高齢者には「座ってできる筋トレ」が最適!効果とおすすめ種目、注意点を解説
「人生100年時代」に向けて、多くの高齢者の方が筋力トレーニングに励んでいます。しかし、筋力トレーニングをしたいと思っていても、どうやって鍛えれば良いのか、何から始めれば良いのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、高齢者の方におすすめの「座ってできる筋トレ」を紹介します。椅子に座ったまま簡単な動作をするだけなので、筋力が弱い高齢者の方でも安心して取り組めます。効果やおすすめ種目、注意点などを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
また、後半では、高齢者が無理なく筋力を高めていくのに便利な「VRTXバンド」を紹介します。体力に自信がなくても安心して使用できますので、ぜひチェックしてみてください。
高齢者には「座ってできる筋トレ」がおすすめ!
では初めに、なぜ高齢者に「座ってできる筋トレ」がおすすめなのか。主な理由から見ていきましょう。具体的には下記の2つです。
高齢者におすすめの理由➀「自宅で手軽に取り組める」
高齢者がジムに通うのはハードルが高く、抵抗がある人も多いでしょう。しかし、「座ってできる筋トレ」であれば、自宅で手軽に取り組むことができるのです。自宅であれば、自分のペースでトレーニングができるので、継続もしやすいです。
高齢者におすすめの理由②「バランスを保ちやすい」
高齢者は、筋力の低下に伴いバランス能力も低下してきます。そのため、立って筋力トレーニングを行うと、バランスを崩しやすくなるのです。しかし、「座ってできる筋トレ」であれば、バランスを保ちやすく安全にトレーニングができます。
高齢者に嬉しい「座ってできる筋トレ」の効果
続いて、「座ってできる筋トレ」の効果について見ていきましょう。高齢者に嬉しい効果として、下記の6つが挙げられます。
座ってできる筋トレの効果➀「筋力やバランス能力が高まる」
「座ってできる筋トレ」を行うことで、年齢に関係なく筋肉量を増やすことができます。そして、筋肉量の増加に伴い、筋力やバランス能力も高まるのです。特に、下半身・体幹の筋力が高まるため、体の運動機能を向上しやすくなります。
座ってできる筋トレの効果②「基礎代謝が上がる」
「座ってできる筋トレ」によって筋肉量が増加すると、基礎代謝も上がります。基礎代謝とは、心拍や呼吸、体温調節など、生命維持に必要な最低限のエネルギーであり、1日の総消費エネルギーの約70%を占めています。そのため、基礎代謝が上がると総消費エネルギーも増加し、太りにくくなるのです。
座ってできる筋トレの効果③「糖代謝が上がる」
筋肉を動かす主なエネルギー源は「糖」。よって、筋肉量が増加すると、「糖」がエネルギーとして消費されやすくなるのです。糖代謝が上がると、糖尿病や肥満、高血圧などの生活習慣病を予防することができます。筋トレは、健康で長生きするためにも重要なのです。
座ってできる筋トレの効果④「骨密度が高まる」
人の骨は、年齢を重ねるごとに骨密度が低下し、骨粗しょう症の危険性が高まります。しかし、「座ってできる筋トレ」によって骨が刺激されると、骨密度や骨量が高まり、骨を丈夫にすることができるのです。
座ってできる筋トレの効果⑤「関節痛を予防できる」
筋力が低下すると、関節にかかる負担が大きくなります。すると、腰痛や膝痛などが起こりやすくなるのです。しかし、「座ってできる筋トレ」によって筋力が高まると、関節にかかる負荷が軽減され、腰痛や膝痛などの関節痛が起こりにくくなります。
座ってできる筋トレの効果⑥「要介護を回避できる」
要介護状態にならないための一番手軽な予防策は「座ってできる筋トレ」です。長寿社会においては、要介護は誰にでも起こり得る身近な問題。しかし、「座ってできる筋トレ」を習慣化し、いつまでも自力で動ける体を維持できれば、要介護を回避することができるのです。
- 筋力やバランス能力が高まる
- 基礎代謝が上がる
- 糖代謝が上がる
- 骨密度が高まる
- 関節痛を予防できる
- 要介護を回避できる
高齢者におすすめ!座ってできる筋トレ種目7選
それでは、高齢者におすすめの「座ってできる筋トレ種目」を紹介します。今回紹介するのは、高齢者にとって重要な「下半身」「体幹」を強化する7種目てす。「下半身」「体幹」が鍛えられると、体の運動機能が向上します。
ただし、無理は禁物です。まずは、やりやすそうな種目を2〜3種目選んで、週2回を目安に行ってみましょう。
1. 座ってできる筋トレ種目➀「足踏み」
股関節まわりの筋肉を強化して、脚を動かしやすくする種目です。
やり方
- 背筋を伸ばして椅子に浅く座る
- 両手を振りながら足踏みを行う
- 膝を高く上げるよう意識する
- 背筋を伸ばしたまま動作する
- 10~20回×2セットを目安に行う
2. 座ってできる筋トレ種目②「横ステップ」
股関節まわりの筋肉を強化して、脚を動かしやすくする種目です。
やり方
- 背筋を伸ばして椅子に浅く座る
- 右脚を横に踏み出して戻す
- 左脚を横に踏み出して戻す
- 左右交互に10~20回×2セット行う
3. 座ってできる筋トレ種目③「膝伸ばし」
太ももの筋肉を強化して、下半身の運動機能を高める種目です。
やり方
- 背筋を伸ばして椅子に座る
- 右膝をゆっくりと前に伸ばす
- つま先は天井を向ける
- 膝を伸ばした状態で2秒キープ
- キープ後にゆっくりと戻す
- 左側も同様に行う
- 左右交互に10~20回×2セット行う
4. 座ってできる筋トレ種目④「骨盤の運動」
骨盤まわりの筋肉を強化して、姿勢を改善する種目です。
やり方
- たたんだタオルを椅子の上に置く
- タオルの上に背筋を伸ばして座る
- 胸の前で両腕を組む
- お腹を凹ますように、ゆっくりと骨盤を後ろに傾ける
- このとき、背中が反らないように注意する
- 骨盤を後傾させたら、ゆっくりと元の状態に戻す
- 10~20回×2セット行う
5. 座ってできる筋トレ種目⑤「両もも上げ」
お腹まわりの筋肉を強化して、体幹を安定させる種目です。
やり方
- たたんだタオルを椅子の上に置く
- タオルの上に背筋を伸ばして座る
- 両手で座面をつかみ、上体を少し後ろに傾ける
- 両膝を胸の方にゆっくりと近づける
- 両膝は閉じたまま行うようにする
- 両膝をできるだけ胸に近づけた状態で2秒キープ
- キープ後にゆっくりと戻す
- 10~20回×2セット行う
6. 座ってできる筋トレ種目⑥「股関節内転筋」
太もも内側の筋肉を強化して、脚を動かしやすくする種目です。
やり方
- 背筋を伸ばして椅子に座る
- 両膝の間にたたんだタオルを挟む
- タオルを締め付けるように太ももの内側に力を入れる
- 太ももの内側に力を入れた状態で5秒キープ
- キープ後に一旦緩めてから再び力を入れる
- 5秒キープ×4~5セット行う
7. 座ってできる筋トレ種目⑦「股関節外転筋」
太もも外側の筋肉を強化して、脚を動かしやすくする種目です。
やり方
- 背筋を伸ばし、両脚を閉じて椅子に座る
- 膝の上で交差させるようにタオルを脚に巻きつける
- 閉じた両膝を開くように太ももの外側に力を入れる
- 太ももの外側に力を入れた状態で5秒キープ
- キープ後に一旦緩めてから再び力を入れる
- 5秒キープ×4~5セット行う
高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う際の注意点
ではここで、高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う際の注意点を解説します。具体的には下記の5つが重要。筋トレは、無理せずに適度に行うのがポイントです。
高齢者筋トレの注意点➀「負荷を重くしすぎない」
高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う場合には、負荷を重くしすぎないことが大切。高齢者は筋肉の回復力が低下しているため、重すぎる負荷は逆効果なのです。
目安としては、楽に10回以上繰り返せる負荷を用いるのが良いでしょう。動画では負荷を重くする方法も紹介されているが、まずは自重のみで十分です。
高齢者筋トレの注意点②「筋肉を伸ばしすぎない」
高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う場合には、筋肉を伸ばしすぎないことが大切。筋肉は伸びるに従って発揮できる力がだんだん弱くなります。そして、伸び切った状態では力を発揮できなくなるのです。
そのため、筋肉が伸びた状態で重い負荷がかかると、関節や腱で受け止めることになってしまい、怪我の危険性が高まります。
高齢者筋トレの注意点③「反動をつけて動かさない」
高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う場合には、反動をつけないことが大切。反動を使って動かすと、多くの筋肉が動員され、目的の筋肉を刺激しづらくなるのです。
また、体力が無駄に使われてしまい、心拍数が上がって動作を続けられなくなる場合があります。
高齢者筋トレの注意点④「限界まで追い込まない」
高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う場合には、限界まで追い込まないことが大切。目安としては、頑張ればあと2~3回できるかなというところで止めるくらいがベストです。
限界まで続けてしまうと、筋肉のダメージが大きくなりすぎて逆効果になるので注意してください。
高齢者筋トレの注意点⑤「頻度を高くしすぎない」
高齢者が「座ってできる筋トレ」を行う場合には、頻度を高くしすぎないことが大切。目安としては、2~3日おきに週2回がベストです。例えば、月・木や火・金など。
高齢者の筋肉が回復するまでには、筋トレ後72〜96時間程度かかります。そのため、週3回以上行うと回復が追い付かず、筋肉が萎縮してしまうので注意してください。
- 負荷を重くしすぎない
- 筋肉を伸ばしすぎない
- 反動をつけて動かさない
- 限界まで追い込まない
- 頻度を高くしすぎない
高齢者の筋力トレーニングには「VRTXバンド」がおすすめ
高齢者の筋力トレーニングにおすすめなのが「VRTXバンド」です。関節や腱に負担をかけずに、筋力トレーニングの強度を高めることができます。
VRTXバンドとは、米国特許取得の新感覚素材を採用したトレーニングチューブ。丈夫で切れにくく、肌触りも滑らかであるため、常に快適な状態でトレーニングができます。
また、バーベルやダンベルとは違い、初動では負荷がかからず、伸ばすに従って少しずつ負荷が大きくなるため、無理なく安全に筋力トレーニングに取り組めるのです。しかも、バンドの強度は7段階(1~91kg)から選択可能なので、筋力が低い高齢者の方でも大丈夫です。
米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。
◉「VRTX BAND」の選ばれる理由- 肌触り良く、切れる心配なし: 米特許取得の新感覚素材を使用。切れにくく肌に優しい。ゴムチューブの劣化や肌への問題を解消し、トレーニング初心者でも安全かつ快適に利用可能。
- 幅広い強度バリエーション: 7段階の強度設定。1kgから91kgの負荷調整可能。初心者から上級者、老若男女を問わず、種目に応じてバンドを使い分け、多彩なトレーニングが実現。
- トレーニング動画100本以上を公開: 各領域のトレーナーが使用方法を紹介する動画を100本以上公開中。筋力トレーニングに限らず、ストレッチや競技パフォーマンス向上にも活用可能。
VRTXバンドの活用例➀「座ってできる太ももの筋トレ」
VRTXバンドを使用することで、椅子やソファーに座ったまま、太ももやお尻の筋肉を鍛えることができます。楽に10回以上繰り返せる強度で行いましょう。
やり方
- VRTXバンドの両端を持って椅子やソファーに座る
- 右足の裏にVRTXバンドを引っ掛けて、膝を前に伸ばす
- 両手でVRTXバンドを引っ張りピンと張った状態にする
- 踵をお尻に近づけるように、ゆっくりと膝を曲げる
- 膝を90度くらいに曲げたら、ゆっくりと伸ばしていく
- 膝を伸ばしたら、そのまま2秒キープする
- キープした後で、ゆっくりと膝を曲げて戻していく
- 膝を曲げながら息を吸い、伸ばしながら吐くようにする
- 上記の動作を10~20回繰り返す
- 左側でも同様に行う
- 左右2セットずつを目安に行う
VRTXバンドの活用例②「座ってできる上半身の筋トレ」
VRTXバンドを使用することで、座ったまま上半身の筋肉を鍛えることができます。座ることでフォームが安定しやすいので、目的の筋肉を刺激しやすくなるのです。
VRTXバンドの活用例③「座ってできる下半身の筋トレ」
VRTXバンドを使用することで、座ったまま下半身の筋肉を鍛えることができます。座ることで体への負担が軽減され、心拍数を上げ過ぎずに動作することができるのです。
【高齢者におすすめの強度】(VRTXバンド「オリジナルタイプ」※動画内で使用)
強度の詳細はこちら- 普段運動している方 : 1番「X-Light」~2番「Light」
- 普段運動していない方 : 00番「Double Zero」~0番「Zero」
筋力トレーニングの効果を高めるには、筋力アップに応じて、VRTXバンドの強度を上げていくことが大切です。目安としては、20回以上楽に繰り返せるようになったら、バンドの強度を1段階アップさせると良いでしょう。
まとめ/「座ってできる筋トレ」は高齢者に最適な健康法
筋力低下の根本原因は「筋肉量の減少」です。高齢者が生涯に渡って動ける体を維持するためには、筋肉量を増やして筋力を高めなければなりません。そのための一番手軽な方法が「座ってできる筋トレ」なのです。
70代でも80代でも筋肉量を増やし、筋力を高めることができます。体力に自信がなくても大丈夫です。高齢者の方は「座ってできる筋トレ」を行い、年齢に負けない健康な体を目指しましょう!