ヒップスラストのやり方と効果|自重・ダンベル・バーベル別
ヒップスラストは、お尻の筋肉(大殿筋)を効率良く鍛えられる筋トレ種目です。初心者や女性でも、コツをつかめば安全に取り組めます。
本記事では、ヒップスラストのやり方(自重・ダンベル・バーベル)と効果、効かせるポイント、よくある質問を解説します。
ヒップスラストとは?

ヒップスラストとは、ベンチの端に背中上部をつけて仰向けになり、膝を90度程度に曲げた状態で、お尻を上下させるトレーニングです。筋力を強くしたい男性にも、ヒップアップしたい女性にも人気があります。
ただし、やり方が悪いと腰を痛める可能性があります。正しいフォームで行いましょう。
ヒップスラストで鍛えられる筋肉|大殿筋・ハムストリングス
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筋肉 |
位置 |
主な働き |
鍛えると |
|---|---|---|---|
|
大殿筋 |
お尻全体を覆う大きな筋肉 |
太ももを後ろに振る(股関節伸展)。お尻の位置を保つ |
お尻が引き締まり、垂れ下がりを防ぎやすい |
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ハムストリングス |
太ももの裏側(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋) |
膝を曲げる。大殿筋と連携して股関節を伸ばす |
お尻と太ももの境にメリハリが出る |
ヒップスラストの効果|期待できる3つ
1. 下半身全体の筋力が高まる
大殿筋はもともと強い力を発揮できる筋肉です。鍛えることで、スクワットやデッドリフトなどにも役立ち、階段の昇り降りや歩行もしやすくなります。
2. 引き締まった、上向きのお尻になる
大殿筋が鍛えられると、お尻全体が引き締まり、丸みのあるヒップラインにつながります。お尻の位置が保たれるため、40代以降に多い垂れ尻の予防も期待できます。

3. 太りにくい体づくりにつながる
基礎代謝は、1日の消費エネルギーの大きな割合を占めます。筋肉量が多い人ほど基礎代謝は高くなる傾向があります。もともと筋肉量の多い大殿筋を鍛えることは、効率良く筋肉量を増やす一つの方法です。
ヒップスラストのやり方|自重・ダンベル・バーベル別
3つのやり方を紹介します。まずは自重で、フォームに慣れることから始めましょう。
1. 自重で行うヒップスラスト
こんな人におすすめ: 初心者、女性や高齢者、ダイエット目的の方
目安: 10〜20回×2〜3セット
【やり方】
- 膝の高さ程度のベンチまたは椅子に、肩甲骨の少し下を乗せて仰向けになる
- 膝を90度程度に曲げ、足は肩幅、つま先は外側へ向ける。あごを引き、両手を骨盤の上に置く
- 息を吐きながら、肩・股関節・膝が一直線になるまでお尻を持ち上げ、2〜3秒キープする(お尻を締める)
- 息を吸いながら、お尻をゆっくり下ろす
- 3〜4を繰り返す
2. ダンベルで行うヒップスラスト
こんな人におすすめ: 筋力アップと引き締めの両方を狙いたい方
目安: 10〜20回×2〜3セット
【やり方】
- ベンチを背にして床に座り、脚の付け根にダンベルを乗せて、両手で固定する
- 息を吐きながらお尻を力強く上げ、肩・股関節・膝が一直線になったら2〜3秒キープする
- 息を吸いながら、お尻をゆっくり下ろす
3. バーベルで行うヒップスラスト
こんな人におすすめ:最大限の筋力アップを目指す方
目安: 10〜20回×2〜3セット
【やり方】
- 脚の付け根にシャフトが乗るようにして、ベンチを背に座り、両手でシャフトを握って固定する
- 息を吐きながらお尻を力強く上げ、肩・股関節・膝が一直線になったら2〜3秒キープする
- 息を吸いながら、お尻をゆっくり下ろす
ヒップスラストの効果を高めるポイント3つ
1. 最大筋収縮位置で2〜3秒キープする
お尻を高く上げた位置が、大殿筋の最大収縮位置です。ここで2〜3秒キープし、大殿筋に意識を集中して緊張を保ちましょう。この位置ではハムストリングスの収縮も強まります。
2. 3〜4秒かけてゆっくり下ろす
キープが終わったら、重さに任せてストンと下ろさず、3〜4秒かけてゆっくり下ろします。じわりと持続的に負荷をかけることで、筋肉への刺激が強まるのです。
3. 目的に応じて重量・回数・頻度を変える
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目的 |
重量と回数の目安 |
セット数 |
|---|---|---|
|
筋力を高める |
8〜12回が限界となる重量(高重量×低回数) |
2〜3セット |
|
お尻を引き締める |
15〜20回が限界となる重量(軽重量×高回数) |
2〜3セット |
頻度は、筋損傷が修復される期間を考慮し、2〜3日おきの週2回(月・木、または火・金)が基本です。筋肉痛や疲労がない場合に限り、週3回まで増やしてもかまいません。
ヒップスラストとスクワットの違い
大殿筋を鍛える種目としては、スクワットが一般的です。スクワットで大殿筋が最も強く収縮するのは、膝を伸ばして立ち上がったときです。しかし、この位置では膝関節がロックされ、骨格が負荷の大半を支えるため、大殿筋が受ける負荷は軽くなります。

一方、ヒップスラストで大殿筋が最も強く収縮するのは、お尻を高く上げたときです。この位置では膝が曲がり、骨格による支えが少ないため、大殿筋に負荷をかけやすい種目といえます。
また、初心者や女性は、スクワットより重い重量を扱いやすい傾向があります。目的に応じて併用するのがおすすめです。
ヒップスラストのよくある質問(Q&A)
Q1. 女性でも効果はありますか?
はい。大殿筋が鍛えられると、お尻が引き締まり、丸みのあるヒップラインにつながります。まずは自重から始め、慣れたらダンベルへと進めましょう。
Q2. ベンチがなくてもできますか?
膝の高さ程度の、動かない安定した台や椅子があればできます。キャスター付きの椅子など、動くものは避けてください。
Q3. 腰が痛くなります。どうすればいいですか?
お尻を上げすぎて腰を反らせていないかを確認しましょう。肩・股関節・膝が一直線になる位置までで十分です。痛みが続く場合は中止し、医師や専門家に相談してください。
Q4. お尻に効かず、太ももばかり疲れます。
足の位置を調整し、お尻を上げたときに膝が90度程度になるようにしましょう。また、お尻を上げた位置でキュッと締めることを意識してください。
Q5. 毎日やってもいいですか?
基本は週2〜3回です。筋トレで傷ついた筋肉が修復される期間が必要なため、高負荷で毎日行うのはおすすめしません。毎日行う場合は、自重で1〜2セットに抑えましょう。
ダンベルやバーベルが不安なときは|バンドで負荷を調整する
ヒップスラストを行う際、ダンベルやバーベルは重さに慣れるまで動作が不安定になりやすい面があります。
そこでおすすめしたいのが、私自身が自宅で使用している「VRTXバンド」です。バンドなら、動き始めは負荷が小さく、伸ばすにつれて少しずつ負荷が大きくなるため、無理なく取り組めます。
例えば、下の動画のように使用すれば、バンドを使用したヒップスラストが可能です。
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ゴールドジムを傘下に持つTHINKフィットネスグループのフィットネスショップでも取り扱いがスタートするなど、今後のトレーニングチューブのスタンダードになりそうな存在です。2023年にはグッドデザイン賞も受賞しています。
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ヒップスラストで引き締まったお尻を目指そう!
お尻の筋力は、年齢を重ねるごとに低下します。何も対策をしないと、垂れ尻につながりやすくなります。
すでに気になっている方も、適切に鍛えれば、年齢に関係なくお尻の形を整えられます。まずは自重のヒップスラストから、正しいフォームで始めてみましょう。

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