コラム

体幹を鍛えるには?筋トレメニュー7選と効果を高める5つのポイント

体幹トレーニングは、自宅で手軽にできるのが魅力です。しかし、体幹を的確に刺激できず、なかなか効果を実感できない…という方も多いのではないでしょうか?

本記事では、体幹の正しい鍛え方を解説します。体幹の筋トレメニューや効果を高めるポイント、負荷の高め方などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナーとしての経験は32年あります。 これまで、初心者~アスリート・ボディビルダーまで、 約2000人のボディメイクのお手伝いをさせていただきました。 現在は、栃木・茨城・埼玉を中心に活動し、 独自の「最大筋収縮トレーニング法」を用いて、 関節に優しい筋トレのやり方を指導しています。

体幹トレーニングで鍛えられる筋肉

体幹トレーニングにおける「体幹」とは、一般的に「お腹まわり」を指しています。では、体幹トレーニングで鍛えられる主な筋肉を見ていきましょう。

1. 深層部にある4つの筋肉

体幹の中心は、腹腔(ふくくう)を囲む部分です。腹腔とは、肋骨(ろっこつ)と骨盤の間の「がらんどうになっている空間」であり、内臓が収められています。

腹腔には骨格がないため、内臓は、腹腔を囲む筋肉によって保持されています。腹腔を囲む筋肉とは、体の深層部にあるインナーマッスルであり、具体的には次の4つです

  • 横隔膜(おうかくまく):肺の下にあり、呼吸に合わせて上下する筋肉

  • 腹横筋(ふくおうきん):腹腔のまわりをコルセットのように覆っている筋肉

  • 多裂筋(たれつきん):背骨に付着し、体をひねる時に腰を安定させている筋肉

  • 骨盤底筋群(こつばんていきんぐん):骨盤の底に蓋をしている筋肉

2. 表層部・中層部にある3つの筋肉

体幹には、体の表層部・中層部にある筋肉も含まれます。具体的には次の3つです。

  • 腹直筋(ふくちょくきん):お腹の前面にある縦長の筋肉

  • 腹斜筋(ふくしゃきん):お腹の側面にある筋肉(外腹斜筋・内腹斜筋)

  • 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん):背骨まわりにある筋肉の総称

体幹トレーニングで期待できる効果

体幹は「体の軸」であり、スポーツや日常生活において重要な役割を担う部位です。では、体幹トレーニングで期待できる効果を紹介します。具体的には、次の5つです。

1. ウエストが引き締まる

体幹トレーニングによって、腹直筋・腹斜筋・腹横筋が鍛えられると、ウエストが引き締まってきます。特に、インナーマッスルである腹横筋には、お腹全体をまわりからキュッと締め上げる働きがあるため、ウエストの引き締めには欠かせない筋肉です

2. 筋力を発揮しやすくなる

体幹が強化されると、スポーツや日常生活において、大きな筋力を発揮しやすくなります。なぜなら、体の軸が安定し、筋力を末端の手足にまで効率良く伝えられるからです。また、中高年の筋力低下を抑える手段としても、体幹トレーニングは役に立ちます。

3. 運動パフォーマンスが向上する

スポーツ選手にとって、体幹トレーニングは不可欠です。なぜなら、体幹が安定すると、試合中の動作にブレがなくなり、長時間動いても疲れにくくなるからです。また、一般の人にとっても、長時間歩いたり立ち続けたりなど、さまざまな場面で役に立ちます。

4. 姿勢が美しくなる

体幹トレーニングは、悪い姿勢の改善にも効果的です。体幹が安定すると、腹筋と背筋の筋力バランスが良くなり、腰の骨である腰椎(ようつい)も安定してきます。また、腹圧(腹腔内の圧力)も高まってきます。すると、背骨が伸ばされて姿勢が美しくなるのです。

5. 肩こり・腰痛の予防効果が期待できる

体幹が強化されると、姿勢が良くなり肩や腰への負担が軽減されるため、肩こり・腰痛の予防効果も期待できます。特に、長時間のデスクワークで肩こり・腰痛になりやすい方には、予防対策として、無理のない範囲での体幹トレーニングが有効です。

体幹を鍛える筋トレメニュー7選

それでは、体幹を鍛える筋トレメニューを紹介します。具体的には次の7種目です。すべて自重で行う筋トレなので、まずは1〜2種目からスタートしてみましょう

1. クランチ

クランチは、主に腹直筋を鍛える筋トレメニューです。腹直筋が強化されると、お腹が正面から押し込まれ、平らになってきます。6パックを手に入れることも可能です。

【筋トレの量・強度】10~20回×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 床に仰向けになって寝る
  2. 両膝を立て、両手を頭の後ろで組む
  3. 息を吐きながら、オデコをオヘソに近づけるように上体を丸める
  4. 上体を丸めたら、息を吐き切るまで、そのままの姿勢をキープ
  5. キープ終了後、息を吸いながら、ゆっくり元に戻していく
⚠️【筋トレの注意点】
  • 終始アゴを引いたまま動作し、腹筋の緊張が緩まないようにする

  • 上体を上げるのではなく、丸める意識で行う

2. ツイストクランチ

ツイストクランチは、主に腹斜筋を鍛える筋トレメニューです。腹斜筋が強化されると、お腹が側面から押し込まれ、細くなってきます。お腹ポッコリの解消にも効果的です。

【筋トレの量・強度】10~20回×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 床に仰向けに寝る
  2. 両膝を立て、両手を頭の後ろで組む
  3. 息を吐きながら、右肘と左膝を近づけていく
  4. 右肘と左膝が触れたら、息を吐き切るまで、そのままキープ
  5. キープ終了後、息を吸いながら、ゆっくり元に戻していく
⚠️【筋トレの注意点】
  • 1回1回、頭を床につけないようにする

  • 片側1回ずつ交互に繰り返す

3. フロントプランク

フロントプランクは、主に腹横筋を鍛える筋トレメニューです。腹横筋が強化されると、お腹がまわりから締め上げられ、引き締まってきます。お尻の引き締めにも効果的です。

【筋トレの量・強度】30~60秒キープ×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 両脚を真っすぐ伸ばし、床にうつ伏せに寝る
  2. 肘を曲げて前腕部を床につけ、上半身を起こす
  3. つま先を立てて、下半身も床から浮かせる
  4. 体全体が一直線になるよう意識する
  5. 目線を下に向け、そのままの姿勢をキープする
⚠️【筋トレの注意点】
  • キープ中、呼吸を止めないようにする

  • キープ中、お尻が上がらないようにする

4. サイドプランク

サイドプランクは、主に腹横筋を鍛える筋トレメニューです。特に、腹横筋の側面が強化されるため、わき腹の辺りが引き締まり、シャープな感じになってきます。

【筋トレの量・強度】片側ずつ交互に、30~60秒キープ×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 床に横向きに寝て、両脚を真っすぐ伸ばす
  2. 床側の肘を曲げて、前腕部を床につける
  3. 前腕部と床側の足で支えるようにして、床から腰を持ち上げる
  4. 体全体が一直線になるよう意識する
  5. 目線を正面に向け、そのままの姿勢をキープする
⚠️【筋トレの注意点】
  • キープ中、呼吸を止めないようにする

  • キープ中、腰が下がらないようにする

5. バックエクステンション

バックエクステンションは、主に脊柱起立筋を鍛える筋トレメニューです。脊柱起立筋が強化されると、背骨が伸ばされ姿勢が良くなってきます。腰痛の予防にも効果的です。

【筋トレの量・強度】10~20回×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 床にうつ伏せに寝て、足を腰幅程度に開く
  2. 両手を耳の後ろに軽く置き、肘を左右に開く
  3. 息を吸いながら、上体を起こす
  4. 上体を起こした位置で、2~3秒キープする
  5. キープ終了後、息を吐きながら、ゆっくり上体を下げる
⚠️【筋トレの注意点】
  • 無理に高く起こそうとしない

  • 反動を使って起こそうとしない

6. ヒップリフト

ヒップリフトは、お尻を引き締めると共に、多裂筋・骨盤底筋群を強化できる筋トレメニューです。多裂筋・骨盤底筋群が鍛えられると、体幹の安定性がより高まります。

【筋トレの量・強度】10~20回×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 床に仰向けに寝る
  2. 両膝を立て、両手は体側に伸ばしておく
  3. 息を吐きながら、お尻を持ち上げる
  4. お尻を上げた位置で、2~3秒キープする
  5. キープ終了後、息を吸いながら、ゆっくりお尻を下ろす
⚠️【筋トレの注意点】
  • お尻は、地面スレスレまで下ろす

  • キープ中、お尻の緊張を緩めないようにする

7. ドローイン

ドローインは、横隔膜・腹横筋を鍛える筋トレメニューです。横隔膜の動きが良くなると、深い呼吸ができるようになり、心身のリラックス効果が高まります。

【筋トレの量・強度】10回×2~3セットを目安に行う

【筋トレのやり方】

  1. 床に仰向けに寝る  
  2. 両膝を立て、足を肩幅程度に開く
  3. 大きく息を吸い込み完全に吐き出す
  4. 息を吐いたら、お腹を凹ませた状態で2~3秒キープする
  5. 下腹部に手を当てるとお腹の動きを意識しやすい
⚠️【筋トレの注意点】
  • 鼻から息を吸い、口から吐くようにする

  • 背中を反らさないようにする

体幹トレーニングの効果を高める5つのポイント

体幹トレーニングの効果は、取り組み方次第で違ってきます。正しい方法で取り組めば、2〜3ヶ月後には、ウエストが引き締まるなど、見た目にも変化が現れるでしょう。では、体幹トレーニングの効果を高めるポイントを解説します。具体的には、次の5つです。

1. 週3~4回を目安に鍛える

体幹の筋肉は、1日おきに週3〜4回を目安に鍛えると良いでしょう。なぜなら、体幹の筋肉は持久力に優れ、筋トレ後の回復が早いからです。

特に、インナーマッスルは体の深層に位置し筋断面積も小さいため、表層にある筋肉よりも筋トレによるダメージを受けにくくなります。しかも、日常での使用頻度が高く疲れにくいため、回復が早いのです。

2. 体幹全体をバランス良く鍛える

体幹には複数の筋肉が存在するため、全体をバランス良く鍛えることがポイントです。特に、拮抗筋である「腹筋」と「背筋」の筋力バランスが悪くなると、体幹が不安定な状態となり、腰痛などの原因にもなります。

体幹トレーニングでは、腹筋を鍛える種目だけ行うのではなく、脊柱起立筋などの背筋を鍛える種目も行うようにしてください。

3. 筋トレメニューに変化をつける

体幹の筋肉は刺激に慣れやすいため、筋トレメニューに変化をつけると効果が高まります。例えば、1週目に「クランチ・サイドプランク・ヒップリフト」を行ったとしたら、2週目は「ツイストクランチ・フロントプランク・バックエクステンション」を行うのです。

定期的に種目や順番を入れ替えることで、筋肉の反応が良くなります。

4. 決まったタイミングで行う

体幹トレーニングは、毎回決まったタイミングで行うと、継続しやすくなります。例えば、朝食前や入浴前後など、毎日の生活の中で必ず存在するタイミングで行うと、習慣化されやすく効果的です。

体幹トレーニングは激しい運動ではないので、朝食前でも無理なくできますし、入浴の前後に行えば、安眠効果も高まるでしょう。

5. 栄養バランスにも注意する

体幹トレーニングの効果を高めるには、栄養バランスにも注意する必要があります。お腹の脂肪が気になる方は、糖質(米やパン、麺類など)の摂取量を、今までの半分程度に減らしましょう。

その代わり、筋肉の原料となるタンパク質をしっかり摂ってください。脂質が少ない食材(赤身の肉・鶏の胸肉やササミ・魚介類など)がおすすめです。

体幹トレーニングの負荷を高めるには?

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1. トランクローテーション

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体幹トレーニングでカッコイイ体を目指そう!

体幹トレーニングは、ウエストの引き締めや運動パフォーマンスの向上、姿勢改善など、体にとって多くのメリットをもたらします。初心者の方は、1日5〜10分程度でいいので、まずは2〜3ヶ月後を目標に、自分が取り組みやすいタイミングで行ってみてください

体幹トレーニングを習慣化し、引き締まったカッコイイ体を目指しましょう!



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