コラム

ハムストリングの筋トレ種目5選!筋トレ効果を高めるストレッチも紹介

ハムストリングとは、「走る」「跳ぶ」などの基本動作を向上させる重要な筋肉です。しかし、太ももの裏側にあるため、トレーニングが疎かにされがちな部位でもあります。

今回は「ハムストリング」にスポットを当て、効果的な筋トレ種目に絞って紹介します。また、ハムストリングの構造や鍛えるメリット、レベル別の筋トレプログラム例なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナーとしての経験は32年あります。 これまで、初心者~アスリート・ボディビルダーまで、 約2000人のボディメイクのお手伝いをさせていただきました。 現在は、栃木・茨城・埼玉を中心に活動し、 独自の「最大筋収縮トレーニング法」を用いて、 関節に優しい筋トレのやり方を指導しています。

ハムストリングの構造と働き

ハムストリングは太ももの裏側にある大きな筋肉で、大腿二頭筋(長頭・短頭)・半腱様筋・半膜様筋という3種の筋肉で構成されています。どの筋肉も「走る」「跳ぶ」動作に欠かせない筋肉であり、膝を曲げる(膝屈曲)、太ももを後方に振る(股関節伸展)が主要な働きです。

ハムストリングの筋力・柔軟性が低下すると、走行動作やジャンプ動作において膝関節への負担が大きくなり、怪我を誘発しやすくなるので注意してください。

ハムストリングを鍛えるメリットは?

続いて、ハムストリングを鍛えるメリットについて見ていきましょう。ハムストリングが強化されると、「走る」「跳ぶ」などの運動機能の向上に加えて、ダイエットやボディメイクなどの効果も期待できます。具体的には下記の4つです。

1. 走るスピードが速くなる

ハムストリングが強化されると、走行動作において地面を直線的に蹴る力が強まり、走るスピードが速くなります。また、膝の引き上げもスムーズに行われるようになるため、より高い位置から太ももを振り下ろし、大きな運動エネルギーを生み出せるのです。

2. ジャンプ力がアップする

ハムストリングが強化されると、跳ぶ動作において重心の真下を蹴る力が強まり、ジャンプ力もアップします。また、ジャンプ動作における上半身の安定性も高まるため、空中での横ブレが起こりにくくなり、腰部への負担が軽減されるのです。

3. 基礎代謝が上がる

ハムストリングは、体の中で4番目に大きな筋肉(1位 : 大腿四頭筋・2位 : 大臀筋・3位 : 三角筋・4位 : ハムストリング)。そのため、ハムストリングが強化されると、基礎代謝が上がり1日のエネルギー消費量が増加するため、太りにくい体質になってきます。

4. ヒップアップ効果が高まる

ハムストリングが引き締まると、お尻との境目にメリハリがつき、お尻をより高く見せられます。また、ハムストリングは大臀筋と連動するため、ハムストリングの筋トレを行うことでお尻も同時に鍛えられ、ヒップアップ効果が高まるのです。

ハムストリングの筋トレ種目5選

それでは、ハムストリングの筋トレ種目を紹介します。おすすめは下記の5つです。フリーウエイト・マシン・自重がありますので、トレーニング環境に応じて選択してください。

1. ルーマニアンデッドリフト

【動作のポイント】

  • 足は肩幅と同じ程度に開く
  • 背中を丸めないように注意する
  • 体に近い軌道で引き上げる
  • 膝を曲げすぎるのはNG
  • 軽めの重量で高回数行う
2. レッグカール

【動作のポイント】

  • パットを踵の少し上にセットする
  • 膝を曲げた状態で2~3秒キープする
  • お腹に力を入れアゴを引いて動作する
  • 体が持ち上がると膝に負担がかかってしまう
  • つま先が外側や内側を向かないよう注意する
3. バックエクステンション

【動作のポイント】

  • 腰骨の少し上にパットの端がくるように調整する
  • 背筋を伸ばしたまま上体をゆっくりと前に倒す
  • 体が一直線になる位置まで上体を起こす
  • 上体が反るまで起こすと腰に負担がかかってしまう
  • プレートを胸の前で抱えて行うと負荷が高まる
4. シングルヒップリフト

【動作のポイント】0:43~

  • お尻を持ち上げたときに膝から肩までを真っ直ぐにする
  • 踵とお尻を離して行うとハムストリングに効きやすくなる
  • お尻を上げた状態で2~3秒キープする
  • 力強くお尻を持ち上げる・ゆっくり下ろす
  • 動作が難しい場合は両足の踵を床につけて行う( 0 : 11 ~)
5. ブルガニアンスクワット

【動作のポイント】

  • 膝がつま先より前に出ないようにする
  • 太ももが水平になる程度に膝を曲げる
  • 手をお尻に当てておくと動作しやすい
  • 背中は自然に伸ばした状態にしておく
  • 目線は前方を向ける

ハムストリングの筋トレプログラム例

ハムストリングの筋トレプログラム例を紹介します。初心者・中上級者とも週2回がベストです。ただし、初心者は2〜3日おき、中上級者は3〜4日おきを目安としてください。

初心者用
  1. レッグカール
  • 1セット目 : 軽い負荷 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  1. ルーマニアンデッドリフト
  • 1セット目 : 軽い負荷 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)

初期の段階では1〜2種目で十分です。セット数は1種目につき2~3セットを目安にしてください。自宅で行う場合は「シングルヒップリフト」を行いましょう。

中上級者用
  1. レッグカール
  • 1セット目 : 軽い負荷 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  1. ルーマニアンデッドリフト
  • 1セット目 : 軽い負荷 × 15~20回(ウォームアップ)
  • 2セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  • 3セット目 : 最大筋力の70~80% × 10~15回(限界数)
  1. バックエクステンション
  • 1セット目 : 自重(+プレート) × 15~20回
  • 2セット目 : 自重(+プレート) × 15~20回

中上級者は2〜3種目が適量です。セット数は1種目につき2〜3セットを目安にしてください。「レッグカール+ルーマニアンデッドリフト」を基本としましょう。

ハムストリングの筋トレ効果を高めるストレッチ4選

ハムストリングの柔軟性が低いと可動域が狭くなり、十分な筋トレ効果が得られません。また、スポーツにおけるエネルギー伝達が上手く行われず、体の動きが悪くなります。

ストレッチを行いハムストリングの柔軟性を高めることは、筋トレ効果やスポーツパフォーマンスを高める上で非常に重要です。下の動画が参考になりますので、トレーニング後やお風呂上がりにぜひ取り入れてみてください。

1. 片ひざ立ちストレッチ

【やり方】0:08~

  1. 片脚を前に出し踵を床につける
  2. 膝は軽く曲げたまま両手の指先を床につける
  3. 胸をできるだけ太ももに近づける
  4. そのままの状態を30秒キープする
  5. イタ気持ちいい程度に伸ばす
2. ハムストリング + 内もも 

【やり方】3:59~

  1. 膝を伸ばして座り両手は後ろにつく
  2. 脚を組むように片脚を反対側の脚に乗せる
  3. 伸ばしている方の脚の膝を曲げる
  4. そのままの状態を30秒キープする
  5. お尻が伸びるとハムストリングもほぐれる
3. 立位でのストレッチ 

【やり方】5:16~

  1. 脚を肩幅に開いて立ち膝を軽く曲げる
  2. 前傾し両肘を太ももの上におく
  3. 頭を下げお尻を上げる
  4. そのままの状態を30秒キープする
  5. 呼吸は止めずに行う
4 .ハムストリングス + 深呼吸 

【やり方】5:59~

  1. 脚を肩幅に開いて立ち膝を軽く曲げる
  2. 前傾し両手の指先を床に近づける
  3. 膝をピンと伸ばし10回深呼吸を繰り返す
  4. 鼻から息を吸って口から吐く
  5. 反動をつけて伸ばそうとしない
ハムストリングの筋トレにはVRTXバンドもおすすめ

自宅でハムストリングを強化したい方には「VRTXバンド」がおすすめです。伸縮性・耐久性に優れたゴムバンドなので、あらゆる動作に対応でき、ジムにある高性能のマシンを使用しているのと同じ感覚でトレーニングができます。

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米特許取得の新感覚素材を採用。日本グッドデザイン受賞。切れにくく、肌に優しい。安全性と快適性を実現。

「VRTX BAND」の選ばれる理由
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しかも、強度が7段階(1〜91kg)に分かれているため、初心者から上級者まで対応可能です。VRTXバンドは、使い勝手が非常に良く、高い筋トレ効果が期待できる画期的なトレーニングバンド。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!

VRTXバンドを使ったハムストリングの筋トレ種目

VRTXバンドを使ったハムストリングの筋トレ種目「レッグカール」を紹介します。マシンで行うのと同様の効果が得られますので、ぜひ試してみてください。

レッグカール

【動作のポイント】

  • バンドをピンと張った状態から始める
  • 膝を曲げ踵をお尻にできるだけ近づける
  • 膝を曲げた状態で2~3秒キープする
  • 力強く曲げてゆっくり戻す
  • お尻が持ち上がらないように注意する
【バンド強度の目安】

強度の詳細はこちら

  • 男性の初心者 : ZERO(5 -14kg) ~ X-LIGHT(14 - 23kg) 
  • 男性の上級者 : LIGHT(23 - 30kg) ~ MEDIUM(30 - 45kg)  
  • 女性の初心者 : DOUBLE ZERO(1 -7kg) ~ ZERO(5 -14kg)
  • 女性の上級者 : X-LIGHT(14 - 23kg) ~ LIGHT(23 - 30kg) 

まとめ

ハムストリングの筋トレは、走る動作や跳ぶ動作を強化する上で非常に重要です。また、基礎代謝を上げたり、ヒップアップ効果を高めたりなど、ダイエットやボディメイクにも役立ちます。ただし、筋肉の動きを目で確認しづらいため、筋肉の収縮を意識しながら鍛えることが大切です。ぜひ当コラムを参考にして、ハムストリングを強化してください。

快適な強化、VRTXで実感。