おすすめのストレッチ13選!効果やポイント、注意点も解説
「体が硬い…」と悩んでいませんか?
体が硬いと、血流が悪くなり、体の不調が発生しやすくなります。また、姿勢が悪くなり、肩こりや腰痛を引き起こす可能性もあるのです。
そこで、本記事では、筋肉の柔軟性を高め、血流を良くする運動として「ストレッチ」を紹介します。おすすめのストレッチや効果を高めるポイント、注意点などを解説しますので、ストレッチを始めてみたいと思う方は、ぜひ参考にしてください。
ストレッチとは?

ストレッチとは、筋肉を伸ばすことによって、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進する運動です。1970年代に、アメリカのボブ・アンダーソンが著した「STRETCHING(ストレッチング)」で紹介され、現在では、健康維持や疲労回復、姿勢改善、リラクゼーションなど、様々な目的で取り入れられています。
また、ストレッチは特別な器具や広いスペースを必要としないため、場所・時間を選ばず行うことができます。例えば、自宅でテレビを見ながら行っても、職場でデスクワークの合間に行ってもOKです。
誰でも簡単にできるストレッチは、長時間のデスクワークやスマホ使用で体が硬くなっている現代人にとって、非常に重要であり、必須の運動だと言えるでしょう。
ストレッチのメカニズム

では、ストレッチを行うと、どうして筋肉の柔軟性が高まり、血流が良くなるのでしょうか?
ストレッチによって筋肉が伸ばされると、筋肉の長さを検知するセンサー(筋紡錘)が反応し、情報が神経を通って脊髄へと送られます。すると、脊髄から神経へ、筋肉を緩めるように指示が出され、体の柔軟性が高まるのです。
つまり、筋肉を一旦わざと伸ばすことによって、筋肉を緩めようとする逆の働きを引き出しているわけです。
また、ストレッチによって筋肉が緩むと、血流が良くなります。ストレッチの最中は血管も縦に伸ばされるため、一時的に血流量が減少します。しかし、血流が阻害された状態から筋肉が緩むと、リバウンド現象が起こり、血管が戻されたときに血流の勢いが増すのです。
ストレッチの効果
ストレッチを行うと、筋肉の柔軟性が高まり、血流が良くなります。すると、体に嬉しい様々な健康効果がもたらされるのです。では、ストレッチの主な効果について、具体的に見ていきましょう。注目すべきは、次の5つです。
1. 体の運動機能が向上する
ストレッチを行うと、筋肉の柔軟性が高まり、関節の可動域が広がります。すると、肩や腕、脚を動かしやすくなり、体の運動機能が向上するのです。
例えば、股関節まわりのストレッチを行うと、脚の可動域が広がり、開脚や歩行、階段の昇り降りなどがしやすくなります。また、肩甲骨まわりのストレッチを行うと、肩や腕の可動域が広がり、日常生活で不可欠となる肩・腕の挙上動作などがスムーズにできるようになるのです。
2. 体の不調が改善する
ストレッチを行うと、筋肉の緊張が緩み、血流量が増加します。すると、全身の血液の巡りが良くなり、体の不調が改善するのです。
例えば、必要な酸素や栄養素が効率良く供給されるため、疲労や怪我の回復が促進されます。また、老廃物や有害な物質が迅速に排出されることによって、肝臓や腎臓の機能が向上し、むくみや肌荒れなどの改善が期待できるのです。
更には、免疫機能も強化され、病気に対する抵抗力も向上するでしょう。

3. 太りにくい体質になる
ストレッチによって血液の巡りが良くなると、内臓への酸素や栄養素の供給量も増加し、内臓の機能が向上します。すると、基礎代謝が上がり、太りにくい体質になるのです。
内臓は、消化や吸収を行う過程で多くのエネルギーを消費します。そのため、内臓の働きが活発になると、基礎代謝が上がるのです。
基礎代謝は、1日の総消費エネルギー量の60〜70%を占めているため、基礎代謝が上がると、食べても太りにくい体質になってきます。
4. 姿勢が改善する
ストレッチによって筋肉の柔軟性が高まると、姿勢にも良い影響を与えます。例えば、お尻の筋肉がほぐれると、お尻に覆われている骨盤の歪みが矯正され、猫背・反り腰・O脚などが改善されるのです。
また、姿勢が良くなることで、首・肩・腰・膝などへの負担が軽減されるため、首こり・肩こり・腰痛・膝痛などの改善も期待できます。
5. 心身ともにリラックスする
ストレッチを行うと、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が分泌されます。すると、心身ともにリラックスし、ストレスが軽減されるのです。
また、ストレッチは深呼吸をしながら行うため、血圧や心拍数を下げて副交感神経の働きを活発にします。副交感神経が優位になると、睡眠の質が高まり、消化機能の向上や疲労回復の促進なども期待できます。
おすすめのストレッチ13選
それでは、おすすめのストレッチを紹介します。具体的には下記の13種目です。初心者の方は、自分が気になる部位のストレッチを、1日に2〜4種目選び、無理のないペースで始めてみましょう。ストレッチする部位は、日によって変更してもOKです。
1.首まわりのストレッチ

首こりが発生しやすい方におすすめのストレッチです。長時間下を向いてスマホを使用していたり、頭部が前に突き出たような姿勢でパソコンを打っていたりすると、首の筋肉に過度な負担がかかります。すると、首こりが発生しやすくなるのです。
【やり方】
- 床または椅子に座る
- 片手を反対側の側頭部に回す
- 回した手と反対側に頭を倒す
- 頭を倒した状態で20~30秒キープする
- 左右交互に2~3セット繰り返す
2. 肩甲骨まわりのストレッチ

肩こりが発生しやすい方におすすめのストレッチです。肩こりの原因となる筋肉は、肩甲骨まわりに存在しています。そのため、肩こりを改善するには、肩甲骨まわりの筋肉をほぐし、柔軟性を高める必要があるのです。デスクワーク中でもサクッとできます。
【やり方】
- 床または椅子に背筋を伸ばして座る
- 両手を組んで前方へ伸ばす
- オヘソを覗き込みながら背中を丸める
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
3. 胸まわりのストレッチ

巻き肩や猫背の方におすすめのストレッチです。胸の筋肉が硬くなると、肩と肩甲骨が前に押し出されるため、巻き肩や猫背が発生しやすくなります。巻き肩や猫背を改善するには、胸を開きやすくし、肩と肩甲骨を正常な位置に戻す必要があるのです。
【やり方】
- 背筋を伸ばし、体の後ろで両手を組む
- 両肘を伸ばし、胸を広げるようにする
- 頭を上げ、斜め上方を見る
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
4. 背中・腰まわりのストレッチ➀

背中の張りや痛みを改善したい方におすすめのストレッチです。デスクワークで長時間同じ姿勢をとり続けていると、背中全体の血流が悪くなり、だんだん筋肉が硬くなってきます。すると、背中に張りや痛みが発生してしまうのです。
【やり方】
- 両手を肩の真下に置いた状態で四つん這いになる
- 足と手の位置は固定したまま、背中をできるだけ丸める
- 丸めた状態を3~5秒キープした後、逆に背中を反らす
- 反らした状態でも3~5秒キープ
- 丸める・反らすの動作を3~5回繰り返す
5. 背中・腰まわりのストレッチ②

腰痛を改善したい方におすすめのストレッチです。初期の腰痛は、主に筋肉疲労が原因で起こります。デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けていると、腰まわりの筋肉が疲労して硬くなり、血流も悪くなるため、腰痛が発生してしまうのです。
【やり方】
- 床に足を伸ばして座る
- 右ひざを立て、右足を左足の外側に出す
- 上半身を右方向にひねる
- 左ひじで右ひざを軽く押す
- そのまま20~30秒キープする
- 左右交互に2~3セット繰り返す
6. お腹まわりのストレッチ

ぽっこりお腹や便秘で悩んでいる方におすすめのストレッチです。お腹まわりのストレッチには、内臓を正常な位置に戻し、胃や腸の消化機能を向上させる効果があります。また、背骨の自然なカーブを取り戻し、姿勢を改善する効果も期待できるのです。
【やり方】
- 両足を伸ばして床にうつ伏せに寝る
- 両手を床につけ、上半身を起こす
- 両ひじを真っすぐに伸ばし、背中を反らす
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
7. 股関節まわりのストレッチ➀

股関節まわりが柔らかくなると、脚の可動域が広がり、開脚や歩行、階段の昇り降りがしやすくなります。また、太ももの付け根付近には、太い血管やリンパ管が走っているため、股関節まわりの柔軟性が高まることで、血行が促進されるのです。
【やり方】
- 床に座り、左右の足裏を正面で合わせる
- 両手で足先を持ち、両膝を外側へ倒す
- 股関節が開きやすい位置まで上体を前傾させる
- 両手で膝を軽く押すようにしてもよい
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
8. 股関節まわりのストレッチ②

股関節まわりのストレッチは、姿勢や腰痛の改善にもおすすめです。股関節と骨盤は密接な関係にあり、歯車のように連動しています。そのため、股関節まわりが柔らかくなると、骨盤が立ち、腰痛・膝痛・ガニ股・O脚・ぽっこりお腹などが改善されるのです。
【やり方】
- 足を前後に大きく開き、後ろ足の膝から下が床につくまでお尻を落とす
- 両手でバランスをとりながら、上体を前足の太ももにつける
- そのまま20~30秒キープする
- 左右交互に2~3セット繰り返す
9. お尻のストレッチ

お尻のストレッチも、姿勢や腰痛の改善におすすめです。骨盤はお尻の筋肉に包まれているため、お尻の筋肉が柔らかくなると、中の骨盤が立ち、背骨が自然なカーブを描くようになります。すると、正しい姿勢を保ちやすくなり、腰への負担も軽減されるのです。
【やり方】
- 両脚を伸ばし、床に仰向けに寝る
- 両膝を突き上げるように曲げ、両手で抱える
- 曲げた膝を胸の方に近づけるように引っ張る
- 頭と背中は床につけたままにしておく
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット繰り返す
10. もも前のストレッチ

腰痛や膝痛を改善したい方におすすめのストレッチです。もも前の筋肉が硬くなると、骨盤や股関節の動きが悪くなるため、腰への負担が強まり、腰痛を引き起こす可能性があります。また、膝を伸ばしづらくなるため、膝関節にも痛みが生じる可能性があるのです。
【やり方】
- 床に脚を伸ばして座る
- 手を体の後ろで床につき、上体を後方に少し倒す
- 片脚を外側に向けて曲げ、太ももとふくらはぎをつける
- そのまま20~30秒キープする
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット繰り返す
11. 内もものストレッチ

内ももの筋肉は、股関節の動きをコントロールする重要な役割を担っています。そのため、内ももの筋肉が柔らかくなると、股関節の可動域が広がり、歩行や走行、階段の昇り降り、体のバランス維持など、あらゆる場面での運動機能が向上するのです。
【やり方】
- 床に仰向けに寝る
- ガニ股になり、左右の足裏を合わせる
- 両膝を外側に倒し、股をできるだけ大きく開く
- そのまま20~30秒キープする
- 2~3セット行う
12. もも裏のストレッチ

猫背や腰痛を改善したい方におすすめのストレッチです。もも裏の柔軟性が高まると、後ろに傾いていた骨盤が戻され、猫背の改善につながります。また、背骨の自然なS字カーブが作られることで、腰への負担が軽減されるため、腰痛の改善も期待できるのです。
【やり方】
- 片脚を折り込み、もう一方の脚は前方へ伸ばす
- 脚を伸ばしたまま、上体を前傾する
- 指先で伸ばした脚の爪先を触るイメージで
- 前傾角度は無理のない範囲でOK
- 前傾したまま20~30秒キープする
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット繰り返す
13. ふくらはぎのストレッチ

全身の血行を促進したい方におすすめのストレッチです。ふくらはぎの柔軟性が高まると、血液を心臓へ送り返すポンプ作用が強まり、全身の血流が良くなります。すると、余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、むくみや疲労感の改善につながるのです。
【やり方】
- 壁に両手をつき、脚を前後に開く
- 前脚を曲げ、後ろ脚は伸ばす
- 後ろ脚のかかとを床に押し付ける
- そのまま20~30秒キープする
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット繰り返す
ストレッチの効果を高めるポイント
ストレッチの効果を高めるには、キープ時間・セット数・タイミング・頻度がポイントです。では、各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
1. 20秒以上伸ばす
ストレッチの効果を高めるには、20秒以上かけて、じっくり伸ばすことが大切です。最初の5〜10秒は筋肉の伸ばし具合を調節するのに使われるため、その間にストレッチをやめてしまうと十分な効果が得られません。可動域を調整した後でしっかり伸ばしましょう。
2. 2~3セット行う
ストレッチの効果を高めるには、1種目につき2〜3セット行いましょう。1セット目で筋肉を慣らし、2、3セット目でしっかりほぐしてください。また、セット間のインターバルは30秒以内とし、あまり時間を空けずに行うのがポイントです。

3. 体が温まっている状態で行う
ストレッチは、体が温まっている状態で行うと効果が高まります。おすすめは、お風呂上がりのタイミングです。体がポカポカしている間に行いましょう。体が温まっている状態では、筋肉が緩み、血流も良くなっているため、ほぐしやすいのです。
4. 週3回以上のペースで行う
ストレッチは、週3回以上のペースで行うと効果が高まります。毎日行ってもOKです。間隔を空け過ぎてしまうと、ほぐれた筋肉が再び硬くなってしまうため、なかなか効果が定着しません。ストレッチは、あまり間隔を空けずに続けることが大切です。
ストレッチを行う際の注意点
ストレッチは、やり方が悪いと効果を得られないばかりか、怪我につながる可能性もあります。ストレッチを行う際は、特に次の3点に注意してください。
1. 呼吸を止めない
ストレッチを行う際は、キープ中に呼吸を止めてはいけません。呼吸を止めてしまうと筋肉が緊張するため、ほぐれにくくなってしまうのです。ストレッチ中の呼吸は「5秒で鼻から吸い、7秒で口から吐く」を目安に、ゆっくり長く行いましょう。
2. 反動をつけない
ストレッチを行う際は、反動をつけて強く伸ばそうとしてはいけません。強く伸ばそうとすると、逆に縮もうとする力が強まるため、伸びにくくなってしまうのです。また、筋肉や関節を痛めやすくもなります。ストレッチは、痛気持ちいい程度に伸ばすのがコツです。
3. 痛みを我慢しながらやらない
ストレッチは、痛みを我慢しながら行ってはいけません。もし、ストレッチ中に強い痛みを感じる場合には、そのストレッチは中止して別のストレッチを行いましょう。特に腰痛がある方の場合には、フォームによって痛みが出やすいので注意してください。
通常のストレッチでは物足りない場合は?
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そこでおすすめなのが「VRTXマルチバンド」です。

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【VRTXマルチハンドの使用例】
VRTXマルチバンドを使用したストレッチのやり方を紹介します。一般的なストレッチでは難しいポーズも、VRTXマルチバンドを使えば可能となります。また、体の末端をしっかり引き寄せて伸ばすことで、ストレッチ効果がより高まるのです。
下の動画では、上半身のストレッチ4種類と下半身のストレッチ4種目を紹介しています。
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ストレッチで毎日を健康に過ごそう!

ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血流を良くする優れた運動です。継続することで、運動機能の向上や姿勢の改善、リラクゼーションなどの効果が期待できます。
ストレッチを行う際は、ほぐしたい筋肉に応じてやり方が変わるので、本記事で紹介したストレッチを、自分の目的や症状に合わせて使い分けてください。
ストレッチは、毎日少しずつ継続することが大切です。ぜひストレッチを日常生活に取り入れ、毎日を健康に過ごしてください!

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