB
- 土曜日…休み
- 日曜日…休み
2分割法のメリットは、トレーニング強度を高めながら回復時間を確保できることです。
中上級者になると、トレーニング強度が高まり筋量も増えてくるため、初心者のときよりも、超回復に時間が長くかかるようになってきます。
中上級者の場合、超回復のピークは、筋トレの約72時間後に訪れます。そのため、2日おきに筋トを行うことで、超回復のピークに合わせられるのです。
ただし、筋トレを続けていくと疲労が蓄積されてくるため、週末は2日続けて休みとします。よって、中上級者の理想的な頻度は、週2回(A : 月・木 / B : 火・金)となるのです。
2. 中上級者に効果的な部位の分け方
2分割の仕方には、「上半身と下半身に分ける」「プッシュ系とプル系に分ける」など、何通りもの分け方があるのですが、おすすめは「体の前面と体の後面に分ける」方法です。
具体的な分け方は下記の通り。
-
トレーニングA(体の前面にある筋肉)
大胸筋・三角筋(前部・横部)・上腕二頭筋・大腿四頭筋・腹筋など
-
トレーニングB(体の後面にある筋肉)
広背筋・三角筋(後部)・上腕三頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋など
この方法で分けると、拮抗する筋肉を同じ日に鍛えることがなくなるため、筋肥大を阻害する体へのダメージが抑えられ、筋トレ後の超回復も促進されやすくなります。
拮抗する筋肉とは「表と裏」の位置関係にある筋肉のことであり、例えば、「大胸筋と広背筋」「上腕二頭筋と上腕三頭筋」「大腿四頭筋とハムストリングス」など。
拮抗する筋肉を同じ日に鍛えてしまうと、「表と裏の筋肉」が同時に損傷してしまうため、体へのダメージが大きくなり、筋肉の修復に時間がかかってしまうのです。
初心者の段階では特に問題はないのですが、中上級者の場合には、体へのダメージの大きさを考慮し、拮抗する筋肉を分けて鍛えた方が筋肥大しやすくなります。
3. 中上級者に効果的な種目
中上級者が更なる筋肥大を目指すには、肩や腕、ハムストリングスなどの種目を追加し、より細部に渡って鍛える必要があります。また、初心者の項で紹介した「四大筋群」に対しても、より専門的な種目を追加し、筋肉を多角的に鍛えなければなりません。
具体的には、初心者の項で紹介した種目以外に、次のような種目が必要となります。
【体の前面にある筋肉を鍛える種目】
➀ ダンベルフライ【大胸筋】
ポイント
- 大胸筋の厚みを更に増やしたい人におすすめです。
- フィニッシュ直前で小指側を内側に向けると効果が更に高まります。
② ショルダープレス【三角筋(前部・横部)】
ポイント
- 丸くて大きなメロン肩を作りたい人におすすめです。
- 座って行うと、強度が高まると共に腰への負担が軽減されます。
③ ダンベルカール【上腕二頭筋】
ポイント
- 二の腕の力こぶを大きくしたい人におすすめです。
- 腕を曲げた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
④ レッグエクステンション【大腿四頭筋】
ポイント
- 太ももの更なるサイズアップを目指したい人におすすめです。
- 膝を伸ばした状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
⑤ リバースクランチ【腹直筋(下部)】
ポイント
- 下腹を引き締めたい人におすすめです。
- 膝を胸に近づけた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
【体の後面にある筋肉を鍛える種目】
➀ ラットマシンプルダウン【広背筋・僧帽筋】
ポイント
- 逆三角形の背中を作りたい人におすすめです。
- バーを引いた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
② ダンベルリアレイズ【三角筋(後部)】
ポイント
- 肩の後ろ側をガッチリさせたい人におすすめです。
- タンベルを上げた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
④ ダンベルキックバック【上腕三頭筋】
ポイント
- 腕の太さを目立たせたい人におすすめです。
- タンベルを上げた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
⑤ レッグカール【ハムストリングス】
ポイント
- 太ももを更に太くしたい人におすすめです。
- 膝を曲げた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
⑥ カーフレイズ【下腿三頭筋】
ポイント
- ふくらはぎを太くしたい人におすすめです。
- 踵を上げた状態で2〜3秒キープすると効果が更に高まります。
4. 中上級者に効果的な強度・セット数
筋肥大が目的の場合の強度は、最大筋力の80%(8~12回が限界の重量)が目安です。筋力アップが目的の場合には、最大筋力の90%(5~6回が限界の重量)が目安です。
セット数は、ウォームアップセットを除き、2〜3セットを目安とします。
5. 中上級者に効果的な一週間の筋トレメニュー例
筋肥大を目的として、初めて2分割法を採用する場合には、「体の前面の筋肉」と「体の後面の筋肉」に分けた上で、週2回ずつ鍛えると筋肥大しやすくなります。
- ベンチプレス : 8~12回×2~3セット※
- ダンベルフライ : 8~12回×2~3セット※
- ショルダープレス : 8~12回×2~3セット※
- ダンベルカール : 8~12回×2~3セット※
- スクワット : 8~12回×2~3セット※
- レッグエクステンション : 8~12回×2~3セット
- リバースクランチ : キツイと感じる回数×2~3セット
- ラットマシンプルダウン : 8~12回×2~3セット※
- ワンハンドローイング : 8~12回×2~3セット
- ダンベルリアレイズ : 8~12回×2~3セット※
- ダンベルキックバック : 8~12回×2~3セット※
- レッグカール : 8~12回×2~3セット※
- カーフレイズ : キツイと感じる回数×2~3セット
大久保孝一
パーソナルトレーナー
※の種目を行う際には、ウォームアップとして、軽い重量で15~20回×1~2セットを行ってから、メインセット(最大筋力の80%)を行うようにしましょう。
自宅での筋トレには「VRTXバンド」がおすすめ!
自宅で筋トレを始めたい方におすすめなのが「VRTXバンド」。自宅で様々な種目を行うことができ、ジムでの筋トレと同じ効果を得ることが可能です。
VRTXバンドとは?
VRTXバンドとは、米国特許取得の新感覚素材を採用したトレーニングチューブ。丈夫で切れにくく、肌触りも滑らかであるため、常に快適な状態でトレーニングができます。
米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。
◉「VRTX BAND」の選ばれる理由- 肌触り良く、切れる心配なし: 米特許取得の新感覚素材を使用。切れにくく肌に優しい。ゴムチューブの劣化や肌への問題を解消し、トレーニング初心者でも安全かつ快適に利用可能。
- 幅広い強度バリエーション: 7段階の強度設定。1kgから91kgの負荷調整可能。初心者から上級者、老若男女を問わず、種目に応じてバンドを使い分け、多彩なトレーニングが実現。
- トレーニング動画100本以上を公開: 各領域のトレーナーが使用方法を紹介する動画を100本以上公開中。筋力トレーニングに限らず、ストレッチや競技パフォーマンス向上にも活用可能。
また、ハーベルやダンベルなどと違い、初動では負荷がかからず、伸ばすに従って少しずつ負荷が大きくなるため、無理なく安全に取り組めるのです。しかも、VRTXバンドの強度は7段階(1~91kg)から選択可能なので、初心者~上級者まで幅広く対応できます。
VRTXバンドを使用して行う一週間の筋トレメニュー例
初心者がVRTXバンドを使用して筋トレを行う場合、次のような筋トレメニューを週3回(月・水・金 / 火・木・土)行うと、四大筋群を中心に鍛えられるので効果的です。
1. VRTXバンド「腕立て伏せ」
大胸筋を中心に、三角筋(前部)と上腕三頭筋を鍛えることができます。
2. VRTXバンド「ベントオーバーローイング」
広背筋を中心に、背部全体と上腕二頭筋を鍛えることができます。
3. VRTXバンド「スクワット」
大腿四頭筋を中心に、下半身全体を鍛えることができます。
4. VRTXバンド「ツイストクランチ」
腹直筋を中心に、お腹まわりの筋肉を鍛えることができます。
腕立て伏せ・ベントオーバーローイング・スクワットにおける「VRTXバンドのおすすめ強度」を、レベル別に紹介します。
強度の詳細はこちら対象バンド : VRTXバンド「オリジナルタイプ」※動画内で使用
➀ 初心者(トレーニング経験3ヶ月未満)
・男性 : 1番「X-Light」~2番「Light」
・女性 : 0番「Zero」~1番「X-Light」
② 中級者(トレーニング経験3ヶ月以上)
・男性 : 3番「Medium」~4番「Heavy」
・女性 : 2番「Light」~3番「Medium」
③ 上級者(トレーニング経験6ヶ月以上)
・男性 : 4番「Heavy」~5番「X-Heavy」
・女性 : 3番「Medium」~4番「Heavy」
④ 高齢者(70歳以上)
男女 : 00番「Double Zero」~0番「Zero」
まとめ / 自分に合った一週間の筋トレメニューを組もう!
筋肉を発達させる上で、一週間の筋トレメニューは非常に重要です。初心者の方は、胸部・背部・腹部・大腿部の四大筋群を、週3日の頻度で鍛えるのがポイントです。
また、中上級者の方は、2分割法を採用し、トレーニング強度を高めていくことで、更なる筋肉の発達が可能となります。ぜひ、当コラムで紹介した組み方のポイントを参考にして、自分に合った一週間の筋トレメニューを組んでみてください。