コラム

全身ストレッチのおすすめメニュー12選!効果的なプログラムも紹介

「体全体が重だるい…」と感じている方には「全身ストレッチ」がおすすめです。全身の主要な筋肉をほぐし、血液の巡りを良くすることで、体全体が楽になってきます。

本記事では、全身ストレッチのおすすめメニューや効果的なプログラムを解説します。また、後半では、全身ストレッチにピッタリなアイテムも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナー歴34年。明治大学卒業後、セントラルスポーツにてトレーナーとして勤務。その後、パーソナルトレーナーとして独立。これまでに、初心者〜スポーツ選手まで2000名以上の筋トレやダイエット、コンディショニングを担当。また、医療機関での運動プログラムの作成・トレーニングの指導にも携わる。

全身ストレッチの効果

全身ストレッチは、体の主要な筋肉をほぐし、全身の血行を良くする効果があります。では初めに、全身ストレッチの効果について詳しく見ていきましょう。

1. 抗重力筋がほぐれ体の機能が向上する

全身ストレッチによって、抗重力筋(背中・お腹・お尻・太もも・ふくらはぎ)をほぐすことができます。

抗重力筋とは、地球の重力に抵抗して体を支えている筋肉であり、姿勢の保持や日常動作において非常に重要な役割を担っています。そのため、抗重力筋がほぐれると、正しい姿勢や体のバランスを保ちやすくなり、日常動作もしやすくなるのです。

また、肩や腰への負担も軽減されるため、肩こりや腰痛の改善も期待できます。

2. 血行が良くなり体全体が活性化する

全身ストレッチによって、体の主要な筋肉がほぐれると、全身の血行が良くなります。全身の血行を良好に保つことは、健康を維持する上で非常に重要です。

血液が全身をスムーズに流れると、酸素や栄養素が全身の細胞に効率よく運ばれ、体全体が活性化してきます。すると、体に必要なエネルギーがスムーズに生み出され、不調の原因となる老廃物や有害な物質は迅速に排出されるため、疲労回復が早まるなど、日常生活の質が向上するのです。

3. 内臓が活性化し基礎代謝が上がる

全身ストレッチによって、体全体の血行が良くなると、内臓への酸素や栄養素の供給もスムーズとなり、内臓の働きも良くなります。内臓は消化や吸収を行う過程で多くのエネルギーを消費するため、内臓が活性化されると、基礎代謝が上がるのです。

基礎代謝は、1日の総消費エネルギー量の60〜70%を占めています。そのため、基礎代謝が上がることで、体は余分なエネルギーを消費しやすくなり、太りにくい体質へと改善されるのです。

全身ストレッチのおすすめメニュー12選

それでは、全身ストレッチのおすすめメニューを紹介します。具体的には次の12種目です。抗重力筋を中心に、不調の原因となりやすい筋肉をほぐすことで、体全体の動きが良くなります。まずは、気になる部位のストレッチを2〜3種目選び行ってみましょう。

1.首まわりのストレッチ

【効果】首こり・頭痛の改善

【やり方】

  1. 床または椅子に座る
  2. 片手を反対側の側頭部に回す
  3. 回した手と反対側に頭を倒す
  4. 頭を倒した状態で20~30秒キープする
  5. 左右交互に2~3セット繰り返す
2. 肩甲骨まわりのストレッチ

【効果】肩こりの改善

【やり方】

  1. 床または椅子に背筋を伸ばして座る
  2. 両手を組んで前方へ伸ばす
  3. オヘソを覗き込みながら背中を丸める
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 2~3セット繰り返す
3. 胸まわりのストレッチ

【効果】猫背・巻き肩の改善

【やり方】

  1. 背筋を伸ばして座り、体の後ろで両手を組む
  2. 両肘を伸ばし、胸を広げるようにする
  3. 頭を上げ、斜め上方を見る
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 2~3セット繰り返す
4. 背中・腰まわりのストレッチ➀

【効果】姿勢・腰痛の改善

【やり方】

  1. 両手を肩の真下に置いた状態で四つん這いになる
  2. 足と手の位置は固定したまま、背中をできるだけ丸める
  3. 丸めた状態を3~5秒キープした後、逆に背中を反らす
  4. 反らした状態でも3~5秒キープ
  5. 丸める・反らすの動作を3~5回繰り返す
5. 背中・腰まわりのストレッチ②

【効果】姿勢・腰痛の改善

【やり方】

  1. 床に足を伸ばして座る
  2. 右ひざを立て、右足を左足の外側に出す
  3. 上半身を右方向にひねる
  4. 左ひじで右ひざを軽く押す
  5. そのまま20~30秒キープする
  6. 左右交互に2~3セット繰り返す
6. お腹まわりのストレッチ

【効果】内臓の活性化

【やり方】

  1. 両足を伸ばして床にうつ伏せに寝る
  2. 両手を床につけ、上半身を起こす
  3. 両ひじを真っすぐに伸ばし、背中を反らす
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 2~3セット繰り返す
7. 股関節まわりのストレッチ➀

【効果】腰痛・膝痛の改善

【やり方】

  1. 床に座り、左右の足裏を正面で合わせる
  2. 両手で足先を持ち、両膝を外側へ倒す
  3. 股関節が開きやすい位置まで上体を前傾させる
  4. 両手で膝を軽く押すようにしてもよい
  5. そのまま20~30秒キープする
  6. 2~3セット繰り返す
8. 股関節まわりのストレッチ②

【効果】腰痛・膝痛の改善

【やり方】

  1. 足を前後に大きく開き、後ろ足の膝から下が床につくまでお尻を落とす
  2. 両手でバランスをとりながら、上体を前足の太ももにつける
  3. そのまま20~30秒キープする
  4. 左右交互に2~3セット繰り返す
9. お尻のストレッチ

【効果】姿勢・腰痛の改善

【やり方】

  1. 両脚を伸ばし、床に仰向けに寝る
  2. 両膝を突き上げるように曲げ、両手で抱える
  3. 曲げた膝を胸の方に近づけるように引っ張る
  4. 頭と背中は床につけたままにしておく
  5. そのまま20~30秒キープする
  6. 2~3セット繰り返す
10. もも前のストレッチ

【効果】歩行機能の向上

【やり方】

  1. 床に脚を伸ばして座る
  2. 手を体の後ろで床につき、上体を後方に少し倒す
  3. 片脚を外側に向けて曲げ、太ももとふくらはぎをつける
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 反対側も同様に行う
  6. 左右交互に2~3セット繰り返す
11. もも裏のストレッチ

【効果】猫背・腰痛の改善

【やり方】

  1. 片脚を折り込み、もう一方の脚は前方へ伸ばす
  2. 脚を伸ばしたまま、上体を前傾する
  3. 指先で伸ばした脚の爪先を触るイメージで
  4. 前傾角度は無理のない範囲でOK
  5. 前傾したまま20~30秒キープする
  6. 反対側も同様に行う
  7. 左右交互に2~3セット繰り返す
12. ふくらはぎのストレッチ

【効果】血行促進・疲労回復

【やり方】

  1. 壁に手をつき、脚を前後に開く
  2. 前脚を曲げ、後ろ脚を伸ばす
  3. 後ろ脚のかかとを床に押し付ける
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 反対側も同様に行う
  6. 左右交互に2~3セット繰り返す

全身のストレッチ効果を高めるポイント

全身のストレッチ効果を高めるには「呼吸法」「可動域」「タイミング」が重要です。では、それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

1. ゆっくり長く呼吸しながら伸ばす

ゆっくり長く呼吸しながら行うと、全身ストレッチの効果が高まります。「5秒程度で鼻から吸い・7秒程度で口から吐く」を目安としてください。ゆっくり長く呼吸することで、心身ともにリラックスした状態となるため、全身の筋肉がほぐれやすくなるのです。

また、深呼吸によって大量の酸素が体内に供給され、全身の血液の巡りが良くなります。

2. 痛気持ちいい程度の可動域で伸ばす

全身ストレッチを行う際は、無理のない可動域で伸ばしてください。目安として、少し痛いけど気持ちよく感じる程度まで伸ばすのが効果的です

ゆっくりと伸ばしていき、適切な可動域に達したら、初めの5〜10秒で筋肉を刺激に慣らし、その後の10〜15秒でじっくりと伸ばしましょう。ただし、反動をつけて強く伸ばそうとすると、筋肉が緊張し、逆に伸びにくくなってしまうので注意してください。

3. 体が温まっている状態で行う

全身ストレッチは、体が温まっている状態で行うと効果が高まります。なぜなら、筋肉の緊張が緩み、血液が全身を巡りやすくなっているからです。

例えば、筋トレ後やお風呂上がりのタイミングがおすすめ。体が温まっていない場合には、その場で5分程度の足踏みをしてからストレッチに入ると、筋肉をほぐしやすくなるでしょう。

全身ストレッチのプログラム例

全身ストレッチを行う際の効果的なプログラム例を紹介します。下記のプログラムは、ストレッチする部位を2分割し、交互に行うことで、全身をバランスよくストレッチできるようになっています。頻度・種目数は自分に合わせて調整してくたさい。


A(月・水・金)

B(火・木・土)


ストレッチする部位

  • 首まわり
  • 肩甲骨まわり
  • 背中、腰まわり
  • お腹まわり
  • 股関節まわり
  • お尻
  • もも前
  • もも後ろ
  • ふくらはぎ
通常のストレッチでは物足りない場合は?

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下の動画では、上半身のストレッチ4種類と下半身のストレッチ4種目を紹介しています。


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ストレッチで全身の筋肉をほぐそう!

体全体の柔軟性を高めるには、全身ストレッチがおすすめです。抗重力筋を中心に、不調の原因となる筋肉をストレッチすることで、体全体の動きが良くなり、日常生活の質が向上します

体のガチガチや重だるい感じを改善したい方は、ぜひ本記事を参考にしてストレッチを行い、効率よく全身の筋肉をほぐしてください!



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