コラム

腕を太くする筋トレのコツ!上腕の必須4種目と簡単マッスルテクニック

太くてたくましい腕は男性のあこがれ!一般的には、腕を曲げたときの上腕囲が40cm以上になると、まわりから「太い!」と注目されるようになるでしょう。

今回は、腕を太くする筋トレのコツを伝授します。コツがわかれば、丸太のような太い腕を手に入れることも夢ではありません。上腕の必須種目と、効果的な筋トレテクニックも解説しますので、太くてたくましい腕を手に入れたい方は、ぜひご覧ください。

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナーとしての経験は32年あります。 これまで、初心者~アスリート・ボディビルダーまで、 約2000人のボディメイクのお手伝いをさせていただきました。 現在は、栃木・茨城・埼玉を中心に活動し、 独自の「最大筋収縮トレーニング法」を用いて、 関節に優しい筋トレのやり方を指導しています。

腕を太くするカギは「上腕」の発達!

腕を太くしたいなら「上腕(肘から上の部分)をしっかり鍛えることが重要です。上腕を構成している主な筋肉は「上腕二頭筋」と「上腕三頭筋」。まずは、それぞれの筋肉の役割と鍛えるメリットを見ていきましょう。

1.上腕二頭筋の役割と鍛えるメリット

上腕二頭筋とは、いわゆる「力こぶ」の筋肉。2つの頭(長頭・短頭)があり、主に肘を曲げる働きをしています。また、手首を外側にひねる働きもあります。上腕二頭筋を鍛える主なメリットは下記の3つです。

  • 大きく盛り上がった「力こぶ」が手に入る
  • 重いものを持ち上げられるようになる
  • 組み技系格闘技のパフォーマンスが上がる
2.上腕三頭筋の役割と鍛えるメリット

上腕三頭筋とは、上腕の後面にあり、上腕全体の約3分の2を占めている筋肉。3つの頭(長頭・内側頭・外側頭)があり、主に肘を伸ばす働きをしています。上腕三頭筋を鍛える主なメリットは下記の3つです。

  • 腕を垂らした状態でも太く見えるようになる
  • ベンチプレスの使用重量・反復回数が伸びる
  • 打撃系格闘技のパフォーマンスが上がる

初心者必見!腕を太くする筋トレのコツ

腕を太くするには、筋トレの基本原理を知っておくことが大切です。ここでは、腕を太くする「筋トレのコツ」を解説します。コツがわかれば、初心者でも簡単に腕を太くすることができます。コツを知らずに筋トレをしても、なかなか腕は太くなりません。

1.上腕二頭筋を太くするコツ

上腕二頭筋は「腕を曲げるための筋肉」です。曲げるための筋肉は、曲げた位置で最も筋肉が収縮し、強い力を発揮します。したがって、上腕二頭筋を太くするには、腕を曲げた位置で頑張らなければなりません。腕を曲げた状態を数秒間キープし、重さに耐えるのです。

腕を曲げた位置で頑張ると、上腕二頭筋の中央部が刺激されるのを感じるでしょう。筋肉の断面積が最も広い中央部を刺激できれば、それだけ筋肉が発達しやすくなるのです。多少フォームが悪くても、腕を曲げた位置で頑張れていれば、上腕二頭筋は太くなってきます。

2.上腕三頭筋を太くするコツ

上腕三頭筋は「腕を伸ばすための筋肉」です。伸ばすための筋肉は、伸ばした位置で最も筋肉が収縮し、強い力を発揮します。したがって、上腕三頭筋を太くするには、腕を伸ばした位置で頑張らなければなりません。腕を伸ばした状態を数秒間キープし、重さに耐えるのです。

上腕三頭筋の種目の中には、腕を伸ばした位置(動作の最後)で力が入りにくい種目もあります。初心者が上腕三頭筋を鍛える際は、腕を伸ばした位置で一番力の入る種目を行うようにしましょう。

上腕二頭筋を鍛える必須2種目

それでは、腕を鍛える種目を紹介します。まずは上腕二頭筋からです。具体的には下記の2種目。どちらも、腕を曲げた位置(動作の最後)で一番力の入る種目であり、上腕二頭筋の中央部(最も断面積が広い部分)を的確に刺激できます。

1.スタンディングバーベルカール

【動作ポイント】

  • 姿勢は真っ直ぐをキープし、鎖骨辺りまで引きつける
  • 引きつけた位置で、上腕二頭筋をしっかり収縮させる
  • 肘は完全に固定せず、カールしながら少し前に出す
  • 上体を大きく反らして腰の力で上げようとするのはNG
  • 息を吐きながら上げ、吸いながら下ろす
2.インクラインダンベルカール

【動作ポイント】

  • ベンチの角度を45度くらいに設定する
  • 手の平を正面に向けた状態でスタートする
  • ダンベルは少し内側に向けて上げていく
  • 軽めの重量で可動域を広く動作する
  • 息を吐きながら上げ、吸いながら下ろす

上腕三頭筋を鍛える必須2種目

続いて、上腕三頭筋を鍛える種目を紹介します。具体的には下記の2種目です。どちらも、腕を伸ばした位置(動作の最後)で一番力の入る種目であり、上腕三頭筋の中央部(最も断面積が広い部分)を的確に刺激できます。

1.ダンベルキックバック

【動作ポイント】

  • 上腕を地面と平行にして動作する
  • 肘の位置を動かさないようにする
  • 肘から先を円を描くように上げる
  • 肘が真っ直ぐになるまで伸ばす
  • 息を吐きながら上げ、吸いながら下ろす
2.ケーブルプッシュダウン

【動作ポイント】

  • 足を腰幅程度に開いて立つ
  • バーを握り、やや前傾姿勢になる
  • 肘の位置を動かさないようにする
  • 肘が真っ直ぐになるまで伸ばす
  • 息を吐きながら押し下げ、吸いながら戻す

腕を太くする簡単マッスルテクニック

腕を太くするのに効果的な筋トレテクニックを紹介します。具体的には下記の2つです。ほんのちょっと動作を工夫するだけで、筋肉への効きを良くし、筋トレ効果を高められますので、初心者の方もぜひ実践してみてください。

1.最大筋収縮位置でキープ

それぞれの種目における「最大筋収縮位置」で2〜3秒キープしましょう。筋肉でしっかりと負荷を受け止め、筋肥大を促進させられます。上腕二頭筋の最大筋収縮位置は「腕を最も曲げた位置」、上腕三頭筋の最大筋収縮位置は「腕を最も伸ばした位置」です。

【各種目の簡単マッスルテクニック】

  • スタンディングバーベルカール : 腕を最も曲げた位置で2~3秒キープする
  • インクラインダンベルカール : 腕を最も曲げた位置で2~3秒キープする
  • ダンベルキックバック : 腕を最も伸ばした位置で2~3秒キープする
  • ケーブルプッシュダウン : 腕を最も伸ばした位置 で2~3秒キープする

上腕を太くするには、全く動きの違う2種類の筋肉を鍛える必要があります。しかし、動きは違っても、最大筋収縮位置でのキープは同じであり、筋肉を発達させる共通のテクニックです。こうした筋トレのコツを知ることが、筋肉を発達させる一番の近道になります。

2.筋肉の緊張をゆるめない

バーベルカール・ダンベルカールでは、腕を下ろしたときに、肘を伸ばし切らないようにしましょう。肘が伸び切ってしまうと、1反復ごとに上腕二頭筋の緊張がゆるむため、筋肉の発達に役立たない無駄な動きが多くなってしまいます。

効率良く上腕二頭筋を鍛えるには、肘が伸び切る手前で切り返し、筋肉の緊張をゆるめないことが大切です。

また、上腕二頭筋が伸び切った状態で急に大きな負荷がかかると、筋肉で負荷を支えることができず、肘関節や腱に無理な負担がかかってしまいます。筋肉が弛緩した状態で急に大きな負荷がかかり、怪我をしてしまうケースが多いので注意してください。

参考:上腕二頭筋&上腕三頭筋を同時に鍛える!トレーニングチューブを使った腕エクササイズのすすめ

腕を太くする「初心者用筋トレプログラム」

腕を太くする「初心者用筋トレプログラム」を紹介します。初心者が腕を鍛える際には、上腕二頭筋1種目+上腕三頭筋1種目の合計2種目からスタートしましょう。頻度は週2回が目安です。上腕の筋トレを行うことで、前腕も刺激されるので、腕全体が太くなってきます。

具体的なプログラム例を2種類紹介しますので、参考にしてください。

【上腕二頭筋を優先させるプログラム例】

  1. スタンディングバーベルカール
  • 1セット目 : 軽い重量 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  1. ダンベルキックバック
  • 1セット目 : 軽い重量 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)

【上腕三頭筋を優先させるプログラム例】

  1. ケーブルプッシュダウン
  • 1セット目 : 軽い重量 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  1. インクラインダンベルカール
  • 1セット目 : 軽い重量 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)

セット数は、体力に応じて調整してください。2種目で合計6〜8セットが目安です。また、1種目ずつ曜日を分けて行う方法もあります。たとえば、月曜日・木曜日に「バーベルカール」を行い、火曜日・金曜日に「ダンベルキックバック」を行うといったパターンです。

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まとめ

筋トレのコツがわかれば、腕を太くすることだって難しくありません。上腕二頭筋を鍛えるときは「腕を曲げた位置」でしっかりと頑張り、上腕三頭筋を鍛えるときは「腕を伸ばした位置」でしっかりと頑張ることがポイントです。

基本を知らずに筋トレを始めても、なかなか腕は太くなりません。腕を太くする一番の近道は、筋トレの原理をきちんと理解し、正しい方法で実践することです。ぜひ本記事を参考にして、太くてたくましい腕を手に入れてください!

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