胸椎ストレッチのやり方は?基本メニュー4選と効果を高めるポイント
現代人の多くは、胸椎がガチガチに硬くなっています。そのまま放置すると、様々な体の不調を引き起こす可能性があるため、早期の改善が必要です。
そこでおすすめなのが「胸椎ストレッチ」。本記事では、胸椎ストレッチの基本メニューや効果を高めるポイントなどを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
胸椎(きょうつい)とは?
胸椎とは、背骨のうち、胸部に位置する12個の椎骨(ついこつ)を指します。
背骨は、頭側から、頸椎(けいつい)7個・胸椎12個・腰椎(ようつい)5個の順で連結され、その下に仙骨(せんこつ)と尾骨(びこつ)があります。つまり、胸椎は、背中の中心に位置している重要な関節なのです。また、肋骨(ろっこつ)と連結して胸郭(きょうかく)を形成し、肺や心臓を守る働きもあります。
胸椎の可動域は20〜40度と狭く、屈曲(丸める)・伸展(反らす)・側屈(傾ける)・回旋(ひねる)が主な動きです。
胸椎の硬化が体に及ぼす影響
胸椎はもともと可動域が狭く、普段からあまり動かすこともないため、ガチガチに硬くなっている人が多くいます。特に、座って過ごす時間が長い人は要注意です。胸椎が硬くなると、胸が縮こまって肩が前方へ丸まるため、猫背や巻き方になる可能性があります。
また、姿勢が前かがみになることで、胸郭の拡張が制限され、横隔膜の可動域が狭くなるため、呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅いと、眠りも浅くなり、心身にストレスや疲労を感じやすくなります。
更には、胸椎の硬化が進むと、上半身をひねったり曲げたりする動作がしづらくなり、日常生活に支障が出る可能性もあるのです。
胸椎ストレッチで得られる効果
ストレッチによって胸椎の柔軟性が高まると、姿勢の改善や呼吸の深化、運動機能の向上など、体に嬉しい効果が期待できます。では、主な効果について見ていきましょう。
1. 猫背や巻き肩を改善できる
胸椎ストレッチによって、猫背や巻き肩を改善できる可能性があります。胸椎の柔軟性が高まると、胸を広げやすくなり、肩が正常な位置に戻されるため、姿勢が良くなるのです。また、猫背や巻き肩の改善によって、背中や肩の痛みや不快感も緩和されます。
2. 呼吸が深まる
胸椎ストレッチによって、呼吸が深まる可能性があります。胸椎が柔らかくなることで胸郭の柔軟性も高まるため、横隔膜の可動域が広がり、呼吸が深くなるのです。また、深い呼吸ができるようになると、自律神経のバランスが整い、睡眠の質も向上します。
3. 体の動きが良くなる
胸椎ストレッチによって、体の動きが良くなる可能性があります。例えば、胸椎の屈曲や伸展がスムーズになると、肩や腕を動かしやすくなります。また、胸椎の回旋がスムーズになると、あらゆるスポーツのパフォーマンスが向上するのです。
胸椎ストレッチの基本メニュー4選
それでは、胸椎ストレッチの基本メニューを紹介します。具体的には下記の4種です。①屈曲⇒②伸展⇒③側屈⇒④回旋の順に行うと、胸椎をほぐしやすくなります。
胸椎ストレッチ①「屈曲」
胸椎の屈曲ストレッチは、胸を前に丸める動作です。屈曲の可動域目安は30〜40度。屈曲ストレッチは、特に、肩の痛みや不快感の緩和に効果的です。
【やり方】
- 椅子またはベンチに座る
- 両手を組んで前方へ伸ばす
- ゆっくり胸(背中)を丸める
- そのまま20~30秒キープする
- ゆっくり元の状態に戻す
- 2~3セット行う
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丸める時は、背骨の椎骨を上から一つずつ丸めていく
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戻す時は、背骨の椎骨を下から一つずつ戻していく
胸椎ストレッチ②「伸展」
胸椎の伸展ストレッチは、胸を後ろに反らす動作です。伸展の可動域目安は20〜25度。伸展ストレッチは、特に、猫背や巻き肩の改善、呼吸の深化に効果的です。
【やり方】
- 四つん這いになる
- 両手を前に伸ばして床につける
- お尻を突き出すようにして胸を反らす
- 胸から指先まで床につけた状態になる
- そのまま20~30秒キープ
- 2~3セット行う
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お尻を上に向けて突き上げる
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肩甲骨の間に刺激を感じながら行う
胸椎ストレッチ③「側屈」
胸椎の側屈ストレッチは、胸を左右に傾ける動作です。側屈の可動域目安は約25度。側屈ストレッチは、特に、背中の痛みや不快感の緩和に効果的です。
【やり方】
- 椅子またはベンチに座る
- 両手を頭の後ろで組み、上体を右に倒す
- そのまま20~30秒キープ
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット行う
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腰ではなく胸から倒す意識で行う
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背中が丸まらないように注意する
胸椎ストレッチ④「回旋」
胸椎の回旋ストレッチは、胸を左右にひねる動作です。回旋の可動域目安は約30度。回旋ストレッチは、特に、運動パフォーマンスの向上に効果的です。
【やり方】
- 四つん這いになる
- 片腕を体の下から反対側へ通す
- 両手を広げるように体をひねる
- そのまま20~30秒キープ
- 反対側も同様に行う
- 左右交互に2~3セット行う
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顔はひねる方向へ向ける
-
胸からひねる意識で行う
胸椎ストレッチの効果を高めるポイント
胸椎ストレッチの効果を高めるポイントを解説します。胸椎ストレッチは、適切な呼吸法・可動域・セット数・体温・頻度によって、効果を高めることが可能です。
1. ゆっくり長く呼吸しながら行う
胸椎ストレッチは、ゆっくり長く呼吸しながら行いましょう。ゆっくり長く呼吸すると、心身がリラックスした状態となるため、筋肉の緊張が緩み、胸椎をほぐしやすくなるのです。また、深呼吸によって血流量が増加し、ストレッチ効果が高まります。
2. 痛みを感じない範囲で行う
胸椎ストレッチは、痛みを感じない範囲で行いましょう。胸椎はもともと可動域が狭いため、強く伸ばそうとすると可動域が広がり過ぎてしまい、筋肉や関節を痛める可能性があります。胸椎は、気持ちよく感じる程度に伸ばすのがベストです。
3. 1種目につき2セット以上行う
胸椎ストレッチは、1種目につき2セット以上行いましょう。1セット目は胸椎が刺激に慣れていないため、あまりほぐれません。2セット目以降で刺激に慣れ、徐々にほぐれてきます。セット間のインターバルは30秒以内を目安にしてください。
4. 体が温まっている時に行う
胸椎ストレッチは、体が温まっている時に行うと、動作がスムーズになり効果的です。例えば、お風呂上がりは体温が高いのでおすすめです。体が温まっていない場合には、その場で5分程度の足踏みをしてからストレッチに入ると良いでしょう。
5. 週3回以上行う
胸椎ストレッチの効果を持続させるには、一定の間隔で週3回以上行いましょう。間隔が空きすぎてしまうと、ほぐれた状態が元に戻ってしまうため効果が持続しません。胸椎ストレッチは、間隔をあまり開けずに続けることがポイントです。
通常のストレッチでは物足りない場合は?
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【VRTXマルチハンドの使用例】
VRTXマルチバンドを使用したストレッチのやり方を紹介します。一般的なストレッチでは難しいポーズも、VRTXマルチバンドを使えば可能となります。また、体の末端をしっかり引き寄せて伸ばすことで、ストレッチ効果がより高まるのです。
下の動画では、上半身のストレッチ4種目と下半身のストレッチ4種目を紹介しています。
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ストレッチで胸椎の柔軟性を高めよう!
胸椎の柔軟性を高めるには「胸椎ストレッチ」が不可欠です。コンスタントに続けることで、姿勢の改善や呼吸の深化、運動パフォーマンスの向上など、体に嬉しい効果が期待できます。
胸椎ストレッチの基本は、➀屈曲・②伸展・③側屈・④回旋の4パターン。1日5分程度でOKなので、ぜひ本記事を参考にして、胸椎ストレッチをお試しください!