目的別サーキットトレーニング5選!脂肪燃焼&筋力アップを促進させるやり方を徹底解説
脂肪燃焼や筋力アップが期待できる「サーキットトレーニング」。男女問わず、多くの人たちが実践しています。しかし、一般的な筋トレとはやり方が異なるため、効果を引き出すには、正しい方法で取り組まなければなりません。
そこで今回は、サーキットトレーニングの効果的なやり方を詳しく解説します。目的別のサーキットトレーニングの方法や、脂肪燃焼&筋力アップを促進させるポイントなどがわかりますので、ぜひ参考にしてください。
また、記事の後半では、サーキットトレーニングの強度アップに役立つ「VRTXバンド」についても紹介していますので、こちらもお見逃しなく!
サーキットトレーニングとは?
サーキットトレーニングとは、数種類の異なる種目を、次から次へと連続して行うトレーニング方法です。例えば、「種目A→種目B→種目C→種目D→種目E」のようなイメージ。取り組み方のポイントは下記の通りです。
- 各種目とも1セットずつ行う。(時間にして10~30秒が目安)
- 種目間のインターバルは10秒程度。(取らない場合もある)
- A~Eを一巡して終了となる。(休憩を挟んで2~3巡する場合もある)
種目の組み合わせ方は、目的やレベルによって異なります。例えば、下半身強化が目的なら、スクワットなどの下半身を鍛える種目が中心となり、上半身強化が目的なら、腕立て伏せなどの上半身を鍛える種目が中心となります。
筋トレは「無酸素運動」ですが、複数の種目を連続して行うことで、心拍数が高まり体内に多くの酸素が取り込まれます。そのため、「筋トレ」による効果と共に、「有酸素運動」としての効果も出てくるのです。
サーキットトレーニングで期待できる4つの効果
では、サーキットトレーニングで期待できる効果について、詳しく見ていきましょう。具体的には下記の4つの効果が期待できます。
1. 脂肪燃焼が促進される
サーキットトレーニングでは、複数の種目が連続して行われるため、多くのカロリーが消費され、脂肪燃焼が促進されます。その結果、体が引き締まってくるのです。
国立健康・栄養研究所の「身体活動のメッツ(METs)表」では、サーキットトレーニング(ほどほどの労力)のメッツは「4.3」。メッツとは、安静時を1として、その何倍のカロリーを消費するかを示す指標。つまり、サーキットトレーニングでは、安静時の4.3倍のカロリーが消費されるということ。これは、ウォーキングと同じくらいのカロリー消費量です。
ただし、この数値は「ほどほどの労力」で行った場合の基準値なので、実際には、種目の組み方やトレーニング強度によってかなり違ってきます。どの種目でも全力に近い力を出し、常に心拍数が高い状態を維持しながら行った場合には、消費されるカロリーは、基準値の1.2~1.5倍になると考えられます。
したがって、「キツイと感じる強度」でサーキットトレーニングを行うことで、より多くのカロリーが消費され、脂肪が燃えやすくなるのです。
2. 筋力・パワーが高まる
サーキットトレーニングでは、筋トレ種目を連続して行うことによって、筋肉に負荷がかかり続けるため、筋力・パワーが高まり、筋肉量も増えてきます。
筋トレによって筋肉に大きな負荷がかかると、筋線維の一部がプチプチと切断され、筋肉は一時的にダメージを受けます。しかし、筋線維は数日で修復され、以前よりも強くて太い状態に組み直されるのです。そして、ダメージから回復した筋肉は、以前よりも強い筋力を発揮できるようになります。
また、サーキットトレーニングでは、軽~中程度の負荷を用いて、通常の筋トレよりも速いスピードで動作が行われます。そのため、筋力を素早く発揮するための「パワー」も強化されるのです。パワーとは、「筋力×スピード」によって大きさが決まり、スポーツパフォーマンスを向上させるうえで、非常に重要な要素となります。
3. 筋持久力が向上する
サーキットトレーニングを続けることで、筋持久力も向上してきます。筋持久力とは、筋肉を長時間動かし続けることができる能力です。
サーキットトレーニングでは、1種目につき30秒程度の動作を、数種目連続して行うことで、主に「赤筋(遅筋)」が鍛えられます。赤筋には、筋肥大はしにくいが、持久力に優れ、疲れにくいという特徴があります。また、脂肪をエネルギーとして消費しやすいため、鍛えられると、周辺の脂肪が燃焼されやすくなり、筋肉が引き締まってくるのです。
4. 心肺機能が強化される
サーキットトレーニングを続けることで、心肺機能も強化され、疲れにくくなってきます。サーキットトレーニングでは、最大心拍数の70~80%まで心拍数が引き上げられます。これは、息が苦しくなってくるレベルですが、この状態をできるだけ維持することで、心肺機能が向上し、動いても疲れにくい体になってくるのです。
ただし、こうしたトレーニングは、ボリュームが大きくなるほど、コルチゾール(筋肉を分解するホルモン)の分泌が活発となり、筋肉量を低下させることがわかっています。
したがって、筋肉量の低下を抑えながらサーキットトレーニングを行うには、必要以上に長くやらないようにすることが大切です。目安としては、1回20分以内としましょう。20分以内であれば、コルチゾールの分泌を抑え、筋肉量の低下を防ぐことができます。
目的別サーキットトレーニング5選
それでは、目的別のサーキットトレーニングを紹介します。
「初心者用・体幹強化・腹筋強化・下半身強化・上半身強化」の5パターンに分けていますので、自分の目的やレベルに合ったトレーニングを選び、無理のない範囲で行いましょう。
1.【初心者用】全身9種目でのサーキットトレーニング
【ポイントと注意点】
・まずは、各種目10回ずつを目標に取り組みましょう。
・種目間で10秒程度のインターバルを取ってもOKです。
・慣れてきたら少しずつテンポアップしていきましょう。
2.【体幹強化】プランク16種目でのサーキットトレーニング
【ポイントと注意点】
・初心者の方は、下記の3種目から始めてみましょう。
1. プランク 30秒
2. サイドプランク 30秒
3. リバースプランク 30秒
・呼吸を止めないように注意してください。
3.【腹筋強化】腹筋7種目でのサーキットトレーニング
【ポイントと注意点】
・初心者の方は、下記の3種目から始めてみましょう。
1. バイシカルクランチ 30秒
2. レッグリフトクランチ 30秒
3. ヒールタッチクランチ 30秒
腹筋の収縮を意識しながら行いましょう。
4.【下半身強化】下半身11種目でのサーキットトレーニング
【ポイントと注意点】
・初心者の方は、下記の3種目から始めてみましょう。
1. ヒップリフト 30秒
2. ワイドスクワット 30秒
3. サイドスクワット 30秒
・スクワットでは、背中が丸まらないように注意してください。
5.【上半身強化】上半身12種目でのサーキットトレーニング
【ポイントと注意点】
・初心者の方は、下記の3種目から始めてみましょう。
1. プッシュアップ(膝つきでもOK)30秒
2. リバースプランク 30秒
3. バイシカルクランチ 30秒
・体力の向上に合わせて、1種目ずつ増やしていきましょう。
脂肪燃焼&筋力アップを促進させる5つのポイント
続いて、サーキットトレーニングの効果を高める取り組み方を紹介します。下記の5つのポイントを実践することで、脂肪燃焼&筋力アップを促進させることができます。
1. 週3回がベスト
サーキットトレーニングの週間頻度は、1〜2日おきに週3回がベストです。
サーキットトレーニングでは軽めの負荷が使用されますが、たとえ軽めでも、負荷を受ければ筋線維は損傷し、修復されるまでには一定の時間を要します。修復時間の目安としては、通常の筋トレと同じで、筋トレ後48〜72時間。
したがって、1~2日おきに週3回行うことで、筋肉が回復するタイミングに合わせて新たな刺激が与えられ、筋肉を強化しやすくなるのです。
2. 食後2~3時間経ってから行う
サーキットトレーニングの効果を高めるには、トレーニングするタイミングも大切です。おすすめは、食後2〜3時間経ったタイミング。
サーキットトレーニングは筋トレが中心となるので、主なエネルギー源は「糖質」。そして、糖質が体に最も蓄えられるのが、食後2~3時間経ったタイミングなのです。したがって、そのタイミングで行うことが、体にとってベストな状態となります。
大久保孝一
パーソナルトレーナー
逆に、空腹状態で行ってしまうと、途中でエネルギー不足に陥り、筋肉がエネルギーとして分解され出してしまうので注意してください。
3. トレーニング前後にストレッチを行う
トレーニング前にストレッチを行うことで、筋肉が動きやすくなり、効果を出しやすくなります。また、トレーニング後にもストレッチを行うことで、疲労回復がスムーズになります。
トレーニング前には、ウォーミングアップとして「動的ストレッチ」を行いましょう。例えば、膝の屈伸や前屈、肩回しなど。動的ストレッチには、心拍数と体温を高め、筋肉の動きをよくする効果があります。
トレーニング後には、クールダウンとして「静的ストレッチ」を行いましょう。筋肉をゆっくりと伸ばし、伸ばした状態を20〜30秒キープしてください。すると、血流がアップし、疲労物質や老廃物が体外に排出されやすくなるため、トレーニング後の疲労回復が促進されます。
4. 段階的にトレーニング強度を上げていく
筋肉を発達させるには、いつまでも同じ強度のままトレーニングするのではなく、段階的に強度を上げていくことが大切です。サーキットトレーニングの場合であれば、運動時間を延ばしたり、インターバル時間を短くしたりすることで、トレーニング強度が高められます。
また、バーベルやダンベルを使用する種目を1~2種目組み入れることで、筋肉にかかる負荷を高めることができます。例えば、ダンベルスクワットやダンベルベントオーバーロウなど、大筋群を鍛える種目を入れると、筋力アップ&脂肪燃焼効果が高まるでしょう。
5. まずは2~3ヶ月後を目標にする
サーキットトレーニングの効果を出すには、2~3ヶ月は続ける必要があります。
筋力をアップさせるにしても、脂肪を減らすにしても、1回のトレーニングで得られる効果は微々たるものであり、目で確認することはできません。見た目に変化がわかるようになるには、トレーニングを何回も積み重ねる必要があるのです。
したがって、最初の1ヶ月は、準備期間として焦らずに待つことが大切です。すると、2ヶ月目以降、お腹や太ももが引き締まったり、胸板が厚くなったりなど、少しずつ見た目にも変化が現れ始めます。トレーニングに焦りは禁物です。まずは、2〜3ヶ月後を目標にしましょう。
サーキットトレーニングには「VRTXバンド」がおすすめ!
サーキットトレーニングの強度を高める場合、一般的にはダンベルなどが使用されます。しかし、動作が不安定となりやすく、初心者や女性にとっては危険を伴います。そこでおすすめなのが、「VRTXバンド」です。
VRTXバンドとは、米国特許取得の新感覚素材を採用したトレーニングチューブ。丈夫で切れにくく、肌触りも滑らかであるため、常に快適な状態でトレーニングができます。
また、ダンベルなどと違って初動では負荷がかからず、伸ばすに従って少しずつ負荷が強まります。しかも、バンドの強度は7段階(1~91kg)から選択可能。したがって、初心者や女性でも、無理なく安全にトレーニング強度を高めることができるのです。
米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。
◉「VRTX BAND」の選ばれる理由- 肌触り良く、切れる心配なし: 米特許取得の新感覚素材を使用。切れにくく肌に優しい。ゴムチューブの劣化や肌への問題を解消し、トレーニング初心者でも安全かつ快適に利用可能。
- 幅広い強度バリエーション: 7段階の強度設定。1kgから91kgの負荷調整可能。初心者から上級者、老若男女を問わず、種目に応じてバンドを使い分け、多彩なトレーニングが実現。
- トレーニング動画100本以上を公開: 各領域のトレーナーが使用方法を紹介する動画を100本以上公開中。筋力トレーニングに限らず、ストレッチや競技パフォーマンス向上にも活用可能。
サーキットトレーニングにおける「VRTXバンド」の使用例
VRTXバンドを使用してサーキットトレーニングの強度を高めるには、プログラムの中に、VRTXバンドを使用して行う種目を1〜2種目加えるとよいでしょう。例えば、「スクワット」「腕立て伏せ」「ベントオーバーロウ」など。
これらの中から1〜2種目を選び、プログラムの最初に加えることで、トレーニング全体の強度が高まります。
※各種目のやり方は下記を参照
スクワット : https://www.youtube.com/watch?v=UC19-3W2U2s
腕立て伏せ : https://www.youtube.com/watch?v=2OldQFuOi88
ベントオーバーロウ : https://www.youtube.com/watch?v=LXYWCQiLT8Q&t=33s
まとめ
サーキットトレーニングを続けることで、筋力や筋持久力、心肺機能を高めながら、余分な脂肪を燃やして体を引き締めることができます。
ただし、筋肉量の低下を抑えながら脂肪を減らすには、「高強度・低容量」を心がけ、必要以上にボリュームを大きくしてはいけません。その上で、体力アップに応じて、段階的にトレーニング強度を高めていくようにしましょう。
ワンランク上の引き締まった体を目指したい方は、ぜひサーキットトレーニングにチャレンジしてみてください!