腸腰筋の筋トレ種目5選!筋トレ効果を高める3つのポイント
コラム

腸腰筋の筋トレ種目5選!筋トレ効果を高める3つのポイント

腸腰筋とは、体の深層部に位置するインナーマッスルであり、歩行や走行、姿勢と関連している非常に重要な筋肉です。しかし、座っている時間が長い人は、腸腰筋の筋力が低下しやすく、足腰の衰えや腰痛の原因となることがあります。

本記事では、腸腰筋を鍛える筋トレ種目や効果を高めるポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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この記事を監修した人
大久保孝一
VRTX編集部 | パーソナルトレーナー・健康運動実践指導者

この記事を監修した人
大久保孝一|パーソナルトレーナー/健康運動実践指導者

トレーナー歴34年。明治大学卒業後、セントラルスポーツにてトレーナーとして勤務。その後、パーソナルトレーナーとして独立。これまでに、初心者〜スポーツ選手まで2000名以上の筋トレやダイエット、コンディショニングを担当。また、医療機関での運動プログラムの作成・トレーニングの指導にも携わる。

腸腰筋を構成する3つの筋肉

腸腰筋は単一の筋肉ではなく、3種の筋肉(大腰筋・小腰筋・腸骨筋)で構成されています。では、それぞれの付着位置と働きについて解説します。

1. 大腰筋(だいようきん)

大腰筋は、背骨の中央部から大腿骨の付け根にかけて左右対称に走っている筋肉です。主に、太ももを前方へ振る「股関節屈曲」、太ももを後方へ振る「股関節伸展」の働きをしています。歩行・走行機能を高めるには、大腰筋の強化が不可欠です

2. 小腰筋(しょうようきん)

小腰筋は、背骨の下部から骨盤にかけて走っている筋肉であり、大腰筋の働きをサポートしています。しかし、大腰筋の中に埋もれてしまっているため、実際にはほとんど機能していません。中には小腰筋がついていない人もいると言われています。

3. 腸骨筋(ちょうこつきん)

腸骨筋は、骨盤の内側から大腿骨の付け根にかけて走っている筋肉であり、3種の中で最も深層部に位置しています。主に、姿勢を維持する際の骨盤の前傾、太ももを前方へ振る「股関節屈曲」、太ももを外側に捻る「股関節外旋」の働きをしています

腸腰筋の筋トレ「4つの効果」

腸腰筋の筋トレによって、体に嬉しい多くの効果がもたらされます。主な効果は下記の4つです。1つずつ詳しく見ていきましょう。

腸腰筋の筋トレ効果①「歩行機能の向上」

筋トレによって腸腰筋の筋力が高まると、太ももを前方・後方へ振りやすくなるため、歩行・走行中の歩幅が広がり、足取りが軽くなります。階段も上りやすくなるでしょう。また、高齢者に多く見られる、転倒やつまづきの予防にもつながります。

腸腰筋の筋トレ効果②「姿勢の改善」

筋トレによって腸腰筋の筋力が高まると、骨盤の前傾(骨盤が立っている状態)を維持しやすくなるため、背筋が伸びて猫背が改善されます。逆に、腸腰筋の筋力が低下してしまうと、骨盤が後ろに倒れて猫背になってしまうのです。

腸腰筋の筋トレ効果③「腰痛の予防」

筋トレによって腸腰筋の筋力が高まると、体幹を真っ直ぐに保ちやすくなるため、腰痛の予防効果が期待できます。デスクワークなどで座っている時間が長い人は、腸腰筋の筋力が低下し、腰痛を誘発しやすくなるので注意してください。

腸腰筋の筋トレ効果④「瞬発力や敏捷性の向上」

筋トレによって腸腰筋の筋力が高まると、膝が上がりやすくなり、足の回転も速くなるため、短距離走や球技での瞬発力や敏捷性が向上します。また、動作がスムーズになり、足を踏ん張りやすくもなるため、疲労を軽減する効果もあります。

腸腰筋の筋トレ種目5選

それでは、腸腰筋の筋トレ種目を解説します。おすすめは下記の5種目です。初心者の方は、やりやすそうな運動を1〜2種目選び、無理のない範囲で行ってください

腸腰筋の筋トレ種目①「ニーアップ」

【やり方】

  1. 手を腰に当てて直立する
  2. 息を吐きながら片膝を突き上げるように上げる
  3. 膝が90度よりも少し高くなる位置まで上げる
  4. 膝を上げたときに上体がブレないよう注意する
  5. 膝を上げたら息を吸いながら下ろす
  6. 片側15~20回×2~3セット行う(1セットずつ交互に)
腸腰筋の筋トレ種目②「ニートゥチェスト」

【やり方】

  1. 床に仰向けになって寝る
  2. 上体を斜めに起こし、肘から先の前腕部を床につけて支える
  3. 両脚は軽く曲げたまま床からほんの少し浮かせておく
  4. 息を吐きながら両膝を曲げて、ゆっくり胸の方に近づける
  5. 息を吸いながらゆっくり両膝を伸ばす
  6. 10~15回×2~3セット行う
腸腰筋の筋トレ種目③「バイシクルクランチ」

【やり方】

  1. 床に仰向けに寝て、両手を頭の後ろで組む
  2. 息を吐きながら体をひねり、右肘と左膝をタッチさせる
  3. タッチできない場合には、起き上がれる位置まででOK
  4. タッチしたら息を吸いながらゆっくり元に戻す
  5. 反対側も同様に行う
  6. 片側10~15回×2~3セット行う(1回ずつ交互に)
腸腰筋の筋トレ種目④「レッグレイズ」

【やり方】

  1. 仰向けに寝て、両手は体側で伸ばし床におく
  2. 両足を伸ばし、踵を軽く浮かせておく
  3. 息を吐きながら両足を持ち上げる(脚が床に対して垂直になる辺りまで)
  4. 両足を持ち上げたら、息を吸いながらゆっくり下ろす
  5. 下ろす際は、踵が床スレスレになる位置で止める
  6. 10~15回×2~3セット行う
腸腰筋の筋トレ種目⑤「フロントランジ」

【やり方】

  1. 手を腰に当てて直立し、左右の脚を前後に大きく開く
  2. 息を吸いながら膝を曲げ、お尻を落とす
  3. お尻を落とす深さは、前脚の太ももが床と平行になる辺りまで
  4. お尻を落としたときに、膝がつま先より前に出ないようにする
  5. 息を吐きながら膝を伸ばし、お尻を元の位置にもどす
  6. 上体を立てたまま動作する
  7. 片側10~15回×2~3セット行う(1セットずつ交互に)

腸腰筋の筋トレ効果を高める3つのポイント

腸腰筋の筋トレ効果を高めるには、正しいフォームを維持し、適度な頻度で鍛えることが大切です。また、ストレッチで柔軟性を高めておく必要もあります。 

1. 正しいフォームを維持する

腸腰筋の筋トレ効果を高めるには、正しいフォームを維持することが大切です。インナーマッスルは姿勢を維持するための筋肉なので、正しいフォームで鍛えないと、的確に刺激することができません。腸腰筋の筋トレを行う際は、1回1回丁寧に動かしながら、正しいフォームを維持できる範囲で、少しずつ反復回数を増やしていきましょう

2. 週3回を目安に行う

腸腰筋の筋トレ効果を高めるには、1〜2日おきに週3回を目安に行ってください。例えば、月・水・金の週3回。インナーマッスルは疲れにくく回復しやすい筋肉なので、高頻度で鍛えた方が効果的なのです。

1日1〜2種目を1セットずつ程度であれば、毎日鍛えることも可能です。筋トレを継続することで、2〜3週間で足取りが軽くなってくるでしょう。

3. ストレッチを併用する

腸腰筋の筋トレ効果を高めるには、ストレッチの併用がおすすめです。柔軟性が高まることで、腸腰筋の可動域が広がり、股関節の動きが更に良くなります。下記を参考に、筋トレ後や入浴後などの体が温まっているタイミングで1〜2種目行いましょう。

腸腰筋のストレッチ①

【やり方】

  1. 両脚を伸ばし、床に仰向けに寝る
  2. 右膝を突き上げるように曲げ、両手で抱える
  3. 曲げた膝を胸の方に近づけるように引っ張る
  4. 頭と背中は床につけたままにしておく
  5. そのまま20~30秒キープする
  6. 左右交互に2~3セット行う

腸腰筋のストレッチ②

【やり方】

  1. 両足を伸ばして床にうつ伏せに寝る
  2. 両手を床につけ、上半身を起こす
  3. 両ひじを真っすぐに伸ばし、背中を反らす
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 2~3セット繰り返す

腸腰筋のストレッチ③

【やり方】

  1. 足を前後に大きく開く
  2. 後ろ足の膝から下が床につくまでお尻を落とす
  3. 両手でバランスをとりながら、上体を前足の太ももにつける
  4. そのまま20~30秒キープする
  5. 左右交互に2~3セット繰り返す
自重では物足りないとき、腸腰筋の筋トレはどうする?

腸腰筋の筋トレを行っている方の中には「自重では物足りない」「もっと負荷を高めたい」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、腸腰筋はインナーマッスルであるため、一般的な方法では負荷を高めにくいのです。

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腸腰筋の筋トレで足腰を強化しよう!

腸腰筋の筋トレを行うことで「歩行機能の向上」「姿勢の改善」「腰痛の予防」など、体に嬉しい効果が期待できます

デスクワークなどで1日の大半を座ったまま過ごすと、腸腰筋を使わない状態が長く続くことになります。そうした生活が習慣化すると、腸腰筋の筋力が低下し、足腰が衰えてしまうのです。

思い当たる方は早めの対策が必要です。ぜひ本記事を参考にして腸腰筋の筋トレを行い、足腰を強化してください!



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