腹斜筋の筋トレメニュー7選!得られる効果と効率的に引き締めるコツ
わき腹を引き締めるには、腹斜筋の筋トレが不可欠です。キュッとくびれたメリハリのあるウエストラインは、男性にとっても、女性にとっても、魅力的ですよね。
本記事では、腹斜筋の筋トレメニューを紹介します。また、腹斜筋の筋トレで得られる効果や、効率的に引き締めるコツ、おすすめプログラムなども解説しますので、ぜひ参考にしてください。
腹斜筋の構造と役割
腹斜筋とは、わき腹の筋肉です。「外腹斜筋」「内腹斜筋」から構成され、総称して「腹斜筋」と呼んでいます。では、腹斜筋の構造と役割について、詳しく見ていきましょう。
1. 外腹斜筋
外腹斜筋とは、わき腹の表層部にあり、外から形が見える筋肉です。外腹斜筋が発達すると、わき腹に斜めのラインがくっきりと浮かび上がってきます。
主な役割は、体幹回旋(上体をひねる)・体幹側屈(上体を横に曲げる)です。また、内臓をサイドからしっかり支え、正常な位置に保つ役割もあります。そのため、外腹斜筋が衰えると、内臓が斜め下にずり落ち、下腹がポッコリと突き出る原因になってしまうのです。
2. 内腹斜筋
内腹斜筋は、わき腹の深層部にあり、外から形が見えない筋肉です。外腹斜筋と同様に、体幹回旋(上体をひねる)・体幹側屈(上体を横に曲げる)、内臓を正常な位置に保つ役割があります。内腹斜筋はインナーマッスルなので目立ちませんが、腹斜筋が大きな筋力を発揮するうえで欠かせません。
外腹斜筋と内腹斜筋は、筋繊維の方向が逆に走っており、互いに補助し合うことで、腹斜筋が発揮できる筋力が高まるのです。
腹斜筋の筋トレで得られる効果
腹斜筋の筋トレを継続すると、わき腹の引き締め、運動パフォーマンスの向上など、体にうれしい効果がもたらされます。腹斜筋の筋トレで得られる主な効果は、次の4つです。
1. わき腹が引き締まる
腹斜筋が鍛えられると、お腹がサイドから押し込まれ、わき腹がキュッと引き締まってきます。わき腹は、メリハリのある上半身を作るうえで重要な部位です。わき腹が引き締まると、男性は上半身の逆三角形が強調され、女性はウエストのくびれが目立ってきます。
2. シックスパックが際立つ
腹斜筋が発達すると、わき腹に斜めのラインがくっきりと浮かび上がってきます。すると、正面のシックスパックが際立つのです。「正面のシックスパック+わき腹の斜めライン」で、より完成度の高いカッコイイ腹筋を手に入れることができます。
3. 下腹ポッコリが改善する
腹斜筋には、内臓をサイドから支え、正常な位置に保つ働きがあります。そのため、腹斜筋を鍛えることで、斜め下にずり落ちた内臓が正常な位置に戻され、下腹ポッコリが改善されるのです。また、内臓機能も向上し、基礎代謝がアップします。
4. 運動パフォーマンスが向上する
腹斜筋が鍛えられると、体幹回旋や体幹側屈のスピードやパワーが高まり、運動パフォーマンスが向上します。特に、野球のバッティングやゴルフのスイングなど、体をひねる動作を伴うスポーツ競技のパフォーマンス向上に役立つでしょう。
【自重】腹斜筋の筋トレメニュー4選
それでは、腹斜筋を鍛える筋トレメニューを紹介します。まずは、自重で行う腹斜筋の筋トレメニューです。自宅で手軽にできるので、やりやすい種目から始めましょう。
1. クロスクランチ
クロスクランチは、主に、外腹斜筋を鍛える筋トレメニューです。1回1回、腹斜筋をしっかり収縮させながら行いましょう。
【筋トレの強度・量】片側10~20回×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 床に仰向けに寝て、左膝を立て、両手を頭の後ろで組む
- 息を吐きながら体をひねり、右肘と左膝をタッチさせる
- タッチしたら、そのまま息を吐き切るまでキープする
- キープ終了後、ゆっくり元に戻す
- 1セットが終了したら、反対側も同様に行う
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タッチできない場合には、起き上がれる位置まででOK
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フィニッシュで息を吐き切るようにする
2. サイドクランチ
サイドクランチは、主に、外腹斜筋を鍛える筋トレメニューです。反動を使いにくいので、腹斜筋を的確に刺激することができます。
【筋トレの強度・量】片側10~20回×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 体の右側を下にして横になり、両膝を軽く曲げる
- 左手を頭の後ろに回し、右手は前方に伸ばしておく
- 息を吐きながら、左肘を腰に近づけるようにして体を曲げる
- 左肘を腰に近づけたら、息を吐き切るまでキープする
- キープ終了後、息を吸いながら、ゆっくり元に戻す
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動作中に脚を動かさないようにする
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無理のない範囲で体を曲げる
3. ロシアンツイスト
ロシアンツイストは、外腹斜筋と内腹斜筋をバランス良く鍛える筋トレメニューです。足を浮かせながら行うので、見た目よりもキツイ運動です。
【筋トレの強度・量】片側10~20回×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 床に座り、膝を曲げて足を浮かせ、上体を少し後傾させる
- 息を吐きながら、上体だけを動かすように右にひねる
- ひねったら、息を吐き切るまでキープする
- キープ終了後、息を吸いながら戻し、左にも同様にひねる
- 左右交互に1回ずつ繰り返す
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1回1回大きくひねるよう意識する
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動作が難しい場合には、かかとを床について行う
4. サイドプランク
サイドプランクは、主に、内腹斜筋を鍛える筋トレメニューです。正しい姿勢をキープすることで、インナーマッスルへの刺激が強まります。
【筋トレの強度・量】片側30~60秒キープ×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 床に横向きに寝て、両脚を真っすぐ伸ばす
- 床側の肘を曲げて、前腕部を床につける
- 前腕部と床側の足で支えるようにして、床から腰を持ち上げる
- 体全体が一直線になるよう意識する
- 目線を正面に向け、そのままの姿勢をキープする
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腰はできるだけ高い位置でキープする
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キープ中に呼吸を止めないようにする
【ダンベル】腹斜筋の筋トレメニュー3選
次は、ダンベルで行う腹斜筋の筋トレメニューを紹介します。ダンベルを使用することで、筋トレの強度が高まります。自重ではもの足りない方は、ぜひお試しください。
1. サイドベント
サイドベントは、立位で腹斜筋を鍛える筋トレメニューです。高重量のダンベルで行うと、筋肥大効果が高まり、腹斜筋の厚みが増します。
【筋トレの強度・量】片側10~20回×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 片手でダンベルを持って立ち、腕を伸ばして体側で保持する
- もう一方の手は後頭部に置き、足は肩幅程度に広げておく
- 息を吐きながら、ダンベルを持っている側に上体を倒していく
- 上体を倒したら、息を吸いながら上体を起こす
- 上記動作を繰り返した後、反対側でも同様に行う
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上体を倒しながら息を吐き切るようにする
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ただし、無理して深く倒そうとしない
2. ダンベルツイスト
ダンベルツイストは、内腹斜筋への刺激を強める筋トレメニューです。ダンベルを持つことで、姿勢のキープが難しくなり、インナーマッスルが鍛えられます。
【筋トレの強度・量】片側10~20回×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 1個のダンベルを胸の前で両手で持ち、膝を立てて床に座る
- 息を吐きながら上体を右側にひねる
- 息を吸いながら上体を戻し、正面を向く
- 次に、息を吐きながら上体を左側にひねる
- 息を吸いながら上体を戻し、正面を向く
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ダンベルは、胸の前で固定し動かさない
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かかとは、床につけず軽く浮かせておく
3. ウッドチョップ
ウッドチョップは、スポーツ選手に有効な腹斜筋の筋トレメニューです。全身の筋肉が鍛えられるので、大きな筋力を発揮しやすくなります。
【筋トレの強度・量】片側10~20回×2~3セット
【筋トレのやり方】
- 1個のダンベルを両手で持ち、腕を下に伸ばして体の前で保持する
- 息を吸いながら膝を曲げ、ダンベルを右太ももの外側へ持っていく
- 息を吐きながら膝を伸ばし、ダンベルを左斜め上に振り上げる
- 振り上げた後、再びダンベルを右太ももの外側へ持っていく
- 上記動作を繰り返した後、反対側でも同様に行う
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下半身も使いながら、全身で動作する
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軽いダンベルから始めるようにする
腹斜筋を効率的に引き締めるコツ
腹斜筋を引き締めるには、筋トレはもちろん、ストレッチやトレーニング頻度も重要です。では、腹斜筋を効率的に引き締めるコツを解説します。
1. ストレッチで腹斜筋をほぐす
腹斜筋が動きにくいまま筋トレを行っても、刺激が上手く伝わらず、効果はあまり出ません。筋トレ効果を出すためには、腹斜筋をほぐして動きやすくしておく必要があるのです。
そこでおすすめなのが、腹斜筋のストレッチ。筋トレ前後や入浴後にストレッチを行うことで、腹斜筋がほぐれて動きやすくなり、刺激が伝わりやすくなります。
運動不足で体が硬い方は、最初の1週間は毎日ストレッチのみを行い、腹斜筋をほぐし動きやすくしてから筋トレを始めると、引き締めやすくなります。
腹斜筋のストレッチ方法を紹介しますので、参考にしてください。
【腹斜筋のストレッチ方法①】
- 仰向けに寝て、体を真っすぐに伸ばす
- 顔を横に向け上半身をひねっていく
- 同時に、上半身とは逆方向に下半身をひねっていく
- ひねった状態のまま、20~30秒キープする
- 左右交互に2~3セット繰り返す
【腹斜筋のストレッチ②】
- 脚を大きく開き、膝を伸ばして座る
- 片腕を天井に向けて真っ直ぐに伸ばす
- 腕を伸ばしたまま、上体をゆっくりと反対側へ倒していく
- 体を横に倒した状態で20~30秒キープする
- 左右交互に2~3セット繰り返す
2. 腹斜筋をしっかり収縮させる
腹斜筋への刺激を強めるには、1回1回、腹斜筋をしっかり収縮させることが重要です。腹斜筋をしっかり収縮させるには、体をひねった状態で、息を吐き切るまでキープしましょう。
お腹に空気が残っていると、それがクッションとなって筋収縮を妨げてしまうのです。
腹筋トレーニングでは、多く反復することに重点が置かれがちですが、いくら多く反復しても、1回1回の筋収縮が不十分のままでは、引き締め効果が低くなります。腹斜筋を効率的に引き締めるには、回数よりも「効き」を重視しなければなりません。1回1回しっかり筋収縮させながら行い、20回以下で限界に達するのが理想です。
3. 週3回を目安に鍛える
腹斜筋の筋トレは、週3回を目安に行うと良いでしょう。腹斜筋などの腹筋群は、もともと持久力が高く、疲れにくい筋肉です。そのため、筋トレ後48時間程度で十分回復します。したがって、中1〜2日おきに週3回の頻度で鍛えるのが効果的なのです。
例えば、月・水・金の週3回。あるいは、月・水・金・日・火・木・土・・・のローテーション。ただし、筋肉痛が残っている場合には、筋肉痛が治まってから行ってください。
腹斜筋のおすすめ筋トレプログラム
それでは、腹斜筋のおすすめ筋トレプログラムを紹介します。レベル別に3種類の筋トレプログラムを紹介しますので、自分に合わせて取り組んでみてください。
1. 初心者向け筋トレプログラム
初心者の方は、まずは、クロスクランチ(またはサイドクランチ)に絞り、腹斜筋が収縮する感覚をつかむようにしましょう。期間は、2〜3週間が目安です。
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クロスクランチ(またはサイドクランチ):片側10~20回×2~3セット
2. 中級者向け筋トレプロクラム
腹斜筋が収縮する感覚がつかめてきたら、種目を追加しましょう。ただし、セット間のインターバルをできるだけ短くし(30秒以内)、筋トレの強度を高めてください。
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クロスクランチ(またはサイドクランチ):片側10~20回×2~3セット
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サイドプランク:片側30~60秒キープ×2~3セット
3. 上級者向け筋トレプロクラム
腹斜筋の筋力が高まってきたら、ダンベル種目を追加しましょう。ただし、なるべく少ない種目数・セット数でオールアウトさせてください。3種目で6〜9セットが目安です。
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クロスクランチ(またはサイドクランチ):片側10~20回×2~3セット
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サイドベント:片側10~20回×2~3セット
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サイドプランク:片側30~60秒キープ×2~3セット
腹斜筋を引き締めるには食事にも注意する
腹斜筋を効率的に引き締めるには、食事にも注意しなければなりません。ポイントは、糖質の摂取量を減らすことです。わき腹は体脂肪が溜まりやすい部位ですが、体脂肪の正体は、摂り過ぎた「糖質」です。消費されずに行き場を失った糖質は、やがて脂肪細胞となり、わき腹や下腹に蓄えられます。
したがって、いくら筋トレをしていても、糖質を摂り過ぎていたのでは、体脂肪が邪魔をして、なかなか引き締められません。
今まで糖質を摂り過ぎていたという方は、まずは、主食の糖質(米・パン・麺類など)を減らしましょう。少しずつ減らし、1日の摂取量を、今までの半分程度まで減らすのが理想です。
筋トレと糖質制限を併用することで、より早く腹斜筋を引き締められるでしょう。
ダンベル以外で、腹斜筋の筋トレに有用な器具は?
腹斜筋のトレーニング強度を高めるには、ダンベルやマシンを使用するのが一般的です。しかし「ダンベルが家にない…」「出張などでジムに行けない日もある…」という方も多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが「VRTXバンド」です。
VRTXバンドは、1kgから91kgまで対応した7段階の強度設定があり、初心者〜上級者まで幅広く使える次世代フィットネスバンド。
腹斜筋のトレーニングにも対応しており、場所を選ばず、本格的な負荷でトレーニングが可能です。「ダンベルがない」「ジムに行けない」そんなときでも、無理なく腹斜筋を鍛える手段として活用できます。
【VRTXバンドの活用例】
VRTXバンド1本で、腹筋全体をバランス良く鍛えられます。下の動画では、腹斜筋を鍛える筋トレメニューを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
➀ ツイストクランチ
②サイドクランチ

忙しい30〜50代にこそおすすめ。ジムに行けない日でも、自宅や出張先で本格トレーニングが可能。安全・快適に鍛えられる次世代フィットネスバンド「VRTX」
◉「VRTX BAND」が選ばれる理由
1. ジム級のトレーニングが自宅で可能:1kg〜91kgの7段階負荷で、筋肥大からリハビリまで対応。プロも納得のトレーニング効果。
2. 指導者が選ぶ信頼の品質: 米特許取得の特殊素材で長持ち&肌に優しい。日本グッドデザイン賞受賞の高品質が安心感を生む。300人以上のトレーナーが推奨。
3. 初心者でも安心のサポート体制:100本以上のトレーニング動画が揃っているから、迷わず使えてすぐに実感。
腹斜筋の筋トレで理想的な腹筋を目指そう!
腹斜筋を引き締めるには、筋トレが欠かせません。腹斜筋をしっかり収縮させながら、週3回を目安に鍛えることで、2〜3ヶ月後、見た目にもわかる効果を実感できるでしょう。
もっと早く効果を出したい場合には、ストレッチや糖質制限の併用をおすすめします。「筋トレ+ストレッチ+糖質制限」は、腹斜筋を引き締める最高の組み合わせです。
ぜひ、本記事を参考にして腹斜筋を引き締め、メリハリのある理想的な腹筋を目指してください!