腹筋の自重トレーニング13選!自重で腹筋を鍛えるコツと効果を高めるポイント
腹筋トレーニングは自重で行うのが一般的です。ただし、自重だからといって決して簡単なわけではありません。自重だからこそ、効かせ方が難しいのです。もし、100回も200回も反復できるとしたら、フォームが間違っている可能性が高いでしょう。
本記事では、腹筋の自重トレーニングのやり方や鍛えるコツ、効果を高めるポイントなどを解説します。腹筋を効率良く引き締めたい方は、ぜひ参考にしてください。
腹筋トレーニングを自重で行うメリット
1. 場所と時間が自由
自重での腹筋トレーニングであれば、好きな場所で好きな時間に腹筋を鍛えられます。
必要なものは、自分の体と畳一畳程度のスペースだけです。自宅でもオフィスでも、横になって腹筋運動ができる場所があればOK。しかも、自重であれば音を立てずに腹筋を鍛えられるので、早朝でも深夜でも、周りに迷惑をかけずに行えます。
2. すぐに始められる
自重での腹筋トレーニングであれば、横になるだけですぐに始められます。わざわざジムに行って着替えて・・・なんて面倒なことは一切ありません。だから、ちょっとの隙間時間でサクッと腹筋を鍛えられるのです。手軽にできれば継続もしやすいですね。
3. 安全性が高い
自重での腹筋トレーニングは、ダンベルなどを持たずに自分の体重の一部を利用して負荷をかけるので、バランスを崩さずに安全に行えます。また、横になって行うことが多いため、膝や腰への負担が少ないのも魅力です。
自重で腹筋を鍛える3つのコツ
自重での腹筋トレーニングは手軽で安全ですが、腹筋にしっかり効かせるには、動作のコツを身に付ける必要があります。回数を多くこなそうとするのではなく、1回1回しっかりと腹筋に効かせながら行うことが大切です。では、自重で腹筋を鍛えるコツを解説します。
1.腹筋全体をバランスよく鍛える
自重で腹筋を鍛える際は、腹筋全体をバランスよく鍛えることが大切です。腹筋は複数の筋肉が重なるように存在し、それぞれの筋肉で収縮方向が異なります。そのため、1つの動作だけで全ての筋肉を同時に鍛えるのが難しいのです。自重で腹筋を鍛えるには、次の3つの筋肉の強化がカギとなります。
腹直筋腹直筋とは、お腹の正面を覆っている縦長の筋肉です。主に、骨盤に対して上体を前方へ丸め込む「体幹屈曲」の働きをしています。腹直筋が強化されると、お腹が正面から押し込まれ、フラットになってきます。
腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋)
腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋)とは、脇腹の筋肉です。主に、上体をひねる「体幹回旋」・上体を横に曲げる「体幹側屈」の働きをしています。腹斜筋が強化されると、お腹が両サイドから押し込まれ、キュッとくびれてきます。
腹横筋
腹横筋とは、お腹の最も深層に位置し、お腹まわりをコルセットのように覆っている筋肉です。主に、体幹を安定させて正しい姿勢を保持する働きをしています。腹横筋が強化されると、お腹がまわりから締め上げられ、細く引き締まってきます。
2.最大筋収縮位置でキープする
自重で腹筋を鍛えるには、腹筋が最も収縮する位置(最大筋収縮位置)でキープすることが重要です。腹筋の「最大筋収縮位置」は動作の終動なので、フィニッシュ位置で2〜3秒キープして、しっかりと腹筋を収縮させましょう。
1回1回しっかりと腹筋を収縮させることで、腹筋への刺激が強まり、少ない回数で限界に達します。高回数繰り返したとしても、腹筋の収縮が不十分だと、なかなか引き締まってきませんので注意してください。
3.正しい呼吸方法で行う
腹筋の収縮を強めるには、フィニッシュ位置で息を吐き切ることが大切です。空気がお腹に残っていると、それがクッションとなってしまい、腹筋の収縮が妨げられてしまいます。
腹筋を鍛える際は、息を「フーッ」と吐きながら収縮させ、最後はキープしながら息を吐き切るようにしてください。そして、体勢を戻しながら、大きく息を吸い込みましょう。
腹筋の自重トレーニング13選!
それでは、腹筋の自重トレーニングを紹介します。全部で13種目ありますので、まずは、自分が無理なくできそうな種目を2〜3種目選んで行ってみてください。「★」の数で難易度を示しています。初心者の方は、星1つの種目から始めると良いでしょう。
クランチ【腹直筋の上部】★
やり方
- 床に仰向けになって寝る
- 膝を立て、両手を頭の後ろで組む
- アゴを引き自分のオヘソを見るようにする
- 息を吐きながら、上半身を丸めるようにゆっくり起こす
- オデコをオヘソに近づけるイメージで行う
- 起こす高さは、背中上部が床から浮く程度でOK
- 上半身を起こしたら、そのまま2~3秒キープ
- キープ終了後、息を吸いながら上半身をゆっくり戻す
- 上記4~8を繰り返す
- 10~15回×2~3セットを目安に行う
リバースクランチ【腹直筋の下部】★★
やり方
- 床に仰向けになって寝る
- 腕を体側に伸ばし手の平は床に伏せておく
- 脚を真上に上げて、膝を90度に曲げる
- 息を吐きながら、骨盤を丸めるようにして膝を胸に近づける
- 膝が胸につくくらいまで丸めたら、そのまま2〜3秒キープ
- キープ終了後、息を吸いながらゆっくりお尻を下ろす
- 上記4~6を繰り返す
- 10~15回×2~3セットを目安に行う
ニートゥーチェスト【腹直筋】★★
やり方
- 床に仰向けになって寝る
- 上体を斜めに起こし、肘から先の前腕部を床につけて支える
- 両足は軽く曲げたまま床からほんの少し浮かせておく
- そのまま両膝を曲げて、胸の方に近づける
- 両膝を胸にできるだけ近づけた位置で2〜3秒キープ
- キープが終わったら、両膝を伸ばし元の位置に戻す
- 上記4~6を繰り返す
- 10〜15回×2〜3セットを目安に行う
ダブルクランチ【腹直筋】★★★
やり方
- 床に仰向けになって寝る
- 膝を立て、両手を頭の後ろで組む
- アゴを引き自分のオヘソを見るようにする
- 脚を真上に上げて、膝を90度に曲げる
- 息を吐きながら、上半身とお尻を同時に起こす
- 上半身はオデコをオヘソに近づけるイメージで丸める
- 下半身は骨盤を丸めるようにして膝を胸に近づける
- オデコと膝が近づいた位置で2~3秒キープ
- キープ終了後、息を吸いながらゆっくり戻す
- 上記5~9を繰り返す
- 10~15回×2~3セットを目安に行う
V字クランチ【腹直筋】★★★
やり方
- 床に仰向けになって寝る
- 両手・両足を伸ばし、体を真っすぐにする
- 息を吐きながら、V字を作るように体を折る
- 両手・両足は伸ばしたまま動作する
- 両手と両足を近づけた位置で2~3秒キープ
- キープ終了後、息を吸いながらゆっくり戻す
- 上記3~5を繰り返す
- 10~15回×2~3セットを目安に行う
サイドクランチ【腹斜筋】★★
やり方
- 体の右側を下にして床に寝る
- 両膝は適度に曲げた状態にしておく
- 左手を頭の後ろに回し、右手は左脇腹の上に置く
- 息を吐きながら、左肘を腰に近づけるようにして左脇腹を縮める
- 左肘が最も腰に近づいた位置で2~3秒キープ
- キープ終了後、息を吸いながらゆっくり戻す
- 上記4~6を繰り返す
- 10~15回×2~3セットを目安に行う
- 動作中に足が動かないように注意する
- 片側が終了したら、同じ要領で反対側も行う
ツイストクランチ【腹斜筋】★★
やり方
- 床に仰向けになって寝る
- 右手を頭の後ろに回し、左手は体側に伸ばしておく
- 右膝を立て、左脚は床から少し浮かせた状態で伸ばしておく
- 息を吐きながら、右肘と左膝を近づけていく
- 右肘と左膝がくっついた位置で2~3秒キープ
- キープ終了後、息を吸いながらゆっくり戻す
- 上記4~6を繰り返す
- 10~15回×2~3セットを目安に行う
- 反対側も同様に行う
レッグアップツイスト【腹斜筋】★★
やり方
- 床の上に寝て、膝を軽く曲げて両足を床から浮かせる
- 両肩も床から浮かせ、両腕を膝方向に伸ばしておく
- そのまま上体を起こしつつ、膝を90度程度に曲げる
- 上体をできるだけ起こした位置で上体を右側にひねる
- 右側にひねった位置で2〜3秒キープする
- キープが終ったら左側にもひねり2~3秒キープする
- 上記3の姿勢を維持したまま、左右交互にひねる動作を繰り返す
- 片側10~15回×2~3セットを目安に行う
ニートゥーエルボー【腹斜筋】★
やり方
- 腰幅程度に足を開いて立つ
- 両手を軽く握り、肘を曲げて上げておく
- 右膝を突き上げると同時に、左上半身をひねる
- 右膝と左肘をクロスさせながらくっつける
- くっついたら元に戻し、反対側も同様に行う
- 片側ずつ交互に繰り返す
- 片側10~15×2〜3セットを目安に行う
プランク【腹横筋】★
やり方
- 両脚を真っすぐ伸ばし、床にうつ伏せに寝る
- 肘を曲げて前腕部を床につけ、上半身を起こす
- つま先を立てて、下半身も床から浮かせる
- 体全体が一直線になるよう意識する
- 目線を下に向け、そのままの姿勢をキープする
- 呼吸は止めずに行う
- 30~60秒キープ×1~2セットを目安に行う
サイドプランク【腹横筋】★★
やり方
- 両脚を真っすぐ伸ばし床に横向きに寝る
- 床に近い方の肘を曲げて、肘から手首を床につける
- このとき、肩の真下に肘がくるようにする
- 肘から手首と床に近い方の足で支えるようにして、床から腰を持ち上げる
- 頭・肩・腰・膝・かかとが一直線になるように意識して身体全体を支える
- 目線を真っすぐ正面に向け、その状態で30〜60秒キープする
- 呼吸は止めずに行う
- 片側ずつ交互に、各2~3セットずつを目安に行う
プランクサーキット【腹横筋】★★★
動画では5種類のプランクを組み合わせて、約3分間のトレーニングを行っています。連続して行うことで、有酸素運動としての効果が高まり、脂肪燃焼が促進されます。
やり方
- 00:08 足交互にタップ
- 00:28 ツイストプランク
- 00:48 交互に膝を脇腹に寄せる
- 01:18 足交互にタップ
- 01:38 ツイストプランク
- 01:58 交互に膝を脇腹に寄せる
- 02:28 ノーマルプランク
- 02:48 足を交互に持ち上げる
腹筋トレーニングの効果を高めるポイント
続いて、腹筋トレーニングの効果を高めるポイントを解説します。腹筋を鍛える際には、頻度・タイミング・食事に注意することが大切です。詳しく見ていきましょう。
1.週3回以上行う
自重で腹筋トレーニングを行う際には、週3回以上行うと効果が高まります。
腹筋とは、もともと大きな筋力を発揮しやすく、丈夫で疲れにくい筋肉です。そのため、週1〜2回程度のトレーニングではなかなか強化できません。したがって、週間頻度を高くした方が効果を出しやすいのです。
たとえば、月・水・金の週3日。あるいは、月・水・金・日・火・木・土・・・のローテーション。筋肉痛が残っていなければ、もっと回数を増やしてもOKです。
2.空腹時に行う
自重で腹筋トレーニングを行う際には、なるべく空腹時に行うようにしましょう。食後すぐに腹筋トレーニングを行うと、途中で気分が悪くなり、運動を続けられなくなる可能性があります。また、腹筋の収縮もさせづらくなります。
ただし、血糖値が下がり過ぎた状態で行うのは危険です。
もし、前の食事から時間が空き過ぎている場合には、バナナやオレンジジュースなどでエネルギーを補給し、その後少し経ってから行うと良いでしょう。
3.食事にも気を付ける
いくら腹筋を鍛えても、お腹まわりに脂肪がたくさんついていたら、腹筋は引き締まって見えません。腹筋をカッコ良く引き締めるには、食事にも気を付ける必要があるのです。
今まで食べ過ぎていた人は、白米やパンなど主食の量を減らしてみましょう。朝と昼は運動エネルギーを確保するために適量摂り、夕食で減らすのが効果的です。減らし方としては、2/3→1/2→1/3と段階的に慣らしていくと無理なく減らせます。
また、菓子類やケーキ類はできるだけセーブしてください。どうしても食べたい時は、日中のできるだけ早い時間に食べるようにしましょう。
自重+ゴムバンドで腹筋を割る!
自重での腹筋トレーニングについて説明してきましたが、もし腹筋を割りたいのなら、負荷を高めて、腹筋自体に厚みをつけるトレーニングが必要です。腹筋トレーニングの負荷を高める方法としては「ゴムバンド」をおすすめします。
ゴムバンドとは、ゴムの張力を利用して負荷をかけるトレーニング器具です。初動では負荷が小さく、ゴムを伸ばすに従って少しずつ大きくなるため、自分の筋力に合わせて無理なく筋肉を強化できます。
ゴムバンドを用いて腹筋トレーニングの負荷を高めると、腹筋の収縮が強まり、腹筋自体に厚みをつけやすくなります。また、1回1回の動作がきつくなるため、腹筋を低回数で効率よく鍛えられるのも大きな魅力です。
腹筋用のゴムバンドなら「VRTXバンド」が最適!
腹筋トレーニング用のゴムバンドには「VRTXバンド」をぜひご利用ください。VRTXバンドとは、米国特許取得の新感覚素材を採用した今までにない新しいゴムバンドです。では、VRTXバンドを用いるメリットを紹介します。
1.腹筋トレーニングにピッタリな形状
VRTXバンドは、ループ型の帯状バンドであるため、足に引っ掛けやすく、使い勝手が非常に良いのです。また、長さも十分なので、あらゆる腹筋トレーニングに対応できます。
2.安全性・快適性に優れている
VRTXバンドは、外側に柔らかい布繊維を使用し、内側には強靭なゴム繊維を採用。肌にやさしく心地よい感覚を与えつつ、断裂しにくい構造になっています。
3.強度が7段階に分かれている
さらには、バンドの強度が7段階(1〜91kg)に分かれているため、自分にピッタリの強度が必ず見つかり、無理なくトレーニング効果を高められるでしょう。
米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。
◉「VRTX BAND」の選ばれる理由- 肌触り良く、切れる心配なし: 米特許取得の新感覚素材を使用。切れにくく肌に優しい。ゴムチューブの劣化や肌への問題を解消し、トレーニング初心者でも安全かつ快適に利用可能。
- 幅広い強度バリエーション: 7段階の強度設定。1kgから91kgの負荷調整可能。初心者から上級者、老若男女を問わず、種目に応じてバンドを使い分け、多彩なトレーニングが実現。
- トレーニング動画100本以上を公開: 各領域のトレーナーが使用方法を紹介する動画を100本以上公開中。筋力トレーニングに限らず、ストレッチや競技パフォーマンス向上にも活用可能。
VRTXバンドを用いた腹筋トレーニングを紹介
VRTXバンドを用いた腹筋トレーニング法を紹介します。下の動画を参考にしながら、自分に合ったバンドの強度で行ってみてください。
【動作のポイント】
-
スタンディングクランチ(1:17~)
・腹筋の力だけで背中を丸める
・背中を丸めた状態で2~3秒キープ
-
サイドベンド(3:51~)
・オヘソの辺りを軸にして横にたおす
・横にたおした状態で2~3秒キープ
-
アブドミナルアッパ―ツイスト(6:19~)
・腹筋からひねるよう意識する
・腹筋をひねった状態で2~3秒キープ
-
クランチヒールタッチ(8:42~)
・上体を起こしたまま踵にタッチする
・踵にタッチした状態で2~3秒キープ
-
シッティングクランチ(11:17~)
・オヘソを覗き込むように背中を丸める
・背中を丸めた状態で2~3秒キープ
-
ロシアンツイスト(13:59~)
・腹筋からひねるよう意識する
・腹筋をひねった状態で2~3秒キープ
- 男性 : 1番「X-LIGHT」~2番「LIGHT」
- 女性 : 0番「ZERO」~ 1番「X-LIGHT」
- 70歳以上 : 00番「DOUBLE ZERO」~0番「ZERO」
- 男性 : 2番「LIGHT」~3番「MEDIUM」
- 女性 : 1番 「X-LIGHT」~2番「LIGHT」
- 70歳以上 : 0番「ZERO」~ 1番「X-LIGHT」
- 男性 : 3番「MEDIUM」~4番「HEAVY」
- 女性 : 2番「LIGHT」~3番「MEDIUM」
- 70歳以上 : 1番「X-LIGHT」~2番「LIGHT」
筋肉を強化するには、筋力アップに応じて、VRTXバンドの強度を上げていくことが大切です。目安としては、正しいフォームで15〜20回繰り返せるようになったら、VRTXバンドの強度を1段階アップさせるとよいでしょう。
まとめ
自重で腹筋を鍛えるには、1回1回しっかりと腹筋を収縮させることが大切です。また、複数の種目を選択し、腹筋全体をバランスよく鍛えるようにしましょう。自重であっても、正しい方法で腹筋を鍛えれば、2〜3か月で効果を実感できるはずです。
ぜひ本記事を参考にして、腹筋の自重トレーニングを行い、引き締まったカッコいい腹筋を目指してください!