コラム

三角筋を大きくする筋トレ種目10選!更なる発達を目指す高強度トレーニング法も紹介

三角筋(肩の筋肉)は、あらゆる角度、ポーズにおいて隠すことのできない重要な筋肉。メロンを半分に切ってくっつけたような三角筋は、全ての男性の憧れです。

「肩が貧弱」「肩幅が狭い」と悩んでいるなら、今すぐ三角筋の筋トレを始めましょう!適切な方法で鍛えれば、ボティビルダーやフィジカーのような三角筋になることも夢ではありません。

当コラムでは、三角筋を大きくするための筋トレ種目や、効果的なトレーニング法を紹介します。ぜひ参考にして、大きくてたくましい三角筋を目指してください!

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナーとしての経験は32年あります。 これまで、初心者~アスリート・ボディビルダーまで、 約2000人のボディメイクのお手伝いをさせていただきました。 現在は、栃木・茨城・埼玉を中心に活動し、 独自の「最大筋収縮トレーニング法」を用いて、 関節に優しい筋トレのやり方を指導しています。

三角筋の構成と働き

三角筋は、前部・中部・後部の3つのパーツから構成され、動作方向は多様です。三角筋によって、肩がスムーズに動き、腕の上げ下げや回転なども可能となります。そのため、スポーツのパフォーマンスを向上させる上で、欠くことのできない筋肉なのです。では初めに、三角筋の特徴や働きを、パーツ別に見ていきましょう。

1.三角筋の前部

三角筋の前部は、上体を正面から見たときに目立つ筋肉です。主に、腕を前方へ押し出す働きや、腕を前方に上げる働きがあります。三角筋の前部が発達すると、肩のシルエットがはっきりとし、見た目に力強い印象を与えられるでしょう。

2.三角筋の中部(側部)

三角筋の中部は、肩幅を広く見せるのに重要な筋肉です。主に、腕を横に上げる働きがあります。三角筋の中部が発達すると、上体を正面や後ろから見たときに、カッコ良い逆三角形のシルエットをアピールできるでしょう。

3.三角筋の後部

三角筋の後部は、上体を後ろから見たときに目立つ筋肉です。主に、肩を後方へ引く働きや、腕を外側に開いたり回したりする働きがあります。三角筋の後部が発達すると、肩の厚みが増し、メリハリのある後ろ姿を演出できるでしょう。

三角筋を大きくする筋トレ種目10選!

1. バーベルショルダープレス【前部・中部】

【動作ポイント】

  • 肩幅よりも一握り広くバーを持つ
  • 力強く上げ、肘が伸び切る手前で切り返す
  • ゆっくりとアゴの高さまで下ろす
  • 背中を反らしすぎないように注意する
  • 2. ダンベルショルダープレス【前部・中部】

    【動作ポイント】

  • 背もたれは90度よりも1つ倒した角度にする
  • 背中を反らしすぎないように注意する
  • 首まわりに力を入れすぎないようにする
  • 肘が伸び切る一歩手前で切り返す
  • 3. マシンショルダープレス【前部・中部】

    【動作ポイント】

  • 骨盤を立てて姿勢を正しくする
  • バーを下ろす位置は耳元まで
  • 手首はちょっと寝かせる
  • 内肘を耳元に近づけように上げる
  • 4. アップライトローイング【前部・中部】

    【動作ポイント】

  • 肩を前に出さないように注意する
  • 肩幅よりも少し広くバーを握る
  • 体の近くを通し、胸の高さまで上げる
  • 上げた位置で2~3秒キープする
  • 5. ダンベルフロントレイズ【前部】

    【動作ポイント】

  • 肩を落とした状態からスタートする
  • 拳を肩よりも少し高く上げる
  • 肘は自然に伸ばした状態で行う
  • 腕を上げた位置で2~3秒キープする
  • 6. ダンベルサイドレイズ【中部】

    【動作ポイント】

  • 拳を肩よりも少し高く上げる
  • 動作中は肘を軽く曲げておく
  • 腕を上げた位置で2~3秒キープする
  • 終動で小指側が高くならないよう注意する
  • 7. インクラインサイドレイズ【中部】

    【動作ポイント】

  • 肩の中部をストレッチさせた状態から始める
  • ゆっくり上げて、ゆっくり下ろす
  • 腕を上げた位置で2~3秒キープする
  • 終動で小指側が高くならないよう注意する
  • 8. ダンベルリアレイズ【後部】

    【動作ポイント】

  • 腕は真横に向けて上げていく
  • 腕を上げた位置で2~3秒キープする
  • 終動で手の平が下を向くようにする
  • 背中を丸めすぎないよう注意する
  • 9. ケーブルフェイスプル【後部】

    【動作ポイント】

  • オデコの辺りを目がけてロープを引く
  • 肘を後ろに引くイメージで動作する
  • ロープを引いた位置で2~3秒キープする
  • 背中を反らさないよう注意する
  • 10. パイクプッシュアップ【前部・中部】

    【動作ポイント】

  • 肩幅よりも少し広く手をつく
  • 踵を上げ、重心を前へ持っていく
  • 手の位置よりも前に頭を下ろす
  • 重心を前に置いたまま上げる
  • 三角筋の筋トレプログラム例

    続いて、三角筋の効果的な筋トレプログラムを紹介します。三角筋は比較的高回数で鍛えた方が刺激しやすく、トレーニング効果を出しやすいでしょう。頻度は2〜3日おきに週2回を目安としてください。具体的なプログラム例は下記の通りです。

    初心者用
    1. ダンベルショルダープレス【前部・中部】
    • 1セット目 : 軽い負荷 × 15~20回(ウォームアップ)
    • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    1. ダンベルサイドレイズ【中部】
    • 1セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    1. ダンベルリアレイズ【後部】
    • 1セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)

    初心者の段階では、3種目で合計6〜8セットが目安です。三角筋は、胸や背中の筋トレでも使用されるので、オーバートレーニングに注意してください。

    中上級者用
    1. バーベルショルダープレス【前部・中部】
    • 1セット目 : 軽い負荷 × 15~20回(ウォームアップ)
    • 2セット目 : 最大筋力の75~85% × 8~12回(限界数)
    • 3セット目 : 最大筋力の75~85% × 8~12回(限界数)
    1. ダンベルサイドレイズ【中部】
    • 1セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    1. アップライトローイング【前部・中部】
    • 1セット目 : 最大筋力の75~85% × 8~12回(限界数)
    • 2セット目 : 最大筋力の75~85% × 8~12回(限界数)
    1. ダンベルリアレイズ【後部】
    • 1セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    1. ケーブルフェイスプル【後部】
    • 1セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
    • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)

    中上級者は、4〜5種目で8〜12セットを目安とします。コンパウンド種目は高重量でガシガシ鍛え、アイソレーション種目はじっくり効かせるのがポイントです。

    三角筋の高強度トレーニング法

    中上級者が三角筋の更なる発達を目指すには、トレーニング強度のアップが必要です。

    トレーニングの強度をアップさせるには、単位時間内の筋稼働率を高めなければなりません。では、三角筋のトレーニング強度を高める方法を解説します。

    1. マルチパウンデッジ法

    マルチパウンテッジ法とは、1セットの中で2〜3段階に重量を落としていく方法です。重量を落とす際は、ほとんど間を空けずに連続的に落としていきます。

    たとえば、ダンベルサイドレイズで行う場合には、最初に10kgで限界まで行ったら、すぐに8kgのダンベルに持ち替えて再び限界まで行い、その後またすぐに6kgのダンベルに持ち替えて限界まで行います。

    つまり、1セットの中で、10kg→8kg→6kgと、ほとんど間を空けずに重量を落としていくのです。そして1セット目が終了したら、2〜3分のインターバルを取り、再び同じ流れで2セット目を行います。

    連続的に重量を落としながら、繰り返し限界まで追い込むことで、単位時間内の筋稼働率が最大限に高まり、筋肥大効果が高まります。ただし、ハードなトレーニング法となりますので、重点部位の種目に絞って採用し、無理のない範囲で行うようにしてください。

    2. プレイグゾーション法

    プレイグゾーション法とは、「アイソレーション種目」を先に行い、その後で「コンパウンド種目」を行う方法です。アイソレーション種目 とは、 狙った筋肉を分離して鍛えられる種目であり(サイドレイズやリアレイズなど)、コンパウンド種目 とは、複数の筋肉が連動して力を発揮する種目(ショルダープレスなど)になります。

    たとえば、三角筋を分離して刺激できるダンベルサイドレイズを先に行い、その後で、三角筋以外の筋肉も使用するバーベルショルダープレスを行います。こうすると、三角筋を事前疲労させられるので、三角筋を追い込みやすくなるのです。

    ショルダープレスは、三角筋の他に大胸筋上部や上腕三頭筋も使用されるため、刺激が分散されやすく、三角筋がさほど刺激を受けないケースもあります。こうした問題点を解決するのが「プレイグゾーション法」なのです。

    3. ジャイアントセット法

    ジャイアントセット法とは、4種目以上を連続して行う方法です。筋肉が持続的に力を発揮し続けることで、筋血流を制限し、筋肉内を低酸素状態にします。すると、乳酸などの代謝物が多量に発生し、筋肉がパンパンに膨れるパンプアップが起こりやすいのです。

    たとえば、リアレイズ→サイドレイズ→アップライトローイング→ショルダープレスの順に、4種目を連続して行います。アイソレーション種目から入り、コンパウンド種目に移ることで、筋肉は激しくパンプアップし、筋肥大効果が高まるでしょう。

    三角筋の筋トレには「VRTXバンド」もおすすめ

    自宅で効果的な三角筋トレーニングをしたい方には「VRTXバンド」がおすすめです。伸縮性・耐久性に優れたゴムバンドなので、三角筋トレーニングのあらゆる動きに対応でき、高性能のマシンを使用しているのと同じ感覚でトレーニングができます。

    強く、優しい。ゴムバンドの革命VRTX BAND

    米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。

    「VRTX BAND」の選ばれる理由
    1. 肌触り良く、切れる心配なし: 米特許取得の新感覚素材を使用。切れにくく肌に優しい。ゴムチューブの劣化や肌への問題を解消し、トレーニング初心者でも安全かつ快適に利用可能。
    2. 幅広い強度バリエーション: 7段階の強度設定。1kgから91kgの負荷調整可能。初心者から上級者、老若男女を問わず、種目に応じてバンドを使い分け、多彩なトレーニングが実現。
    3. トレーニング動画100本以上を公開: 各領域のトレーナーが使用方法を紹介する動画を100本以上公開中。筋力トレーニングに限らず、ストレッチや競技パフォーマンス向上にも活用可能。

    しかも、強度が7段階(1〜91kg)に分かれているため、初心者から上級者まで、オールマイティに対応可能です。VRTXバンドは、使い勝手が非常に良く、高い筋トレ効果が期待できる画期的なトレーニングバンド。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!

    VRTXバンドを使った三角筋の筋トレ種目

    VRTXバントを使った三角筋の筋トレ種目を紹介します。バーベルやダンベルよりも動作しやすく、体に無理なく負荷をかけられるので、ぜひ試してみてください。

    【ショルダープレス】

    動作のポイント

    • 上体を反らさずに、腕を真上に伸ばしていく
    • 腕が伸びるに従い、負荷が大きくなっていく
    • 腕を伸ばしたら、ゆっくりじわじわもどす
    • 10~15回 × 2~3セットを目安に行う
    (バンド強度の目安)

    強度の詳細はこちら

  • 男性の初心者 : ZERO(5 -14kg) ~ X-LIGHT(14 - 23kg)
  • 男性の上級者 : LIGHT(23 - 30kg) ~ MEDIUM(30 - 45kg)
  • 女性の初心者 : DOUBLE ZERO(1 - 7kg) ~ ZERO(5 -14kg)
  • 女性の上級者 : X-LIGHT(14 - 23kg) ~ LIGHT(23 - 30kg)
  • まとめ

    三角筋は、上半身をたくましく見せる上で重要な筋肉です。どの方向から見られても目立つので、前部・中部・後部をバランス良く鍛える必要があります。三角筋の筋トレは、プレス系種目とレイズ系種目を組み合わせるのがポイント。プレス系種目で三角筋を大きくし、レイズ系種目でメリハリをつけましょう。

    適切な筋トレを継続すれば、2〜3ヶ月で筋肥大効果が現れてきます!ぜひ当コラムを参考にして、理想の三角筋を手に入れてください。

    快適な強化、VRTXで実感。