おすすめの広背筋ストレッチ8選!効果を高める7つのポイントも解説
広背筋とは、逆三角形の背中を形成するためだけの筋肉ではありません。広背筋の柔軟性を高めることで、運動パフォーマンスの向上や姿勢の改善、呼吸の深化など、体に嬉しい様々な効果が期待できるのです。
本記事では、広背筋ストレッチのやり方や、効果を高めるポイントなどを解説します。ぜひ参考にして、広背筋の柔軟性を高めてください。
広背筋とは?
広背筋とは、背筋群の中で最も大きな筋肉であり、脇の下辺りから腰部にかけて広がっています。広背筋は、肩や腕を動かすための重要な筋肉で、主な働きは下記の通りです。
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肩関節の内転:腕を上方から横向きに体側に下ろす
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肩関節の外転:腕を体側から横向きに上方に上げる
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肩関節の内旋:腕を前方から横向きに内側に閉じる
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肩関節の外旋:腕を前方から横向きに外側に開く
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肩関節の伸展:腕を体側から縦向きに後方に上げる
また、広背筋には、骨盤や腰を安定させる働きや、呼吸を補助する働きもあります。
広背筋が硬くなるとどうなる?
広背筋が硬くなると、運動パフォーマンスの低下や姿勢の乱れ、体の不調などが起こりやすくなります。では、広背筋の硬化が体に及ぼす主な影響について解説します。
1. 肩や腕の可動域が狭くなりやすい
広背筋は、肩関節の動きを補助する働きがあるため、硬くなると、肩の可動域が狭くなります。また、肩を動かしづらくなることで、腕の可動域も制限されてしまうのです。例えば、腕を頭上へ上げる動作や、物を前方から引き寄せる動作などがしづらくなります。
2. 猫背や巻き肩につながりやすい
広背筋は、骨盤を安定させる働きがあるため、硬くなると、骨盤が歪み姿勢が乱れやすくなります。特に、骨盤の後傾によって背中が湾曲すると、猫背につながりやすくなるのです。また、肩が内側に巻き込まれやすくなるため、巻き肩の原因にもなります。
3. 腰痛や肩こりの原因となる
広背筋の硬化によって姿勢が乱れると、腰椎(腰の骨)への負担が大きくなり、腰痛を引き起こす可能性があります。また、肩甲骨の可動域が狭くなるため、周辺の僧帽筋や菱形筋などの動きも悪くなり、肩こりや首こりの原因にもなってしまうのです。
4. 基礎代謝が下がり太りやすくなる
広背筋が硬くなると、背中全体の筋肉の動きが悪くなり、肩や腕の可動域も狭くなるため、そのまま放置しておくと、筋量の減少につながります。すると、基礎代謝が下がり、エネルギーを消費しにくい体質となってしまうため、太りやすくなるのです。
5. 呼吸が浅くなりやすい
広背筋には、胸郭を広げ、肺への空気の取り込みを補助する働きもあります。そのため、硬くなると、胸郭の拡張が妨げられ、呼吸が浅くなりやすいのです。特に、持久力を要するスポーツでは注意が必要であり、パフォーマンス低下の原因となる可能性があります。
おすすめの広背筋ストレッチ8選
広背筋の硬化による影響を抑えるには、ストレッチが効果的です。おすすめの広背筋ストレッチは次の8種。初心者の方は2〜3種を選び、無理のない範囲で行ってください。
広背筋ストレッチ➀
【やり方】
- 背筋を伸ばして座り、片腕を前方へ伸ばす
- 反対側の手を、伸ばした腕の外側に当てる
- 伸ばした腕を胸の方に引き寄せる
- そのまま20~30秒キープする
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ②
【やり方】
- 床または椅子に背筋を伸ばして座る
- 両手を組んで前方へ伸ばす
- オヘソを覗き込みながら背中を丸める
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ③
【やり方】
- 床または椅子に座る
- 片腕を上に伸ばしてから肘を曲げる
- 反対側の手で曲げた肘をつかみ軽く引っ張る
- そのまま20~30秒キープする
- 左右交互に2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ④
【やり方】
- 床に四つん這いになる
- お尻を落としつつ、両手を前に伸ばす
- 肘から先と額を床につける
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ⑤
【やり方】
- 両手を肩の真下に置いた状態で四つん這いになる
- 足と手の位置は固定したまま、背中をできるだけ丸める
- 丸めた状態を3~5秒キープした後、逆に背中を反らす
- 反らした状態でも3~5秒キープする
- 丸める・反らすの動作を3~5回繰り返す
広背筋ストレッチ⑥
【やり方】
- 床にあぐらをかいて座る
- 両手を組んで頭上に伸ばす
- 背中を真っ直ぐにする
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ⑦
【やり方】
- 足を適度に開き、背筋を伸ばして立つ
- 右手を頭上に伸ばし、左手は腰に当てる
- 左側に上体を倒す(無理のない範囲で)
- そのまま20~30秒キープする
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット繰り返す
広背筋ストレッチ⑧
【やり方】
- 脚を大きく開き、膝を伸ばして座る
- 片腕を天井に向けて真っ直ぐに伸ばす
- 腕を伸ばしたまま、上体をゆっくりと反対側へ倒す
- そのまま20~30秒キープする
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット繰り返す
広背筋のストレッチ効果を高めるポイント
広背筋のストレッチは、取り組み方によって効果に差が生じるので注意してください。広背筋のストレッチ効果を高めるには、次の7つのポイントが重要になってきます。
1. 広背筋を意識しながら伸ばす
ストレッチは、ターゲットの筋肉を意識しながら行うことで、可動域を広げやすくなります。特に、広背筋ストレッチでは、ターゲットの広背筋が背面にあり、目で直接見ることができないため、筋肉を意識できるかどうかが重要になってくるのです。
2. 深呼吸しながら伸ばす
広背筋のストレッチを行う際は、ゆっくり長く深呼吸しながら伸ばすことか大切です。目安として、5秒程度で鼻から吸い込み、7秒程度で口から吐きましょう。深呼吸によって心身共にリラックスし、筋肉の緊張が緩むため、ほぐれやすくなるのです。
3. 痛気持ちいい程度に伸ばす
広背筋のストレッチを行う際は、無理のない範囲で伸ばしましょう。目安としては、少し痛いけど気持ちよく感じる程度が効果的です。筋肉には、強く伸ばそうとすると、逆に縮もうとする力が強まる性質(伸張反射)があるため、注意してください。
4. 1セットにつき20~30秒伸ばす
広背筋のストレッチを行う際は、1セットにつき20〜30秒キープすると効果的です。初めの5〜10秒で徐々に力を強めていき、残りの15〜20秒でしっかり伸ばしましょう。20秒以上が難しい場合には、5〜10秒程度から始め、徐々に延ばしていけばOKです。
5. 1種目につき2~3セット繰り返す
広背筋のストレッチは、1種目につき2〜3セット繰り返すと効果が高まります。1セット目で筋肉を刺激に慣らし、2、3セット目でしっかり伸ばしましょう。セット間のインターバルは30秒以内が目安です。呼吸が乱れる場合には、もう少し長くしてください。
6. 体が温まっている時に行う
広背筋のストレッチは、体が温まっている時に行うと効果が高まります。おすすめは、運動した後やお風呂上がりのタイミングです。体が温まっている時の方が、筋肉の可動域を広げやすく、血流量も多くなるため、広背筋がほぐれやすくなります。
7. 週3回以上のペースで行う
広背筋のストレッチは、週3回以上のペースで行うと効果的です。週1回程度だと、間隔が空き過ぎてしまい、なかなか効果が定着しません。初心者の方は、1〜2日おきに週3回からスタートし、体が慣れてきたら、無理のない範囲で増やしていきましょう。
通常のストレッチでは物足りない場合は?
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【VRTXマルチハンドの使用例】
VRTXマルチバンドを使用したストレッチのやり方を紹介します。一般的なストレッチでは難しいポーズも、VRTXマルチバンドを使えば可能となります。また、体の末端をしっかり引き寄せて伸ばすことで、ストレッチ効果がより高まるのです。
下の動画では、上半身のストレッチ4種目と下半身のストレッチ4種目を紹介しています。
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ストレッチで広背筋の柔軟性を高めよう!
広背筋のストレッチによって、運動パフォーマンスの向上・姿勢の改善・腰痛や肩こりの緩和・基礎代謝のアップ・呼吸の深化など、体に嬉しい様々な効果が期待できます。
初心者の方は、本記事で紹介した広背筋ストレッチの中から2〜3種を選び、1日5〜10分を目安に始めてみましょう。ぜひストレッチを継続し、広背筋の柔軟性を高めてください!