コラム

自重トレーニング14選!効果の高め方やプログラム例も解説

自宅で手軽に取り組める自重トレーニング。しかし、器具を使わない手軽さがある反面、筋肉への効かせ方など難しい面もあるのです。

今回は、自重トレーニングにスポットを当て、おすすめの種目や効果を出すポイント、ブログラム例などを解説します。自重トレーニングで効率良く筋肉をつけたい方は、ぜひ参考にしてください。

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナー歴34年。明治大学卒業後、セントラルスポーツにてトレーナーとして勤務。その後、パーソナルトレーナーとして独立。これまでに、初心者〜スポーツ選手まで2000名以上の筋トレやダイエット、コンディショニングを担当。また、医療機関での運動プログラムの作成・トレーニングの指導にも携わる。

自重トレーニングとは?

自重トレーニングとは自分の体重を負荷にして行う筋力トレーニングです。代表種目として「腕立て伏せ」があります。腕立て伏せを正確なフォームで行うと、体重の約60%の負荷が体にかかってきます。例えば、体重70kgの人なら約42kgの負荷がかかるのです。

初心者にとって、42kgの負荷を扱うのは簡単ではありません。自重トレーニングを正確なフォームで行うと、それだけキツイ運動となり、高い効果が期待できるのです。

自重トレーニングのメリット

自重トレーニングのメリットは下記の3点です。

  1. 自宅で手軽に取り組める

  2. 実用的な筋肉が備わる

  3. トレーニング中の安全性が高い

一つずつ詳しく見ていきましょう。

1. 自宅で手軽に取り組める

自重トレーニングは、ダンベルやマシンなどを使用しないため、自宅で手軽に取り組むことができます。また、畳一畳程度のスペースがあればOKなので、部屋が狭くても大丈夫です。自重トレーニングなら、忙しい方でも継続して取り組めるでしょう。

2. 実用的な筋肉が備わる

自重トレーニングを行うと、日常生活やスポーツで役立つ実用的な筋肉が備わります。いくら見た目がムキムキでも、重たいだけの筋肉では、日常生活やスポーツで役に立ちません。自重トレーニングなら、強くて使える筋肉をつくることができるのです。

3. トレーニング中の安全性が高い

自重トレーニングは、器具を使わず自重を負荷とするので、体の自由度が高く、安全にトレーニングができます。そのため、動作の途中で姿勢を崩したとしても、とっさに手をつくなど、怪我を回避する動作を取りやすいのです。

自重トレーニングのデメリット

自重トレーニングのデメリットは下記の2点です。

  1. 軽い重量から始められない

  2. 自分の体重が負荷の上限になる

それぞれについてチェックしておきましょう。

1. 軽い重量から始められない

自重トレーニングの場合、種目によっては自分の筋力に合わせた負荷設定がしづらく、動作が困難となる場合があります。例えば、腕立て伏せでは体重の約60%の負荷がかかってくるので、筋力が低いと反復するのが困難になってしまうのです。

2. 自重が負荷の上限になる

自重トレーニングでは、自重が負荷の上限となるため、自重以上の負荷をかけたい場合には、バーベルやマシンを使う必要があります。より大きな筋肉を目指したい方は、自重トレーニングで土台を築いたうえで、器具を用いて負荷を高めていきましょう。

おすすめの自重トレーニング14選

それでは、おすすめの自重トレーニングを紹介します。まずは、自分が鍛えたい部位の自重トレーニングを3〜4種目選び、無理のない範囲で行ってみましょう

1. スクワット

【ターゲット】太もも・お尻

【やり方】

  1. 肩幅よりも広く足を開いて立つ
  2. 手は胸の前に伸ばしておく
  3. 胸を張って背筋を伸ばす
  4. 息を吸いながらゆっくりしゃがむ
  5. しゃがむ深さは、太ももが床と平行になるくらいまで
  6. 息を吐きながら力強く立ち上がる
  7. 動作中に背中が丸まらないように注意する
2. レッグランジ

【ターゲット】太もも・お尻

【やり方】

  1. 足を閉じ、つま先を正面に向けて立つ
  2. 手は腰に当てるか頭の後ろで組んでおく
  3. 背筋を伸ばして上体を真っ直ぐにする
  4. 息を吸いながら片方の足を大きく一歩前に踏み出す
  5. 着地したら、膝を90度程度まで曲げる
  6. 息を吐きながら地面を蹴り上げ、元の位置に戻す
  7. 片側1回ずつ交互に繰り返す
3. ヒップリフト

【ターゲット】お尻・太ももの裏側

【やり方】

  1. 床に仰向けになって横になる
  2. 膝を90度くらいにして立て、両手は体側に置いておく
  3. 息を吐きながら力強くお尻を持ち上げる
  4. お尻を上げたら、肩から腰までを一直線にする
  5. お尻を高い位置まで上げたら2~3秒キープする
  6. キープが終了後、息を吸いながらゆっくりと下ろす
4. カーフレイズ

【ターゲット】ふくらはぎ

【やり方】

  1. つま先を正面に向け、足を腰幅程度に開く
  2. 息を吐きながら踵を真上に向かって押し上げる
  3. 踵を高く上げた位置で2〜3秒キープする
  4. キープ終了後、息を吸いながら踵を下ろしていく
  5. 踵が床に触れたらすぐに切り返す
  6. 膝を真っ直ぐ伸ばしたまま動作する
5. プッシュアップ

【ターゲット】胸・二の腕の裏側

【やり方】

  1. 肩幅より手のひら1つ分外側に開いた位置に手をつく
  2. 足は腰幅程度に開き、体を一直線に伸ばす
  3. 息を吸いながら腕を曲げ、胸が床スレスレになるまで体を下ろす
  4. 体を下ろしながら、左右の肩甲骨を寄せていく
  5. 体を下ろしたら、息を吐きながら腕を伸ばし、体を押し上げていく
  6. 体を押し上げながら、肩甲骨を外に開いていく
  7. 体を一直線にしたまま動作する
6. パイクプッシュアップ

【ターゲット】肩・二の腕の裏側

【やり方】

  1. 手は肩幅よりやや広く、足は腰幅程度に開き、腕立て伏せの姿勢になる
  2. お尻を高く持ち上げ、体を「くの字」に曲げる
  3. その状態のまま、息を吸いながら腕を曲げ、体を斜め前方に下ろす
  4. 頭が床スレスレになるまで体を下ろしていく
  5. 体を下ろしたら、息を吐きながら腕を伸ばし、体を押し上げていく
  6. 背中を真っ直ぐにしたまま動作する
7.インバーテッドロウイング

【ターゲット】背中・二の腕の表側

【やり方】

  1. バーを肩幅程度の広さで握り、斜め懸垂の姿勢をとる
  2. 自宅で行う場合は、テーブルの端に手をかけて行う
  3. 息を吸いながら腕を曲げ、胸をバー(テーブル)に近づける
  4. 腕を曲げ切った位置で2~3秒キープする
  5. 息を吐きながら腕を伸ばし、元の姿勢に戻す
  6. 背中~踵までを真っ直ぐにしたまま動作する
8. バックエクステンション

【ターゲット】背中

【やり方】

  1. 床にうつ伏せに寝て、足を腰幅程度に開く
  2. 両手を頭の後ろで組み、肘を左右に開く
  3. 息を吸いながら上体を起こす(無理のない高さまで)
  4. 上体を起こすと同時に足も上げ、お尻に力を入れる
  5. 上体を起こしたら、肘を可能な限り引き寄せる
  6. そのままの状態で2~3秒キープする
  7. キープ終了後、息を吐きながらゆっくり上体を下ろす
9. リバースプッシュアップ

【ターゲット】二の腕の裏側

【やり方】

  1. 背中の後ろのベンチに、手を肩幅程度に開いてつく
  2. 足を前方に置き、腕を伸ばしてお尻を浮かせた状態にする
  3. 息を吸いながら腕を曲げ、上体を真っ直ぐ下に沈める
  4. 沈める深さは、肘が90度になる程度まで
  5. 息を吐きながら腕を伸ばし、元の姿勢に戻す
  6. 上体が斜めにならないように注意する
10. クランチ

【ターゲット】お腹の前面

【やり方】

  1. 床に仰向けになって寝る
  2. 両膝を立て、両手を頭の後ろで組む
  3. 息を吐きながら、オデコをオヘソに近づけるように上体を丸める
  4. 上体を丸めたら、息を吐き切るまでキープする
  5. キープ終了後、息を吸いながらゆっくり元に戻していく
  6. アゴを引いたまま動作し、腹筋の緊張が緩まないようにする
11. リバースクランチ

【ターゲット】下腹

【やり方】

  1. 床に仰向けになり、腕を伸ばして手のひらを床に伏せておく
  2. 両足を真上に上げて、両膝を90度に曲げる
  3. 息を吐きながら、骨盤を丸めるようにして膝を胸に近づける
  4. 骨盤を丸めたら、息を吐き切るまでそのままの姿勢をキープ
  5. キープ終了後、息を吸いながらゆっくり元に戻していく
  6. 膝を90度に曲げたまま動作する
12. ツイストクランチ

【ターゲット】脇腹・下腹

【やり方】

  1. 床に仰向けに寝る
  2. 両膝を立て、両手を頭の後ろで組む
  3. 息を吐きながら、右肘と左膝を近づけていく
  4. 右肘と左膝が触れたら、息を吐き切るまで、そのままキープ
  5. キープ終了後、息を吸いながら、ゆっくり元に戻していく
  6. 片側1回ずつ交互に繰り返す
13. プランク

【ターゲット】体幹

【やり方】

  1. 両脚を真っすぐ伸ばし、床にうつ伏せに寝る
  2. 肘を曲げて前腕部を床につけ、上半身を起こす
  3. つま先を立てて、下半身も床から浮かせる
  4. 体全体が一直線になるよう意識する
  5. そのままの姿勢を辛くなるまでキープする
  6. キープ中、呼吸を止めないようにする
  7. キープ中、お尻が上がらないよう注意する
14. サイドプランク

【ターゲット】体幹

【やり方】

  1. 床に横向きになって寝る
  2. 床側の肘を立て、上半身を持ち上げる
  3. このとき肩の真下に肘が来るようにし、前腕部は床につける
  4. 両足を伸ばし、床側の足の側面で下半身を支える
  5. そのままの姿勢を辛くなるまでキープする
  6. 反対側でも同じように行う

自重トレーニングの効果を高めるポイント

自重トレーニングで効果を高めるポイントは下記の4点です。

  1. 持続的に力を出し続ける

  2. 反復回数を決め打ちしない

  3. 2~3セット繰り返す

  4. 週2~3回の頻度で行う

ポイントごとに詳しく解説します。

1. 持続的に力を出し続ける

自重トレーニングは、じわりと持続的に力を出し続けることで効果が高まります。ゆっくり動かし、じっくり効かせることで、筋肉が一時的に膨張して大きくなる現象(パンプアップ)が起こり、筋肥大が促されるのです。

例えば、スクワットの場合なら、3〜4秒かけてしゃがむことで筋肉の緊張が持続し、太ももへの刺激を強めることができます。自重トレーニングでは、こうした化学的ストレスを筋肉に与えることが重要なのです。

2. 反復回数を決め打ちしない

自重トレーニングは、筋力や体重の違いによって、反復できる回数が左右されます。よって、何回と決め打ちするのではなく、できるだけ多く反復するよう心がけてください。そして、反復回数を少しずつ伸ばしていくことで、効果が高まるのです。

3. 2~3セット繰り返す

自重トレーニングのセット数は、2〜3セットが効果的です。1セット目で筋肉を慣らし、2、3セット目でじっくり効かせるようにしましょう。セット間のインターバルは1分を目安とし、呼吸が整わない場合には、もう少し延ばしてください。

4. 週2~3回の頻度で行う

自重トレーニングの頻度は、週2〜3回が効果的です。例えば、月・木の週2回や、月・水・金の週3回。筋肥大を促すには休養も必要です。頻度を多くしすぎてしまうと、筋肉が回復する時間が足りず、筋力・筋量が低下してしまうので注意してください。

自重トレーニングのプログラム例

自重トレーニングのプログラム例を「上半身」「下半身」「腹筋」「全身」に分けて紹介します。自分の目的や体力に応じて、種目の変更や種目数の増減を行ってください。

1. 上半身の自重トレーニングプログラム例

胸・背中・肩・腕をたくましくしたい方におすすめのプログラムです。

  1. プッシュアップ:2セット
  2. インバーテッドロウイング:2セット
  3. パイクプッシュアップ:2セット
  4. ツイストクランチ:2セット

※各セットで辛くなるまで反復する

2. 下半身の自重トレーニングプログラム例

太もも・お尻・ふくらはぎを引き締めるのに効果的なプログラムです。

  1. スクワット:2セット
  2. レッグランジ:2セット
  3. ヒップリフト:2セット
  4. カーフレイズ:2セット

※各セットで辛くなるまで反復する

3. 腹筋の自重トレーニングプログラム例

お腹まわりをスッキリさせたい方におすすめのプログラムです。

  1. クランチ:2セット
  2. リバースクランチ:2セット
  3. ツイストクランチ:2セット
  4. プランク:2セット

※各セットで辛くなるまで反復する(キープする)

4. 全身の自重トレーニングプログラム例

全身の筋肉をバランス良く鍛えるのに効果的なプログラムです。

  1. スクワット:2セット
  2. プッシュアップ:2セット
  3. バックエクステンション:2セット
  4. ツイストクランチ:2セット

※各セットで辛くなるまで反復する

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